世界初、日本最大級となる感染症対策の専門展が、2021年12月に東京ビッグサイトで開催されました。保育の現場でも役立つ感染予防対策グッズが盛り沢山の会場の様子を詳しくレポートします。

子どもたちにも安心安全な感染対策を。保育現場で役立つアイテムに注目

新型コロナウイルスの流行以降、世の中のしくみが一変しました。日常生活からビジネスの場まで、あらゆる場面で感染予防対策が最優先される状況に、「いつまで続くんだろう」とうんざりすることもあるでしょう。しかしこの状況が続く限り、日々の生活と感染対策をセットにして、前向きに取り組むほかありません。

各企業もアフターコロナに向けた感染症対策・予防製品、サービスなどを新たに打ち出し、積極的にアピールしています。世界初となる感染症対策の専門展として、2020年9月に名古屋で初開催された『感染症対策総合展』は、徐々に規模を拡大しながら5回目の開催となりました。12月1日（水）～3日（金）の3日間にわたり、27,000名を超える来場者が訪れたことからも注目の高さがうかがえます。

保育の現場では、小さな子どもたちへの感染対策に頭を悩ませている保育関係者も多くいます。感染・予防対策の徹底を目指すほど、保育の自由度や子どもたちの楽しみが軽減されてしまうことから、保育士のみなさんは日々試行錯誤しながら対策していることでしょう。目に見えないウイルスが相手だからこそ、「このやり方で大丈夫なのかな」「もっと子どもたちが使いやすい製品があるのでは？」と不安になることもあるはずです。

今回の『感染症対策総合展』では、子どもたちにとって安全で安心して使える消毒・除菌グッズから、園施設内を丸ごとコーティングしてくれるサービスまで、幅広いニーズに応える最新の感染予防対策製品を数多く展示していました。一般の家庭で気軽に使用できるアイテムだけでなく、医療現場でも実際に使われているプロ向けの製品も取り揃えており、誰もが信頼できる感染予防対策グッズが盛り沢山です。ここでは、保育現場にぴったりのアイテムをいくつかご紹介していきます。

ピックアップブース

■施設を丸ごと光触媒で抗菌「光抗菌プロ」

イベントや展示会の運営をプロデュースするイベンタス株式会社のブースでは、光触媒コーティングによる抗ウイルス・抗菌効果が期待できる「光抗菌プロ」を展開。病院や介護施設などでも施工されている実績があることから、保育園や幼稚園でも安心してご利用いただけます。抗菌だけでなく、イヤな匂いを分解する高い消臭効果もあり、園内を常に清潔で心地良い空間に保つことができます。

問い合わせ：イベンタス株式会社

■静音性の高い空気清浄機「クリーンエア・スカンジナビア」

分煙キャビンや業務用高性能空気清浄機を取り扱うクリーンエア・スカンジナビア株式会社が展開するのは、「ファシリティソリューション（空気清浄機）」。医療現場や公共機関、多くの大手企業に採用されるほど信頼性の高い製品です。音も静かですっきりとしたデザインなので、保育園の教室にも馴染みます。換気が不十分になりがちな寒い季節、このような高性能の空気清浄機があれば安心ですね。

問い合わせ：クリーンエア・スカンジナビア

■好きなボトルが自動消毒器に「HUNMU」

株式会社マルエムPOPが展開する「HUNMU（フンムー）」は、好きなボトルに取り付けて使う自動消毒器ヘッドです。市販の液体消毒液が使える点や、インテリアに合うお気に入りのボトルに装着できる点などが嬉しいですね。キャラクターが描かれた可愛いボトルにしてあげると園児たちが喜んで使ってくれるはず。噴霧量は「0.5ml」と「1ml」の2段階で調整可能なので、小さな子どもにもちょうど良い量で消毒できます。詰め替え不要・簡単装着で、忙しい保育士さんにぴったりです。

問い合わせ：株式会社マルエムPOP

■オゾンパワーで快適空間「Kirala Air」

株式会社Kiralaは次世代のハイブリッド空気清浄機「Kirala Air」を展開。オゾンの高い除菌力でウイルスや菌をパワフルに除去してくれる本品は、空間除菌しながら空気清浄を可能にした優れものです。家具や衣類などに付着して長時間残留するウイルスや細菌も徹底的に除菌してくれるので、外遊びから室内に戻ったときにも子どもたちが安心して過ごせる室内環境をサポートしてくれます。

問い合わせ：株式会社Kirala

まとめ

新型コロナウイルスの流行以前では考えられないような、最新の感染症対策アイテムがどんどん生み出される時代に突入したことを実感できる展示会でした。これからは、誰でも安心して使えて、確かな効果が実感できる製品こそが求められます。今回ご紹介した製品やサービスをうまく使うことで、保育士さんたちの負担を減らしてストレスのない感染予防対策を続けていきたいですね。

取材・文／野口燈