楽しく学んで、保育現場で役立つ!小島よしお、ねんドル岡田ひとみら出演の保育士向け人気オンラインイベント開催背景とは?

楽しく学んで、保育現場で役立つ!小島よしお、ねんドル岡田ひとみら出演の保育士向け人気オンラインイベント開催背景とは?

小島よしおさんのトークライブはプロフィールから大爆笑。「歌って踊って楽しく好き嫌いもなくしちゃおう!」というコンセプトの野菜の歌シリーズでは、きのこの歌が登場予定だとか。


2023年2月12日(日)に、オンラインイベント「カワサキ保育フェア」が開催されました。今年で5回目となる同イベントですが、そもそも現役保育士と保育学生が、一緒にイベントを企画・開催することになったきっかけは何だったのでしょう。今回は、イベントの開催目的や開催に至った背景について、主催者である一般社団法人 川崎市保育会の斉藤和琴氏にお聞きしました。

まずは、「カワサキ保育フェア」を開催する目的からお聞かせください。

いちばんの目的は、保育士や保育園のイメージアップです。「忙しい」「大変」といったネガティブなイメージが広がってしまったことから、保育士に良くない印象を持っている人は、決して少なくありません。一方の保育園も、「ただの託児所」だと思われている部分があります。ですから「保育園ってこんなに魅力のある人材がいて、こんなに面白いことをやっている場所だよ」ということを広く知って欲しいと考え、「カワサキ保育フェア」を開催するに至りました。

加えて、「川崎市はもちろん、その他の地域にも保育士志望者が増えて欲しい」との思いもあります。保育士になりたい人が減っている世の中ではありますが、保育の面白さを発信し続ければ、保育士不足が解消されるかもしれないと思っているんです。その点からすると、「カワサキ保育フェア」は保育のポジティブキャンペーンとも言えますね。

ねんドル岡田ひとみさん(写真右)のねんど教室。開催日は、バレンタイン直前ということで板チョコの作り方をレクチャー。ほかにも保育現場で役立つアイディアもり盛だくさんでした。

「カワサキ保育フェア」を開催することになった経緯についても、教えていただけますか?

最初の「カワサキ保育フェア」は、就職相談会がメインで、現在のようにイベントが中心ではありませんでした。当時は、就職相談会に付随する形でイベントを開催しており、保育について知ってもらうことを目的に、著名人のライブや音楽イベントなどを行っていたんです。

しかし、新型コロナウイルスが流行して以降は、従来のような形で就職相談会を開催したり、イベントに参加してもらったりすることが難しくなりました。そこで、就職相談会ではなく、保育の魅力を発信するイベントをメインとする方向にシフトしてみたのです。その結果、現在の「カワサキ保育フェア」の形に落ち着きました。

あそびうた作家の福田 翔さん(写真中央)と、企画チーム現役保育士たちも、あそびうたでダンス♪

2023年度は芸人の小島よしおさんや、ねんドル岡田ひとみさんがゲストとして参加されました。ゲストはどのようにして決めているのでしょうか。

Twitterを運営している企画チームや、現役の保育士と保育学生のチームで、誰を呼ぶかを話し合って決めています。以前は、保育ヨガを主宰する小山尚美さんや、保育士のてぃ先生にもご出演いただきました。

異業種の方だと、Jリーグ・川崎フロンターレの矢島卓郎コーチや、Bリーグ・川崎ブレイブサンダースアカデミーの岩﨑淳コーチをお迎えしたこともあります。お二人とも地元のプロスポーツチームに所属されているため、「川崎市のPRになるのではないか?」と考えてのことです。両チームとも子ども向けの教室を開催しているので、お二人にはスポーツを通じた子どもとの関わり方や、子どものメンタルケアなどについてお話していただきました。

2020年度は矢島卓郎U-12コーチと、保育士久保田くん・保育士五味くんが出演

川崎市保育会として、今後取り組んでみたいことがあれば教えてください。

保育業界における、意識改革に取り組みたいと考えています。現在、「経営者や管理者の意識が変わらないと、保育業界は変化しない」との考えがあちこちで徐々に広がっているため、それを受けて今年の2月8日に、経営者と施設長を集めたワークショップを開催しました。経営者や管理者の方が、「自分たちに必要なスキルや研修とはどのようなものか」について考えるワークショップです。また、そのワークショップに参加した方々を中心に、4月以降には管理職向けの研修も企画しています。

最近では、経営者や管理職の方たちが「このままではまずいのではないか」「意識を変える必要があるのではないか」とおっしゃっているのを耳にすることも増えました。こちらが用意したワークショップに参加するだけで意識を変えていただくのは難しいと思うので、ワークショップへの参加がご自身で考え、改善していくきっかけになればと思っています。

また当保育会では、保育士さんにアンケートを取り、管理職に学んで欲しいことについての意見をまとめました。なかにはかなり辛辣な意見もありますが、それこそがリアルな現場の声。しっかりと耳を傾けつつ、良い方向に向かっていけるように、参加者全員で考える時間を取りたいと思います。

取材・文/タケウチ ノゾミ 編集/イージーゴー

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