保育士の52.2%がハラスメントを受けたことがあると回答。上司や先輩からというケースが多かった【マイナビ調査】

子どもたちを預かる保育現場では、思わず感情的になってしまうこともあるかもしれません。それでも、指導とハラスメントはまったく別のものです。
株式会社マイナビが実施したアンケート調査『保育士白書(2023年度版)』をもとに、保育園でのハラスメントの実態についてご紹介します。
※『保育士白書(2023年度版)』は、約300名の保育士と約100の事業所を対象に、2023年5月から8月に実施されたものです。
ハラスメントを「受けたことがある」「見たことある」と答えた人は69.1%に達する
まず最初に、現在を含めてこれまでの職場でのハラスメントの状況について調査しました。ここで言うハラスメントとは、セクシュアルハラスメント(セクハラ)、パワーハラスメント(パワハラ)、マタニティハラスメント(マタハラ)など、複数のハラスメントを含んでいます。
アンケート調査の結果、「(ハラスメントを)受けたことがある」と回答した人が最も多く、全体の52.2%を占めました。次に、「受けたことがない」と回答した人は19.6%、そして「他の職員が受けているのを見たことがある」で16.9%でした。
「上司」や「先輩」など、立場が上の人からのハラスメントが多い
前述したアンケートで「(ハラスメントを)経験したことがある」、または「見たことがある」と回答した人たちに対して、それは誰からのハラスメントだったのかについて尋ねました。
その結果、「上司」と答えた人は79.3%で非常に多いことがわかりました。次に「先輩」で42.3%、そして「同僚」が17.8%という結果でした。

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\アンケートで寄せられた声/
- 「結婚はしないのか、子どもは作らないのかを周りに人がいるところで言われる。お気に入りと、そうでない職員に対する明らかな態度の差。」(30代)
- 「一人の保育士の保護者対応が良くなかったとのことで、全職員の前で叱責し謝罪させた。」(40代)
- 「退職を申し出た際に、プライベートなことまで話題に持ち出され、ガン詰めされた。」(20代)
まとめ
今回のアンケート調査によると、約7割の職場でハラスメントが発生しており、その多くが「上司」や「先輩」といった立場が上の方からのものでした。
どのような理由があっても、職場でのハラスメントは決して許されるものではありません。もし、あなたが辛い思いをしているのなら、信頼できる人に相談することが大切です。また、会社の相談窓口や労働組合、公的機関などに相談するのも良いでしょう。
今の職場でハラスメントに悩んでいるなら、環境を変えることもひとつの選択肢です。転職に関する不安なことや心配なことは、保育業界に詳しい転職エージェントに相談してみませんか?マイナビ保育士はあなたがもっと楽しく働けるように、しっかりとサポートします。
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