言うことを聞いてくれない子にはどう対応するべき?やってはいけないポイントと2つの解決方法【ぽん先生 保育のお悩み相談室】

新人保育士の頃に困りがちな子どもとの関係。
「子どもから舐められて困っている」「ベテランの先生と一緒でないと話を聞いてもらえない」といった悩みを抱えている方も少なくないのではないでしょうか。
そんな時、試してみていただきたい方法があります。子どもへの対応に困っている方は、ぜひ参考にしてみてくださいね。
クラスが荒れる要因の一つ
言うことを聞かない子や反抗的な子がクラスにいると、クラス全体の雰囲気が悪い意味で緩んでしまいます。一度そうなってしまうと、これまでは静かに話を聞いていた子も段々と同じようなことをするようになり、最終的には収拾がつかなくなってしまうのです。
そうなる前に対応する必要があるのですが、子どもたちとはどのように関わるのが良いのでしょうか。ここからはやってはいけないことと、解決するための2つの方法についてお話しして行きたいと思います。
気を付けるべきポイントとその解決方法とは
子どもたちが言うことを聞いてくれない時、やってはいけないことはなんでしょうか。それは、叱ることで無理矢理聞かせようとすることです。
例えば、保育士がクラス全体へ話をする時にいつまでもうるさくしている子がいたとします。この時に強い口調で「先生が話しています」「静かにして」と言ってしまうと、子どもはあえて反抗しようとします。それは従わない姿を見せることで、保育士よりも自分の方が強いことを見せようとしているからです。子どもの土俵に上がって言い合いをしてしまえば、これは不適切保育へと繋がりかねません。
それでは、具体的にどのように対応すると良いでしょうか。
1つ目はそういった不適切な行動に対してそれ以上関わらないことです。「そうか、それは残念」と保育士の思いを伝え、クラスの活動に戻ると良いでしょう。あとは静かになるのを待つだけです。
それでも解決しなかった場合、2つ目に「〇〇くんには負けちゃったよ」と争いをゲームにしてしまうと良いでしょう。保育士よりも自分の方が強いことを見せることが目的であるため、それを達成してしまえば反抗を続ける理由がなくなります。慌てることなく「〇〇くんの勝ちだよね!?」とクラスのみんなに聞き、同意してもらうだけです。
あとは「いやぁ、〇〇くんは本当に強かったなぁ・・・さぁ、話の続きをしますね」と話を続けると良いでしょう。そうすることで、子どもの土俵に上がって戦う必要はなくなるのです。
期待せずに信頼する大切さ
保育士の心構えとして大切なことがあります。それは子どもに期待しないということです。子どもに期待してしまうと、思い通りの行動をしてくれなかった時に裏切られたような気持ちになってしまいます。それが怒りとなって込み上げてきて、つい感情的になってしまうのです。そのため、「聞き入れてくれなくても仕方ない」「聞いてくれたらラッキー」くらいの気持ちで軽く考えておくと良いでしょう。
子どもを信頼するということは、思い通りに行動してくれない部分も含めて一人の人間として尊重することです。子どもを無条件に信頼し、子どもの行動の責任を子ども自身に委ねることで、いつか子どもたちはその責任に答えてくれるようになります。保育士が先に信頼する姿を見せることが大切であり、子どもとの信頼関係はそこから始まって行くのです。