気難しい保護者と信頼関係を築くには?試してほしい言葉かけと気を付けるべきポイントを解説【ぽん先生 保育のお悩み相談室】

気難しい保護者と信頼関係を築くには?試してほしい言葉かけと気を付けるべきポイントを解説【ぽん先生 保育のお悩み相談室】

保育士の仕事の一つに保護者対応があります。保護者対応には子どもの保育とはまた違った難しさがあり、苦手意識を持つ方もいらっしゃるのではないでしょうか。

保育士と保護者は「ともに子育てする関係性」が望ましいと言われますが、いつも大変そうにしている保護者の方たちを見ていると、あれこれと言葉をかけにくいのも事実です。話ができたとしても、保育士の思いや保育の意図を理解してもらえないこともあるでしょう。なかには、気難しくてあまり協力的でなかったりする方もいらっしゃると思います。

そんな保護者対応で困ったとき、私たちはどのように関わるのが良いのでしょうか。

この記事の執筆者
ぽん先生(保育士)
東京都で働く現役の保育士。自身の子育てや育休の経験を通して家庭保育の大変さを痛感し、子育て支援のための活動を始めた。「少しでも楽しく子育てを!」をモットーに育児の楽しさを伝える活動を精力的に行っている。

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対保護者になってはいけない

保護者の方が保育士の話を聞かなくなる原因の多くは、「保育士対保護者」という対立構造を作ってしまうことにあります。自分のほうが子どものことを考えている、よく理解していると考えて、意見や感情が対立してしまうのです。

一度このような対立構造になってしまうと、当事者だけでは簡単に解決することができません。「ともに子育てをする」どころか、敵同士になってしまいます。

家庭も保育園も、子どもを育てるという方向性は変わりません。しかし、細かく見ていけば、保育園と家庭では役割がまったく違います。にもかかわらず「同じことをやっているのだ」と考えてしまうと、「自分のほうが頑張っている」とどうしても競争する関係になりがちです。

そうではなく「それぞれに違った役割があって、支え合うことで子どもがより良く成長するのだ」と考えれば、協力しあえる関係になれるのではないでしょうか。

自分の思い込みを変える

「保育士対保護者」の構図から「協力者」へと、関係性を変えることは簡単ではありません。そこには、親を教え込む保育者という自身の思い込みもあるからです。

例えば、子どもの不適切な行動に対して、何度伝えてもしっかり注意しない保護者がいたとします。これに対して、保育士が「なぜまわりに迷惑をかけていても平気なの?」「なぜ伝えるばかりで子どもを止めないの?」と考えていたとしましょう。

一見すると当たり前に思えるかもしれませんが、それは保護者の立場に立って考えた結果ではなく、“第三者”の立場で物事を受け止めているに過ぎません。そんな姿勢では、「先生たちはわかってくれない」と保護者の方が口にするのも無理はありませんね。

では、本当の意味で保護者を理解するにはどうすれば良いのでしょうか。「もしかしたら、この子と向き合うこともできないくらい疲れているのかもしれない」「保護者も子どもにどうやって話せば良いかわからなくて、困っているのかもしれない」など、相手がどのような状況におかれているかというところから考える必要があります。

注意しないという事実だけに着目すると、いつまでたっても保護者の思いに共感できません。また、「そうですよね」と言葉をかけるだけでは、共感とは言えません。大事なのは、保護者の方がおかれている状況や、その背景に目を向けて寄り添うこと。それが、対立関係から協力する関係へと変化するきっかけとなるはずです。

こんな言葉をかけてみよう

保護者の方に言葉をかけるときは、肯定的な言葉を使いましょう。子どもに話しかけるときと一緒なので、保育士さんであれば難しくないと思います。肯定的な言葉を使うことによって、相手は「受け止めてもらえた」という安心感を覚え、かけられた言葉を受け入れやすくなるものです。

肯定的な会話を広げるコツは、相手を認めることです。保護者の方の頑張りを認め、「ありがとうございます」「助かりました」と一言添えるだけで、「この保育士さんはよく見てくれているな」と感じてもらえるでしょう。

子どもたちと関わるときと同じように、できたことに注目して会話を広げれば、自然に信頼関係が築かれていくのではないでしょうか。

保護者対応のコツがわかる動画

日々接する子供たちだけでなく、保護者の方とも上手に関わっていくにはどうしたらよいのでしょうか?
マイナビ保育士では、そんなお悩みを持つ保育士の方に向けて、保育士歴14年のらいおん先生からのアドバイス動画を公開しております。

気難しい保護者の方とどうかかわっていけばいいのか、どのように考えればいいのかを解説しておりますので、これから保育士を目指す方や、現在保育士として働いている方は、ぜひ一度ご覧ください。

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