【広島県】幼稚園教諭の求人情報|保育士との年収比較も
広島県では、待機児童削減の取り組みが進められており、2025年4月時点の待機児童数は0人となっています。
出典:広島県「保育所等の令和7年4月1日現在の待機児童数について」
待機児童が解消された背景には、市町村と連携した保育の受け皿拡大や、保育士人材バンクなどによる保育士確保の取り組みがあるとされています。広島県の幼稚園数は減少傾向にあるものの、幼児教育を重視する世帯は一定数存在するため、幼稚園教諭の需要がなくなったわけではありません。
この記事では、広島県における保育・幼稚園業界の実情、広島県の幼稚園教諭の平均給与・求人状況を紹介します。
1.幼稚園教諭の仕事内容とは?
幼稚園教諭とは、幼稚園で働く職員のことを指します。業務内容は「幼稚園教育要領」に則ったカリキュラムに沿って、運動・工作・音楽を通して幼児教育を行うことです。一方で保育士は、保育所で子どもの養護と教育を一体的に行い、基本的な生活習慣の形成や発達支援も担います。
幼稚園教諭として働くためには、幼稚園教諭免許が必要です。幼稚園教諭免許には、「専修免許状」「一種免許状」「二種免許状」の3種類があります。専修免許状は大学院、一種免許状は大学、二種免許状は短大・専門学校で必要な課程を修了することで、卒業する際に免許を取得できます。幼稚園教諭免許の種類によって仕事内容は変わりませんが、園長を目指す際は専修免許状もしくは一種免許状が必要となります。
1-1.広島県における保育・幼稚園業界の実情
2025年度時点で、広島県には幼稚園認定型こども園を含め、194園の幼稚園があります。幼稚園が多い地域は広島市78園・福山市38園・三原市19園です。
出典:広島県「令和7年度学校基本調査の結果報告(広島県分)について 2 幼稚園」
近年は、幼稚園が認定こども園に移行するケースが増えているため、幼稚園数は減少傾向にあります。しかし、幼稚園の教育を受けさせたい世帯は一定数いるため、幼稚園教諭の需要が減っているわけではありません。
2025年度時点の幼稚園の児童数は13,257人であり、保育所の児童数は62,011人となっています。
出典:広島県「令和7年度学校基本調査の結果報告(広島県分)について 2 幼稚園」
出典:広島県「保育所等の令和7年4月1日現在の待機児童数について」
時期は異なるものの、幼稚園より保育所に入園している子どもが多い傾向です。背景には、共働き世帯の増加や長時間保育へのニーズの高まりなどがあると考えられます。一方で、幼稚園では教育活動を重視した保育が行われており、教育方針や保育時間の特性を踏まえて幼稚園を選択する家庭も一定数存在しています。そのため、保育所の利用が多い状況にあるものの、幼稚園の必要性も引き続き高いと言えるでしょう。
2.【広島県】幼稚園教諭の平均給与
下記は、広島県および全国の保育士と幼稚園教諭の平均年収をまとめた表です。
| | 保育士の平均年収 | 幼稚園教諭の平均年収 |
|---|
| 広島県 | 約442.7万円 | 約410.8万円 |
|---|
| 全国 | 約406.8万円 | 約412.7万円 |
|---|
出典:厚生労働省「令和6年賃金構造基本統計調査/都道府県、職種(特掲)、性別きまって支給する現金給与額、所定内給与額および年間賞与その他特別給与額(産業計)」
出典:厚生労働省「令和6年賃金構造基本統計調査/都道府県、職種(特掲)、性別きまって支給する現金給与額、所定内給与額および年間賞与その他特別給与額(産業計)」
広島県における平均年収を見ると、保育士は全国平均を上回る水準となっており、安定した収入が期待できる地域と言えます。一方、幼稚園教諭の平均年収は全国平均と大きな差はなく、全国水準に近い給与環境が整っている点が特徴です。
「また、給与額は施設の運営主体や規模、勤務地のエリアなどによって差が生じやすく、公立・私立の違いや法人の待遇方針によって年収水準が変動することもあります。そのため、求人を確認する際には平均年収だけで判断するのではなく、基本給や各種手当、賞与実績などを総合的に比較することが重要です。
さらに、求人票では「経験加算あり」「基本給のみ表示」など条件が異なる場合もあるため、実際の支給額や待遇内容を事前に確認することが大切です。安定した収入を得ながら長く働き続けるためにも、給与体系や福利厚生の内容まで含めて慎重に検討するとよいでしょう。
3.【広島県】幼稚園教諭の求人状況
下記は、広島県の保育士の有効求人倍率、広島県の保育士と幼稚園教諭の求人数をまとめた表です。保育士の有効求人倍率に幼稚園教諭の数値は含まれませんが、業務内容には共通点が多いため、求人状況の参考になるでしょう。
| 保育士有効求人倍率(※1) | 8.19倍(2026年1月時点) |
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| 保育士求人数(※2) | 423件(2026年3月時点) |
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| 幼稚園教諭の求人数(※2) | 91件(2026年3月時点) |
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※1出典:子ども家庭庁「保育士の有効求人倍率の推移(全国)」
※2出典:マイナビ保育士
保育士の有効求人倍率は8倍を超えており、求職者1人に対して複数の求人がある状況です。全国的に見ても高い水準であり、保育・幼児教育分野における人材ニーズの高さがうかがえます。そのため、広島県では就職先や転職先の選択肢を比較的見つけやすい環境が整っていると言えるでしょう。
また、幼稚園教諭の求人も一定数見られ、施設によっては勤務条件や働き方の柔軟性に配慮した募集が行われています。例えば、土日祝休みや勤務時間の相談が可能な求人もあり、ライフスタイルに合わせた働き方を検討しやすい点も特徴です。
広島県で幼稚園教諭として働きたい場合は、給与条件だけでなく、勤務時間や休日制度、手当の内容などを総合的に比較しながら求人を探すことが重要と言えるでしょう。
3-1.幼稚園で働くことが向いている人の特徴は?
幼稚園では幼児教育を行うため、子どもに分かりやすく取り組みの内容を教える力が必要です。行事は保育所に比べて多く、子どものレベルに合わせたレクリエーションを考える発想力も求められます。
担任になる場合は、クラス内の安全に配慮したり、園児全員に気を配ったりする必要があり、一つひとつの業務の責任が重くなります。また、保護者対応ができるよう、ある程度のコミュニケーション能力も必要です。しかし、子どもの成長を近くで見守ることができるため、仕事内容にやりがいを感じられるでしょう。
まとめ
幼稚園は「幼稚園教育要領」に則ったカリキュラムに沿って、子どもに教育を行う施設です。一方、保育所は子どもに基本的な生活習慣を身につけさせる場であり、幼稚園教諭と保育士の業務内容は異なります。
広島県内で幼稚園は広島市・福山市・三原市に多く、北西部には少ない傾向です。そのため、広島県で幼稚園の求人を探す際は、3市を中心に確認することをおすすめします。また、広島県では保育士の有効求人倍率が高い水準にあり、幼児教育分野全体で人材需要が継続している点も特徴です。
さらに、広島県には「早帰りができる」「土日祝日休み」の幼稚園もあり、プライベートの時間を確保しやすい環境が整っています。ワークライフバランスを取りたい人にとっても、前向きに就職・転職先を検討しやすい地域と言えるでしょう。
※当記事は2026年3月現在の情報をもとに作成しています