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待機児童問題から端を発し、保育士の給料が安すぎることは国会でも議論されました。そしてついに、平成29年度より保育士の給与を2%(平均月額6000円)引き上げることが閣議決定され、いよいよ保育士の処遇改善に向けて動き出そうとしています。 しかし、「現状が苦しすぎて耐えられない」「ほんの少し上がったところで、同年代の平均月収に比べて相変わらず安すぎる!」そう考えている方も多いのではないでしょうか。そこで、給料を少しでもあげるために今すぐしたい3つのことを紹介いたします。現在のお給料に不満を感じている方は、現状打破のための第一歩を踏み出してみてはいかがでしょうか?

目次

  • ポイント1.ほかの保育園への転職を視野に入れる
  • ポイント2.役立つ資格を取得する
  • ポイント3.思い切って園長に要望を伝えてみる

ほかの保育園への転職を視野に入れる

このまま今の保育園で働き続けていても、給料が上がる見込みがないとわかりきっているのなら、思い切ってほかの園への転職を考えてみるのもいいかもしれません。
転職に失敗しないためには、給与面はもちろん、それ以外の労働条件や待遇面での希望を紙に書き出すなどして、自分の中でまとめておくことが重要です。満足できる転職とは、保育園側の条件に合う保育士になるのではなく、自分の条件に合う保育園を探すところから始まります。どこでもいいやと焦って転職してしまうと、「やっぱり以前の園の方がマシだったかも......」と後悔することも。
保育士への待遇は園によってさまざまです。ホームページや募集要項を見るだけでは伝わってこないことも多いため、見学や面接の際に細かい点まで聞き出すように心がけましょう。
また、転職してすぐに高い給料をもらえるわけではありません。試用期間中の給与を考慮したうえで転職活動を心がけましょう。
「条件面など聞きにくい......」そんなときは、マイナビ保育士のキャリアアドバイザーに相談してみてはいかがでしょうか? 給与面のことはもちろん、勤務時間などの希望条件といったことも園と交渉し、理想の職場を提案してくれるはずです。

園児たちと女性保育士が手をつなぎ、輪になって楽しそうに踊る様子を写した画像

役立つ資格を取得する

保育士資格以外にも、取得しておくことで保育の仕事に役立つ資格はいろいろあります。資格によっては給与面で優遇されることもあるので、この機会に興味のある資格をチェックしてみましょう。
「幼稚園教諭」の資格は、将来転職を考える際にも有利になります。認定こども園への就職は、保育士の資格と幼稚園教諭の免許状が必須です。自分の可能性を広げるためにも、ぜひ取得しておきたい資格だといえるでしょう。
今注目されている「チャイルドマインダー」は、少人数保育のスペシャリストを目指す保育士におすすめの資格です。同様に「認定ベビーシッター」の資格も、子ども一人ひとりにきめ細やかな対応をするための知識が得られます。
また「リトミック講師」「絵本専門士」などの資格に関しては、「保育の現場で非常に役に立っている」という実感を得られている保育士も多いようです。

<資格注釈>

「幼稚園教諭」
認定こども園へ就職の際に必要。資格を持っていることで手当が付くことはありませんが、こども園への転職の場合に給料アップが見込めます。
例)こども園 年収平均 約380万円

「チャイルドマインダー」
家庭保育のスペシャリスト。0歳から12歳の子どもを対象にした少数保育サービスを提供する専門職で、在宅で開業するのがもっとも効率が良く収入も高くなります。
例)訪問保育の場合:時給約1200円 / 在宅保育の場合:時給約1500円 / 施設勤務の場合:時給約1000円~(※預かる子どもの人数により変動します)

「認定ベビーシッター」
個人との契約による在宅保育を行い、訪問保育と施設型といった働き方があります。派遣会社の登録した場合、時給1000円からスタートするケースが多くみられます。
例)施設型 年収平均 約200~300万円

「リトミック講師」
音楽を使って自由に体を動かし、感性や創造力を伸ばす情操教育のひとつで、各団体の講座を受講し、認定試験に合格すると取得できる民間資格。園によっては手当が出る場合も。

「絵本専門士」
絵本の可能性を熟知した「絵本のエキスパート」。独立行政法人 国立青少年教育振興機構が定める民間資格です。園によっては手当が出る場合もあります。

思い切って園長に要望を伝えてみる

私立の保育園であれば園長に相談してみることも方法のひとつです。
まずは、給与面だけではなく待遇面での不満や要望を伝える機会を設けてもらいましょう。もちろん、すぐに給料が上がるということにはつながらないかもしれません。しかし、園側から待遇の改善に取り組んでいる姿勢が感じ取れれば、給料アップも夢ではないと期待できるでしょう。
それは保育士として働き続けることの希望となり、仕事に対するモチベーションが上がるきっかけにもなるはずです。
働いている保育園の方針や理念にもよりますが、何もしなければ現状を変えることはできません。勇気を出して自分から行動することで、今後どうするべきかが見えてくるでしょう。

青いメガホンを掲げ、大きな声で叫ぶ笑顔の女性を写した画像

キャリアアドバイザーからのコメント

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