4人の女性保育士のイラスト。それぞれ、怒っていたり困っていたり泣いていたりしています。

あなたの周りには、保護者と信頼関係を築くのがうまい「デキる保育士」がいますか? あるいは、あなた自身がそう? 保護者との関わりも保育士にとっては重要な仕事の一部。イベントが増えるシーズン、保護者とのトラブルも増えがちです。信頼が得られる保護者対応をするためには、どんなポイントを押さえておけばいいか確認しておきましょう。

正しいつもりで使っている敬語、本当に正しい?

子供を抱えて話す女性のイラスト

当たり前のことですが、保護者と話すときは、正しい敬語を使うのが基本です。親しくなるにつれてくだけた表現になることもあるかもしれませんが、度を越すのは禁物。相手が笑顔で話していたとしても、心の中では「この先生、どういうつもり?」とあきれているかもしれません。若い世代の保育士や、その園に就職したばかりの保育士であれば、とくに注意したいものです。

自分では敬語で話しているつもりでも使い方が誤っていれば、そこに込めた敬意自体も疑われかねません。間違う人が多い次のような表現を正しく使うことで、しっかりした社会人としての印象を与えることができるでしょう。

(誤)「鈴木さんが申されましたように」→(正)「鈴木さんがおっしゃったように」
(誤)「お父様が参られました」    →(正)「お父様がいらっしゃいました」

※「申す」「参る」は自分のことについて使う謙譲語。「れる」や「られる」を付けても尊敬語にはなりません。

(誤)「田中園長は席を外しています」 →(正)「園長の田中は席を外しています」

※保護者と話す場合は、同じ園で働く身内(上司を含む)は役職名を付けず、呼び捨てにします。

(誤)「ごくろうさまです」      →(正)「お疲れ様です」
(誤)「了解しました」        →(正)「かしこまりました」「承知しました」

※ついつい使いがちな言葉ですが、一般的に目上の人に対しては使うべきでない表現とされています。社会人として、よりふさわしい言葉に置き換えられるといいですね。

ダメダメな保護者対応のパターンとは?

「OK・NG」の判断を行う女性保育士のイラスト

・保護者に対して共感する態度に欠けた、機械的な対応をする
保護者が「冷たい先生だな」と感じるのは、自分の状況を理解してくれず、画一的な対応をされたときが多いようです。とくに、子どもが入園して間もない時期や、保護者の仕事の繁忙期などは、よりいっそうの配慮が必要です。たとえば、朝の登園時に泣いてしまう子どもの保護者に、「余計に泣いてしまうので、早く行ってください」と言い放つのは、たとえそれが事実であったとしても、適切な表現とはいえないでしょう。「お母さんもつらいですよね」と保護者の気持ちに寄り添った言葉をかけたうえで、「私たちが責任を持ってお預かりするので安心してください」といった声かけをするのが望ましいですね。

・子どもを比較するような表現をしたり、上から目線で評価したりする
親しみを込めた報告のつもりが、予想外に子どもや保護者の気持ちを傷付けてしまうことがあります。たとえば、「Aくんはおむつが取れたけど、Bくんはまだだね」「お兄ちゃんはおとなしかったのに」といった、他の子どもと比較するようないい方は避けたほうがいいでしょう。

また、「泣き虫」「わがまま」といったレッテルを子どもに貼り、上から目線で評価するのもNG。保護者に子どもの様子を報告するときは、「どんな状況で何が起こったか、子どもがどんな様子だったか」を客観的に描写するようなイメージで話してみましょう。

保育中のトラブル報告時、いきなり言い訳はNG!

ケンカやケガといったトラブルが保育中に起こったときこそ、その保育士の人間性が現れると考える保護者は少なくありません。責任を問われることを恐れるあまり、いきなりいい訳ばかり並べたり、とっさに事実でないことを口にしてしまったりするのは、最大のNG行為だといえるでしょう。まず伝えるべきことは、「何が起こったのか(=事実の説明)」と「謝罪の言葉」、そして「今後の対応」です。園の信頼にも関わることですから、どのように対応すべきか上司や先輩保育士に確認し、心の準備をしてから話し始めると安心ですね。

キャリアアドバイザーからのコメント

保育の現場は多忙なことで知られていますが、仕事や介護などに追われながら育児に奮闘しているのは保護者も同じこと。保育士として、そしてひとりの人間として信頼される存在となるために、自身の保護者対応についていま一度振り返ってみましょう。
それでも、保護者とのトラブルや人間関係で辞めたいという方は、経験豊富なマイナビ保育士のキャリアアドバイザーに相談して見ませんか? 本当に辞めるべきなのか? ベストなタイミングはいつなのか? など、転職にまつわる不安や疑問を解決するお手伝いをいたします。