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保育雑誌で、現場発の保育士あるある4コマまんがを連載中の現役保育士&人気イラストレーター・いわいざこまゆさんが、本当に使いやすいエプロンの選び方やアレンジ方法をイラストと写真を交えて紹介いたします。

タイプ別エプロンの選び方

こんにちは、現役保育士でイラストレーターのいわいざこです。
『現役保育士が選ぶ「本当に使いやすい私たちのエプロン」』では、理想のエプロンを語ってみましたが、今回は実際選ぶときのために、エプロンの種類を次の3つの選び方に分けて考えていきたいと思います。

1、安いが一番!派
2、キャラクターもの派
3、シンプル派

素材や仕様については前回語ったのでその要素はのぞいて考えています。

1、安いが一番!派

エプロンの価格について話す保育士の様子を描いた漫画(イラストレーター・いわいざこまゆ)

安価設定のエプロン、数をそろえたいときにありがたいですね!
1000円から2000円程度の間だととてもお得だなと感じます。
心置きなく使えるのと、いろんなタイプが試せるのがうれしいです。

自分の経験も含めて、比較的若い年代だと安さを求める傾向にありますが、ベテランになるにつれと比較的高いものでもお買い上げになる感じがします。
収入の問題も大きいとは思いますが、一番の理由はなんだかんだでやっぱり持ちが良くなるから......。
エプロンは値段が、持ちのレベルを表していることが多いかもしれません。

でも、はじめは安いもので色々なタイプを試してみるのがよいと思います。
自分のスタイルにぴったりのものにいきつくと思いますよ。
汚れてもいい用、食事介助用、ちょっと特別な日用など
大体用途別にして使うと長持ちします。
あと、シンプル目なデザインにすると補修やアレンジがしやすいですね。
補修の手間が嫌でない方はその辺りもポイントになるかもしれません。

2、キャラクターもの派

お役立ちなキャラクターエプロンについてのイラスト(イラストレーター・いわいざこまゆ)

ちょっとお高いですが、かわいい。
自分のお気に入りのキャラクターだとお手軽にモチベーションがあがります。
そして、最近はとくに人気キャラクターだとバリエーションも豊富ですね。
選ぶのが楽しいし、ちょっと大切に使うから長持ち......かも。個人の感覚です(笑)。

保育ツールとしてもなかなかのお役立ちで新しいクラスになるときや、クラス補助や一日保育などで初めての子どもたちと関わるときにコミュニケーションのきっかけになってくれることも多いです。
乳児さんはとくに、小さなマスコットでも胸元にあったりするとよく気づいて反応してくれます。小さいもの同士目が合うのかなあ? 喜ぶ姿はかわいいのでプライスレスです。

さて、キャラクター物で気をつけないといけないのが、プリントやアップリケの仕様です。
やわらかいフェルトだと、毛玉の吹き出物が多発したり、ペッタリプリントで面積が大きいと乾きにくかったり、洗濯を重ねるうちにひび割れができて、キャラクターが一気に老け込むなんて悲劇が起こります。ある程度は仕方ないですが、『エプロンはネットに入れて洗わないよ!』という方は要注意。お手入れの際の手間なんかも頭に入れて選びたいところですね。

3、シンプル派

シンプルなエプロンについてのイラスト(イラストレーター・いわいざこまゆ)

『柄や、仕様にはこだわるけどキャラクターとかいらない』というタイプです。
園にくるカタログからは選ばないでお店で探す派。色が優しいものが多いのでナチュラル系好みの方もこちらかな。ぐっと、落ち着いたお母さん的な雰囲気を演出できます。
園以外でも使えますし、結構安価な値段でもあったりします。
アレンジしたいときにも◎

シンプル派で選んだとき、ちょっと気をつけたいのが色です。
優しい色なのでくすんで見える事があります。
ナチュラルなベージュ系のものを好んで着ていた、とある先生から、
上司から「醤油みたいな色」と評されたという、おしゃれナチュラルが通じなかった悲しい出来事を聞きました。
一瞬、ひどい! と思ったのですが、古い園舎だったら相乗効果でくすんで見えたのかもしれないとハッとしました。きれいで明るい園舎であればおしゃれナチュラルも素敵に見えますが、悲しいかな年代物の園舎も多いわけで......もれなく私のところもそうでした。
年代物の園舎の中では、人によっておしゃれナチュラルが醤油色にみえたのかもしれません。

職員が着る仕事着も環境のひとつだと考えると、なるほど、色を選ぶ基準になるのかもしれません。ご自分の園の環境をかんがみて、明るく見える色選びも大切ですね。
またちょっと色あせてきたなあというときも、外からどう見えるかなと少し意識しましょう。
イメージが良いことにこしたことはないですもんね。

手持ちのエプロンで理想に近づけたい!エプロンのアレンジ方法

フェルト布や糸やボタンなどで作られた、オリジナルキャラクターたちを写した写真

シンプルなものを選んだけどやっぱり物たりない。
オリジナルの何かを添えて個性を演出したい。
ちょっと丈夫に補強したい。
そんなときの手作り簡単アレンジ方法のご紹介です。

1、○△□で作るキャラクター

フェルトをつかったものと、お手軽にアクリル絵の具や布用スタンプインクでステンシルしたものです。
形はシンプルに丸、三角、四角だけ。目をいれたら立派にかわいいキャラクターになります。

「目を入れるの苦手~!」と言う方が多いのですが、私の経験からいうと、面白いことに子どもって万人うけする完璧にかわいいものより、ちょっとずれたものの方が引っかかるんですよね。
上手な先生が描いた壁面のキャラクターの顔より、苦手な先生が描いた顔のほうが子どもたちの興味を引いたりするものなので、作業する方の個性がでたお顔の方が、長持ちするキャラクターになると思います。

キャラクターの形をシンプルにするのは、手間をかけなくてもよいから。
フェルトを縫い付けるときも楽です。
また、あまりのフェルトなんかも有効活用できます。
「新しく材料買うわ」という方は、今、洗濯に強いフェルトもありますのでそちらがおすすめです。

アクリル絵の具はあまり水を使わないことがポイント。
あと、表面が硬くなるので、大きな面積にするのはおすすめしません。
ポイントキャラという感じでデザインしてください。

2、面倒臭がり屋のポッケ補強アイデア

アップリケされたポケットを写した画像

アップリケは薄めの布地エプロンにお勧めの補強術。
アクセントにもなりますね。
ポケットの口のところまで縫い付けちゃわないように!
布が重なって縫いにくいところがあるので十分気をつけてください。

ポッケが敗破れて補修するときは幅広のりぼんで縁取るようにするとよいみたいです。
重ねて付けるので厚みのあるリボンでない方がよいでしょう。
また、濃い色のリボンは念のため色落ちがしないか確認してください。
これまた念のためですが、布のリボンでお願いします。
ラッピング用のものはだめですよ~!

面倒くさがり屋の私の時短補修アイデアです。
洋裁が得意な方からはポケットの補修はいったん解くのが一番きれいにできるそうなので、あくまで参考まで。本体の布まで破れたときはあきらめた方が早いです(笑)

エプロンってほんとうにおもしろい

今回は「選ぶ」をテーマにお話させていただきましたが
それぞれの環境やこだわりによって、まさに千差万別になってしまいます。
そこまで拘ってないはずなんだけど拘ってしまうエプロン。
保育者の相棒として、また今後もいろんな角度からぼちぼち考えていきたいと思います。

園児を抱っこした際にポケットが破れてしまう様子を描いたイラスト(イラストレーター・いわいざこまゆ)

筆者プロフィール
いわいざこ まゆ
鹿児島県出身。鹿児島女子短期大学児童教育学科卒業後、 地元の保育園に保育士として勤務。 その後、保育園の非常勤務をしながらイラストレーターとして活動をはじめ、現在は保育の専門誌、書籍中心にイラスト、4コマまんが、造形アイデアなどで活動中。著書に『まゆ先生の保育な毎日』(世界文化社)など。

キャリアアドバイザーからのコメント

保育士の制服ともいえるエプロン。保育園によっては福利厚生のひとつとして、エプロンを支給している園もあります。長い目でみると、支給される園のほうが節約になりますよね。しかし、求人票に「エプロン支給」と書いている保育園は少ないので、転職先が支給しているかどうかは確認が必要です。とはいえ「自分では聞きにくい」という人も多いのではないでしょうか? そんなときは、転職のプロマイナビ保育士のキャリアアドバイザーに相談してください。完全無料で、福利厚生はもちろん、あなたの希望の条件を叶えるお手伝いをさせていただきます。

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