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向上心の強い保育士さんの中には、興味のある分野の資格取得に励み、キャリアアップをめざす人も少なくありません。前編では、保育士資格と親和性が高く、よりよい保育に結び付くような資格をご紹介しました。後編となる今回は、「心理」と「医療」にまつわる資格がテーマです。

【前編はこちら】
保育士のキャリアアップにつながる「+αの資格」とは?(前編)

子どもの心理をサポートする資格

子どもの心理や発達を支援することには、多くの保育士さんが興味を持っているはず。保育士資格に加え、これらの資格で専門性を高めれば、より広い視野で的確なサポートができそうです。

女性保育士と嬉しそうに話している園児の写真

臨床発達心理士(民間資格)
発達的観点から、子どもから成人までを生涯にわたり支援する知識や技術を学びます。乳幼児期に絞っても、子育て支援や発達障害を持つ子どもへのサポートなど、活躍の場面は多いでしょう。発達心理学隣接諸科学の大学院修士課程在学中または修了後3年未満、臨床経験3年以上などの条件を満たしたうえで、一般社団法人臨床発達心理士認定運営機構による審査(一次・二次)に合格すると資格が取得できます。

重ねた手のひらの上に、小さなハートの形の紙が1枚置かれた写真

保健児童ソーシャルワーカー(民間資格)
不登校や虐待などさまざまな問題を抱えた子どもや保護者に寄り添い、児童福祉の観点から支援する知識や技術を学びます。一般社団法人医療教育協会の指定した学校で、保育士・幼稚園教諭・養護教諭のいずれかの専門課程を履修した人が、全国統一試験(年2回開催)に合格することで資格を取得できます。

大きなキャンパスに絵を描く子供たちの写真

チャイルドコーチングアドバイザー(民間資格)
「コーチング」とは、一定の方法を押し付けるのではなく、個々人の能力を最大限に引き出す指導の考え方。「傾聴」「共感」といった心理援助技術を駆使して、子どもの潜在能力を引き出すチャイルドコーチを育成するための資格です。一般財団法人日本能力開発推進協会が指定した教育機関による認定講座を受講後、在宅で受験できる試験で70%以上得点することで資格を取得できます。

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医療の知識を増やして質の高い保育につなげる資格

保育園で働くうえで、子どもの安全や健康に関する知識が多いに越したことはありません。医療に関する知識をパワーアップすることで、さらに保育士として信頼されることはもちろん、病院など新たなステージで専門性を発揮することにもつながります。

頭を冷やし寝込む子供の写真

認定病児保育スペシャリスト(民間資格)
共働き家庭の増加によりニーズが高まりつつある、病児保育の知識と技術を学びます。一般的な保育園や病児保育施設ではもちろん、近年注目を集めている「病児を預かるベビーシッター」としての活躍も期待されます。一般財団法人日本病児保育協会によるオンライン講座と24時間の実習を受けた後、1次試験(パソコンやスマートフォンで受験)と2次試験(面接)に合格することで資格を取得でき、適切なケアができる病児保育スキルの証明として活用できます。

子供の声に耳を傾ける男性ドクターの写真

医療保育専門士(民間資格)
病院や診療所、病児保育室、障害児施設などにおいて、医療を必要とする子どもたちのQOL(生活の質)を高める知識と技術を学びます。保育士資格を有し、病院などで常勤1年以上(非常勤は別途規定)の保育経験があり、日本医療保育学会の1年以上の会員歴がある人が、審査(研修、レポート、論文、口頭試問)を受けることができます。

机の上に置かれた救急車のミニカーを写した画像

救命技能認定(公的資格)
各地の消防本部などで開催される救命講習を受けることで、認定証(有効期限3年間)が発行されます。講習コースにはいくつかの種類がありますが、保育士さんにおススメなのが「上級救命講習」。普通救命講習(AED従事者向け)の内容に、小児や乳児の心肺蘇生法などが加えられたもので、いざというときに子どもたちへ的確な応急手当を行うための技能が習得できます。

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キャリアアドバイザーからのコメント

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