面接対策

転職活動における最大の関門ともいえる、面接。保育士としての熱意をしっかりアピールしたいところですが、練習不足で話に詰まったり、思わぬマナー違反を犯してしまったりする方も少なくないのが現実です。ここでは、新卒時とはまた違った難しさのある、既卒者の転職における面接のポイントをご紹介します。

社会人としてのマナーや身だしなみは必須!

新卒であれば「まだ学生だから......」と大目に見てもらえるようなマナーも、既卒者であれば社会人失格の烙印を押されてしまうおそれがあります。遅刻しない、携帯電話の電源をオフにする、姿勢よくハキハキと話すといった最低限のことを、まずはあらためてチェックしておきましょう。

もちろん、面接時の服装や身だしなみにも気を遣う必要があります。園の雰囲気にもよりますが、スーツ着用が基本。「職場から面接に直行するため着替えられない」という場合も、せめてジャケットは用意するようにしましょう。新卒時に使用したスーツを引っ張り出してくるなら、サイズが合っているか、生地が劣化してテカテカになっていないか必ず確認を。靴も事前に磨いておき、清潔感のある印象を与えられるようにしましょう。

「かなり明るめの髪色でもOK」という園もあるかもしれませんが、それまで許されていた髪色が、自分が転職したい園で認められるとは限りません。面接官は「この人が自分の子どもを担当するとしたら?」と保護者のような目線で求職者をチェックすることもありますから、心配なときは落ち着いた髪色に変えておくことも一案です。自分の髪色がその園に受け入れられるか知りたいときは、豊富な情報を持つマイナビのキャリアアドバイザーなどに確認してもらうのもいいですね。

面接は第一印象も大切、好印象を与える身だしなみを

面接官にやる気を伝えるポイントと回答例

保育士の採用面接でよく聞かれる質問は下記のような質問が想定されます。回答例を参考に明るく簡潔な回答を心掛けましょう。

保育士を目指した理由は何ですか?

現場で実際に感じた具体的なエピソードを交えて話しましょう

回答例
保育士を目指すきっかけとなったのは、歳の離れた兄弟の世話をしているうちに「子どもに関わる仕事に就きたい」と漠然と考え始め、子どものお世話をして成長を手助けする喜びが忘れられなくなったからです。仕事を通して子どもたちと接していると、楽しいだけではなく時には思い悩むこともありますが、その経験を積むことで保育士として大きく成長できたと実感しております。0歳児から積極的に受け入れている貴園の「小さな命を預かる責任の重さを忘れずに、健やかな成長を見守る」という理念は、私自身の保育に対する信念と通じるところがあると強く感じ、応募させていただきました。

これまでの経歴を教えてください。

園が求めている経験・スキルと、合致する部分を積極的にアピール

回答例
5年間保育士として仕事を続けてきた中で多くの子どもたちと触れ合い、大切な成長過程にある子どもたちに関わってきました。3年前の出産を機に退職したものの、自身の子どもと接するうちに「保育士としてたくさんの子どもたちの成長を手伝いたい」という気持ちが再び芽生えるようになりました。
また、子育ての経験を経て、出産前にはわからなかったことがわかるようになりました。それは「子を持つ親の気持ち」です。
今までは保育士としての立場でしか物事を見ることができなかったのだと、親になって初めて気づかされました。「親として子どもを見守る気持ち」「保護者として保育士や保育園に求めるもの」を理解したことで、さらに高いレベルの保育を実践できると確信しています。

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最初に名前を名乗り、要点を押さえた職務経歴を1分程度で話す

回答例
以前勤めていた保育園では、主任としての立場から保育士15名をまとめていました。「風通しの良い職場づくり」を心がけており、どんなに忙しくても保育士一人ひとりに積極的に声をかけ、月に一度は面談を行ってきました。
女性が多い職場ゆえに、保育士同士のちょっとしたトラブルも頻発します。そんな時は私自身が「すぐに相談できる窓口」として間に入ることで、どちらにとっても良い理解者になるように注力いたしました。
また、保護者と保育士間の連携をスムーズするためにも、送り迎え時の保護者の方の様子をチェックし、気になることがあれば保育士にも伝えるようにしました。
この経験は、貴園の職場の環境作りに活かしていきたいと願っています。

当園を志望した理由を教えてください。

園の分析は必須! 経験と貢献できるスキルを伝えましょう

回答例
私が貴園を志望した理由は、小規模保育を実践されているところに魅力を感じたからです。以前は園児数が多い大規模園に勤めておりました。たくさんの子どもたちの成長に関わることにやりがいを感じる反面、もっと一人ひとりに寄り添った保育がしたいと考えるようになりました。ホームページで貴園の保育理念を拝見したところ、自分の理想を形にしていると感じました。貴園でならば、子どもにとって大事な時期に家族のように寄り添いながら保育できると思い、この度応募させていただきました。

保育士として心がけていることはありますか?

前職で学んだことなど実際のエピソードを交え伝えましょう

回答例
子どもたちは、それぞれ違った個性を持っているので「一人ひとりに適した対応」を心がけています。おとなが真剣に向き合えば、子どもは必ず応えてくれます。健やかな成長を手助けすることは、なにものにも代えがたい喜びであると実感しています。そして、私自身も子どもたちから学ぶことがたくさんあり、一緒に成長していけることもまた保育士としての仕事の醍醐味であると感じています。

こうした基本的な質問に対しては、回答例を参考にしてスムーズに答えられるようにしておきましょう。また、これまでの保育士としての経験を踏まえ「やる気」や「個性」が伝わるように自信のアピールをする準備をしておきましょう。
たとえば、志望動機であれば、その園の良さをただ羅列するのではなく、「自分が理想とする保育との共通点」「就職したらどんな保育がしたいか」といった点を盛り込みながら答えることで、説得力のある内容となります。なお、保育士を目指した理由や心がけていることなどは、ついつい抽象的な内容になりがち。採用担当者はあなたの仕事への価値観や、どんなときにモチベーションや、やりがいを感じるのかを知ろうとしています。既卒者だからこそ話せる、現場で困難や挫折を乗り越えて感じた具体的なエピソードなどが伝えるようにしましょう。自分のポリシーや保育観を持ちつつ、周囲の保育士さんとコミュニケーションを図って仕事を進められることを伝えると、より好印象です。

面接の練習は「口に出してみる」ことが大切

面接の練習をするとき、「紙に書いて暗記すると、本番で頭が真っ白になりそう......」という人は、まずおおまかな内容を頭に思い浮かべる方法でもOK。ただし、「声に出して回答する」というプロセスは必ず経験しておいたほうがいいでしょう。すらすら答えられるはずと思っていたことが、口に出してみるとまとまった文章になっていなかったり、意外な単語が出てこず言葉に詰まってしまったりすることもあるからです。

キャリアアドバイザーからのコメント

面接対策に不安が残るときは、マイナビのキャリアアドバイザーにご相談を! 対面での面接練習をじっくり行うことで、「よりよい印象を与える話し方」「誤解されない伝え方」を習得することができます。時間がないときは電話での面接練習もできますので、まずはお気軽に問い合わせください。