年末の足音が聞こえ始めてきましたが、「これからの時期をどのように過ごすかは元手により大きく変わってくる」という人も少なくないでしょう。そこで今回は、保育士さんに支給される冬のボーナスに注目。全国の私立保育園で働く484人の現役保育士(20~40代中心)を対象に実施したアンケート調査を参考にしながら、冬のボーナスに思いを馳せちゃいましょう!
1.いつもらえる? 公立園・私立園の冬のボーナス
【一般的なボーナス時期】
12月10日前後
12月中旬以降
そもそも、冬のボーナスはいつごろ支給されるものなのでしょうか? 実は、国家公務員の冬のボーナスは、12月10日に支給されると法律で定められています。地方公務員についても、国家公務員の支給日に準じることが多く、そこから大幅にずれることはありません。したがって、地方公務員として働く公立園の保育士さんは、12月10日前後に冬のボーナスがもらえると考えてよいでしょう。また、公務員であれば、「業績が悪いからボーナスなし」ということは基本的にないのです。
一方、民間企業や団体が運営する私立園では、ボーナスの支給日はまちまち。冬のボーナスであれば12月中に支給されることがほとんどですが、公務員のように上旬に支給されることもあれば、年末も押し迫った最終出勤日に支払われることもあります。また、民間企業においてボーナスの支給は法的に必須とされているわけではありません。「今年は経営が厳しかったから減額、あるいはボーナスなし」というリスクがある一方、金額や支給回数が大幅にアップする可能性も秘めているのです。
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2.年代別のボーナス額やその使い道は?
アンケート調査によると、どの年代においても、おおむね月収の2.5カ月分のボーナスを年に2回支給されるという平均像が浮かび上がってきました。また、年代が上がるにつれてボーナス額も上昇していき、20代と40代では1回にもらえるボーナス額に約10万円もの差が生じる結果に。現場経験を重ねたり役職を務めたりすることが、少しずつでもボーナスに反映された結果だといえるでしょう。
それでは、実際に冬のボーナスが支給されたら、皆さんはどのように使う予定なのでしょうか? 「100万円の臨時収入があったらどうする?」という質問に対して、約25%の人が選んだのは「旅行」。1年の疲れを癒す温泉旅行、あこがれの地でリフレッシュする海外旅行、一家団欒で楽しむテーマパーク......。まとまったお金ができたら訪れてみたい場所は、誰にでもあるのではないでしょうか。また、約8%の人が考えているのは「買い物」。家電や家具の買い替えといった大型の生活必需品だけでなく、アクセサリーやコスメ、密かに狙っていた趣味の一品など、自分へのご褒美としてショッピングを楽しみたいという人が多いようです。
※楽天リサーチ調べ
※年収金額は月収の支給総額平均×12カ月+年間賞与で算出
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3.ボーナスゼロの保育士さんも......現実は厳しい!
ただし、上記の質問に対して夢のある回答をした人は、実は少数派。半数近くの人が「貯金」と答えており、手堅く将来に備えようとしているようです。今回のアンケート調査では、約80%の私立保育園でボーナスが支給されていることが明らかになりましたが、その金額はまちまち。「予定通り3カ月分もらえた!」という保育士さんもいれば、「出るには出たけれど、新人のころと同じ"お気持ち"程度......」という保育士さんもいるのが現実です。実際、自身の年収やボーナス額についての質問では、次のような不満の声がたくさん聞かれました。
保育士さんの声
20代 年収148万円
「手当も残業代もナシ、ボーナスも低すぎて大不満!」
30代 年収186万円
「扶養の範囲内でしか働けないが、そうするとボーナス額が激減する」
40代 年収360万円
「年収に満足できないので、実は副業している」
20~30代の保育士さんのうち、「年収が低い」と不満を抱いているのは80%以上。待遇面を改善したいという思いから、転職を考える人もたくさんいます。支給されたボーナス額に納得できなければ、思い切って転職活動へ踏み出してみるのもアリでしょう。
人手不足で処遇改善が進む保育業界では、ボーナスだけでなく補助金や手当も園によって差が出てきています。あなたの能力やがんばりを正当に評価してくれる園を探すために、経験豊富なマイナビのキャリアアドバイザーへ相談してみましょう!
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