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どんなに充実したウェブサイトも、リアルな口コミも、その園を自分の目で確認することには及びません。園見学は転職前に必ず行っておきたいものですが、不用意な言動で迷惑をかけるなどして、採用に悪影響が出てしまうおそれもあります。実際に園見学に行く前に、ここでは、保育士の転職市場を知り尽くしたキャリアアドバイザーが、あなたにとってベストな保育園を見つけるために、絶対に押さえておきたい保育園見学3つのポイントをお教えいたします。

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ポイント1:見学前の事前準備は抜かりなく

時計とカレンダー

見学させてほしい園が決まったら、希望日の1カ月前までには予約するようにしましょう。基本的には電話でアポイントを取りますが、ウェブサイトに専用のフォームなどが用意されていることもあります。大きな行事(運動会や発表会など)がある時期は避けたほうが無難です。

どの時間帯で見学したいか、希望を聞いてくれる園もあります。保育内容を重点的に見たい場合は、9:30~11:00または15:00~16:00がお勧め。保育士の動きをチェックしたい場合は、給食や午睡、おやつの時間を見学時間に含めるといいでしょう。事前に園のウェブサイトなどで情報収集し、「何を見学したいか」を整理しておきましょう。

なお、遅刻は社会人として最大のマナー違反ともいえます。土地勘がない場所であれば、当日までに所要時間や行き方を確認しておきましょう。

ポイント2:保育園見学中は「自分も見られている」ことを意識

黒いスーツを着た女性

見学の際は、身だしなみにも気をつけましょう。採用面接のときと同じように、スーツをはじめとする落ち着いた服装が基本となります(仕事終わりなどでどうしても着替えられないときは、あらかじめ服装について園に確認しておきましょう)。派手なメイクは避ける、長い髪はまとめる、ネイルは塗らないといった常識的な事柄も忘れずに。

園見学に持っていくと便利なもの

ノートとペン カバン スリッパ ストッキングを履いている

■筆記用具とメモ帳

同じことを何度も聞かないよう、すぐにメモするようにしましょう。質問したいことなどは、あらかじめリストアップしておくのがお勧め。

■A4サイズの冊子などが入るカバン

頂いたパンフレットなどを折り曲げるのは失礼ですし、ずっと手に持っているのも見学に差し支えます。

■携帯用スリッパ(上履き)

来客用を使わせてもらえることが多いですが、念のため準備しておきましょう。

■替えのストッキング

伝線しているストッキングは清潔感に欠けます。靴下を履いていく場合は、毛玉や穴開きの有無もチェック。

見学中は笑顔で元気にあいさつし、ハキハキとした受け答えを心がけます。子どもたちに夢中になってしまい、必要以上に現場へ介入するのはNG。保育の邪魔にならないようにしつつ、子どもが近寄ってきたり話しかけてきたりしたときは、目線を合わせて(腰を落として)丁寧に対応するようにしましょう。見学中は、あなたが園を見ているだけでなく、園側もあなたをチェックしているということを忘れないようにしましょう。

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ポイント3:知りたいポイントを重点的にチェックしよう

保育園の中で子どもたちを見守る保育士数名と見学者

園見学は重要なものですが、それでもほんの数時間を垣間見るにすぎません。特に「園の雰囲気」は、その日の子どもの様子や職員の顔ぶれなどで大きく変化するもの。「何となく全体的な印象がよかった」というだけで就職先を決めてしまうと、実際に入職してからギャップを感じることもあります。漠然と見学するのではなく、知りたいポイントを具体的にチェックしておくことが大切です。

園見学で見ておきたいポイントの一例

・保育士は子どもにどんな声かけをしている?
・子どもたちは楽しそうに(リラックスして)過ごしている?
・保育士の年齢層は? しっかりと連携できている?
・衛生面や安全管理で気になることはある?
・どんな絵本やおもちゃが用意されている?

なお、複数の園を見比べることは重要ですが、多すぎるのも考えもの。やみくもに多くの園を見ても、細かい点ばかり気になったり、迷いが生じたりして、決断できなくなってしまう人も...。おおむね3つくらいの園を比較するのがちょうどいい、と考えておきましょう。最高の転職を実現するため、園見学を最大限に活用したいものですね!