子供を抱き上げる母親

子どもたちの前では笑顔いっぱいの保育士さんも、一人の職業人として仕事上の悩みを抱えていることが少なくありません。今回は、ケース別にありがちな悩みを紹介しながら、それぞれの解決策を考えてみたいと思います。

1.保育士さんはどんなことに悩んでいる?

保育士さんが職場に関して抱える不満といえば、「給料が低い」「人間関係が悪い」「仕事量が多い(休めない)」が不動のトップ3といえます。しかし、このような「すべての保育士さんに共通する悩み」だけでなく、年代や置かれた立場などによる、いわば「ケース別の悩み」も存在します。こうした悩みについては、少し視点を変えることで解決策が見えてくることも多いもの。4つのケースに関して具体的にみていきましょう。

2.新人保育士さんが抱えがちな悩み

落ち込んでふさぎ込む女性

2-1.先輩保育士や保護者とのコミュニケーションが難しい

年上・目上の人と良い関係を築くためには、まずは言葉遣いなど最低限のマナーを徹底することが大切です。いわゆる「ため口」は論外ですが、正しいつもりで誤った敬語を使用していないか注意しましょう。
もちろん、遅刻しない、約束を守る、職場にふさわしい服装をするといった点も、必ず守りたいポイントです。まだ完璧に仕事をこなすことが難しい新人だからこそ、「サポートしてあげたい」と思われるような言動を心がけましょう。

2-2.子どもが言うことを聞かず、思うような保育ができない

子どもたちが言うことを聞いてくれない理由の一つとして、信頼関係の構築が不十分であることが考えられます。まずは担当する子どもたちの名前や特徴をしっかり覚え、声をかけるときは「〇〇ちゃん」「〇〇くん」とはっきり呼ぶようにしましょう。特に、しかるときや何かを言い聞かせるときは、子どもと目線が合うようにしゃがみ、お互いの表情がよく見えるようにすることがポイントです。

3.先輩保育士さんが抱えがちな悩み

バケツを運ぶ女性保育士

3-1.任される仕事量や種類がだんだん増えてくる

新人のころは先輩を質問攻めにできても、経験を重ねるうちに自分が質問される側に回るもの。園側からも信頼され、行事の運営や新人教育といった新たな役割を担うこともあるでしょう。頼られる立場になるのは素晴らしいことですが、「誰にも頼れない」と自分を追い詰めてしまうのは望ましくありません。自分が抱えている業務を整理して、他の人に任せたり手伝ってもらったりすべき部分がないか検討してみましょう。

3-2.後輩に怖がられてしまう

後輩へ指導をするとき、「ちゃんと理解してもらいたい」という気持ちのあまり、言葉遣いがきつくなってしまうことがあります。自分が新人のとき、先輩のどんな言葉や態度がうれしかったか思い出しながら、後輩への関わり方を振り返ってみましょう。
また、相手の人格まで否定するような言い方をするのは、もちろんNGです。業務における改善点や反省点について、具体的に指摘することを意識してみましょう。

4.ブランク明けの保育士さんが抱えがちな悩み

赤ちゃんの前でふさぎ込む女性

4-1.園児たちを保育するのが体力的に大変

特にクラス担任として保育に当たる場合、子どもたちの動きに付いていけるよう、ある程度の体力が必須です。
長いブランク明けで体力低下が予想されるときは、あらかじめ意識的に体を動かしておきましょう。気軽に続けられるランニングやウォーキング、自宅でできるストレッチなどがお勧めです。また、お腹から大きな声を出す練習にもなるので、カラオケで思い切り歌うのもいいですね。

4-2.これまでに学んできたことを忘れてしまっている

ちょっとしたすき間時間にできる手遊び歌などのレパートリーを増やしておくと、精神的な余裕を持って職場に戻ることができます。また、救急対応やアレルギーの知識など、以前に学んだことが古い知識になっていないか確認しておきましょう。
各自治体の潜在保育士向けセミナーでは、押さえておきたい知識や技能の要点を習得できるほか、現場研修が含まれているケースもあるため、うまく活用してみましょう。

5.ママ保育士さんが抱えがちな悩み

発熱した子供を看病する母親

5-1.自分の子どもを預ける場所が見つからない

「保育士として再就職したいけれど、自分の子どもが待機児童になりそう」と心配するママは多いもの。一部の保育園では、勤務保育士の子どもが系列の保育園へ入所できるケースもあり、ママ保育士さんが復帰しやすい配慮をしています。
また、2018年度からは、国の政策でも保育士の子どもを優先入所させる(居住する市町村に限らず利用調整する)ことが推進されているので、あきらめずに希望を出してみましょう。

5-2.突然の子どもの発熱などがあっても休みづらい

子育て中の保育士に対するサポート体制は、制度の有無はもちろん、実際にどのくらい機能しているかが重要です。再就職するときは、職場にママ保育士がどのくらいいるか、サポートし合う雰囲気があるかを必ずチェックしましょう。
子どもが小さいうちはパートタイムや時短勤務を選び、子育てが落ち着いてから正社員をめざす方法もあります。自分にとっても子どもにとっても無理にならない方法を検討することが大切です。

6.まとめ

現在の状況でも悩みを解決する方法はないか、十分に考えて実行することが大切です。同僚や友人からアドバイスをもらい、複数の視点を持つことも有効です。「今の職場ではどうしても解決が難しい」と感じたときは、転職という手段で環境を変えることも一案です。

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