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「年収アップを目指したい」「残業が多くてつらい」など、さまざまな理由から転職を考えている保育士の方は少なくないでしょう。しかし、どのような流れで転職活動をすれば良いのかわからず、転職を思いとどまっていませんか?当記事では、保育士の転職活動のスケジュールや内定・入職までの流れ、転職活動を成功させるためのポイントについて解説します。現在保育士として働いている方はもちろん、他の業界・職業から保育士に転職する方もぜひ参考にしてください。

保育士の転職活動のスケジュール

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保育士が転職する際にかかる期間は平均で3ヶ月程度といわれています。1月~3月といったタイミングで転職したい方は、11月~12月ごろを目安に自己分析を行い、求人を探す準備をするよう計画しておきましょう。

年間における保育士の求人のピークは下記の記事でも紹介しています。
【最新版】プロに聞く保育士の転職する時期とベストタイミング

また、現在仕事をしている方は、現職の職場の退職手続きも並行して進めなければなりません。保育士の求人に応募するタイミングや、採用試験を受けている段階から、徐々に退職の準備を行いましょう。

現在の勤務先の就業規則や入職の日程によっては、内定よりも前に退職についての相談を行う場合もありますが、内定の目途が立てば現在の職場に退職届を提出します。入職予定日に合わせて退職予定日を決め、同僚の方へ引継ぎを行うなど、現在の職場にできる限り負担がかからないよう配慮しましょう。

入職時期は、自分と保育園との間で日程調整できる場合もあります。退職スケジュールが入職時期と合わないなど何らかの事情がある場合は、園長や採用担当者に相談してみることをおすすめします。

転職活動の流れ

ステップや流れを表すイラスト

転職する際の就活スケジュールや現職を退職する流れを簡単に説明しましたが、保育士の転職活動は具体的にどのような流れで進むのでしょうか。

求人情報を集める

保育士の転職活動の第一歩は、求人情報を集めることです。転職先の保育園に求めることや自分が携わりたい仕事、雇用条件、福利厚生などを明確にした上で情報収集しましょう。
人気の高い求人は、募集開始後すぐに決まってしまうことが多いため、気になる募集があれば早めに動くことをおすすめします。また、好条件の求人を見逃さないようにするためにも、常に最新の採用情報を確認するようにしましょう。
保育士の求人情報はハローワークや一般的な転職サイトでも探すことができます。求人数も多く、非公開求人や高待遇・好条件の求人が掲載されていることも多いため、転職を考えている方は求人・転職サイトに登録しておくことをおすすめします。

求人に応募する

保育士専用の転職サイトなどで求人情報を集め、興味がある求人を見つけた際は、早めに求人に応募しましょう。エントリーに必要なものは保育園によって異なりますが、多くの場合「履歴書」や「職務経歴書」といった応募書類を提出します。
履歴書には自分のひととなりや自己PR・志望動機、職務経歴書には学歴や職歴などを記載します。パソコンで作成したものを提出しても良いとする保育園もありますが、特に指定がなければ履歴書は手書きで作成する方が良いでしょう。
手間はかかりますが、応募する求人ごとに新しく作成した履歴書や職務経歴書を用意するようにしてください。

履歴書などの志望動機の書き方については、下記の記事でわかりやすくまとめています。
サンプル多数!「保育士の志望動機の書き方」

面接を受ける

履歴書や職務経歴書、筆記試験などの内容も大切ですが、求職者と直接面接して得られる印象や情報も重要視されます。相応の準備をして面接に臨むようにしましょう。面接の基本的なマナーや服装・身だしなみは新卒採用のときとほぼ同じです。また、面接官から必ず聞かれる質問に関しては答えをあらかじめ用意し、面接日までにある程度暗記しておきましょう。

〇面接で必ず聞かれる質問例

  • 自己紹介
  • 志望動機
  • 自己PR
  • 転職を考えた理由

これらの内容は履歴書にも記載することが多いでしょう。履歴書と整合性がとれていることを確認した上で質問に対する回答を作成することをおすすすめします。
また、面接では「あなたの方から何か質問はありませんか」といった「逆質問」をされることも多くあります。求職者の意欲を見ていることも多いため、「特にありません」などと答えることは避けた方が無難です。
あらかじめ、逆質問の内容をいくつか考えておきましょう。

〇逆質問の例

  • 「入職までに学んでおくことには何がありますか」
  • 「入職直後から担任を任せられることは考えられますか」
  • 「○○というニュースがありましたが、御園ではどのような対応をされていますか」

逆質問を行う場合は「なぜその質問をしたか」と理由を聞かれることもあります。質問内容とあわせて、理由もきちんと述べられるように準備しておきましょう。

保育士の面接対策は、下記の記事でも紹介しています。
【面接対策】保育士の面接でよくある質問と回答例~プロ直伝!~

入職する

書類選考や面接を経て、応募先から内定の連絡がきたら、転職活動のゴールも目の前です。
給料などの条件に納得できれば内定を受諾し、入職予定日までのスケジュールを保育園側と調整しましょう。
現職をもっている場合は、現在の職場の退職手続きを忘れずに進めてください。法律上では退職希望日間前に退職届を提出すれば良いとされていますが、少なくとも1ヶ月以上前には退職の意思を職場に示し、業務の引継ぎなどの準備を進めることが望ましいでしょう。
また、円満退職で終わることも大切です。現在の職場が保育に直接関わらない職場であっても、その職場の従業員の子どもが転職先の保育園に入園したり従業員と転職先の保育園の職員とが親戚であったりと、人間関係はどこでどのようにつながっているかわかりません。無用なトラブルを避けるためにも、円満退職を目指しましょう。

円満退社したいと考えている方は、下記の記事もぜひ参考にしてください。
「保育士が円満退社するための必須知識」

転職活動を成功させるためのポイントとは?

喜ぶ女性

共働き世帯の増加や保育料無償化などの影響を受け、保育士のニーズはさらに高まっていくと考えられます。年齢や地域にもよりますが、保育士の転職は困難というほどではないでしょう。
しかし自分に合った職場に納得できる条件で転職するためには、転職理由を明確にした上で保育士専門の求人サイトを利用することが重要です。転職活動を成功させるためのコツをしっかりおさえて就職活動をスムーズに進めましょう。

転職したい理由を明確にする

転職したい理由は人によって異なりますが、転職活動を行う上で重要なことは「転職したい理由を明確にすること」です。
転職理由や退職理由が明確になっていなければ、転職先に求めることも明らかにならないため、効率的に転職活動を進めることができません。また条件の優先順位もつけられないため、転職後に働き始めてから後悔するおそれもあります。
転職活動をスタートする際には、「現職で不満に感じていること」「どのような保育方針の園で働きたいか」「どのような働き方をしたいか」など、転職を考えた理由や保育士として働くことの目的を書き出すことから始めることをおすすめします。
これらを整理し、希望条件に優先順位をつけることで、自分に合った職場をスムーズに選ぶことができるでしょう。

ネガティブな退職理由をポジティブに変える方法は、下記の記事を参考にしてください。
「退職理由はネガティブからポジティブへ変換しよう!」

保育士専門の転職サイトを利用する

保育士の求人はハローワークや一般的な転職サイト、求人情報誌などにも掲載されていますが、掲載数はそれほど多くありません。多くの求人情報をチェックしたい方や非公開求人、高待遇・好条件の求人を見たいという方は、無料登録できる保育士専門の転職サイトの利用がおすすめです。
保育士専門の転職サイトには求人情報が掲載があるだけではなく、保育士の転職をバックアップしてくれるアドバイザーも在籍しています。
「マイナビ保育士」のアドバイザーは、履歴書の添削や面接対策から入職時の条件交渉、入職後のアフターフォローに至るまで、さまざまな支援を無料で丁寧に行います。
保育士の転職に関するプロによるサポートサービスによって、安心して転職活動を進めることができるでしょう。

まとめ

保育士の転職に決められたスケジュールはないものの、1月~3月ごろは求人が多くなる傾向にあります。より多くの求人から選びたいという方は、この時期を目指して転職の準備を進めましょう。 保育士専門の就職支援サイトは求人が豊富にあるという点に加えてプロによるサポートも整っているというメリットがあります。転職を成功させるためにも、ぜひ保育士の就職支援を行っている転職サイトを活用してみてはいかがでしょうか。