【保育士向け】ピアノが弾けない!仕事を辞めたいときの2つの選択肢

「転職先が決まった」「今の職場を辞めてから転職活動したい」という保育士の方の中には、退職届の書き方やマナーが分からないという方も多いでしょう。できるだけ今の職場に迷惑をかけずに辞めるためには、退職届を提出するタイミングも重要です。

この記事では、保育士が退職する際の退職届の書き方や、適切な提出時期について解説します。退職届提出後にすべきことや、保育士の退職届におけるよくある質問もあわせて確認し、スムーズな退職と転職を目指しましょう。

保育士における退職届の書き方

首をかしげるイラスト

退職予定の保育士の中には、現在の職場から退職届を提出するよう求められている方もいるでしょう。退職届とは、園長先生や同僚の保育士などと退職に向けた話し合いが進み、退職日が確定した際に提出するものです。

では、保育士の退職届はどのように書くとよいのでしょうか。ここでは、保育士が退職届を作成するときに押さえておきたいポイントを4つ紹介します。

〇退職届に使用する用紙

退職届は、園指定のものがなければ白色無地・縦書きの便箋で作成します。手書きで作成する場合、黒色のボールペンやサインペン、万年筆などの消しゴムで消せない筆記具で書きましょう。

〇退職届に記載する内容

退職届の書面を縦書きで作成する場合、表題として1行目の中央に「退職届」と本文よりもやや大き目の字で書きます。2行目は空行とし、3行目の下端に「私事」または「私儀」と書き出しを記入しましょう。

4行目以降には退職する理由を記載します。現職を辞める理由は人によって異なりますが、退職届には「一身上の都合により」とすることがマナーです。「人間関係」「労働環境」など具体的な理由は書かないようにしてください。本文の次の行、または空行を設けて退職日(退職予定の日付)を記入し、改行して自分の所属と氏名を署名しましょう。

さらに次の行に園の名前や会社名などを正式名称で記載し、退職届を出す相手の役職や氏名を書きます。最後に自分の氏名の下に押印すれば、退職届の文面の完成です。実際に文章を書く際には、以下の例文も参考にしてください。

退職届例

〇退職届の作成方法・手書きorパソコン

法律では退職届の書式が定められていません。手書きでもパソコンでもよいため、就業規則などで指定がなければ、自分の好きな方法で作成しましょう。パソコンで作成する場合は押印を忘れないよう注意してください。

〇退職届を入れる封筒

退職届を入れる封筒には、白地で縦長のものを選びます。白封筒の表面に「退職届」と記入し、裏面には自分の所属と氏名を書きましょう。

退職届封筒

退職届はお世話になった職場に提出する大切な書類です。上記のポイントに注意しながら、丁寧に作成しましょう。

保育士の退職届は年度末に辞められるように逆算してから提出する

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今の職場にできるだけ迷惑をかけないように退職するためには、年度末に辞められるように調整してから退職届を提出することがおすすめです。

保育園などでは運動会や生活発表会など、年間を通して様々な行事やイベントがあるため、年度途中で辞めた場合は同僚に大きな負担がかかることは避けられないでしょう。そのことによって今の職場だけでなく、同職種である転職先へからの印象も悪くなってしまう恐れがあります。

また、途中で辞めることで保護者や園児の信頼が失われる恐れがあることも覚悟しなければなりません。転職のタイミングに関して特に希望する時期や職場のルールがなければ、年度末での退職を目指し、事前に職場に報告します。約3か月前には職場に退職の意向を伝えましょう。

ただし、必ずしも退職日を年度末にしなければならないというわけではありません。自己都合による退職は法律で認められた権利であり、年度途中でも辞めることは可能です。どうしても年度途中で退職したい場合には、職場と相談しながら、同僚や保護者、園児に大きな影響が出ないように仕事を調整するようにしましょう。

保育士が退職を認められて実際に辞めるまでにすべきこと

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今の職場に退職を申し入れ、園側から退職が認められた場合に行うべきことは、退職届を作成して提出するという手続きだけではありません。退職を承認されてから実際に退職するまでの期間には、主に以下のようなことを完了させておく必要があります。

  • 保護者と子どもへの報告
  • 後任への引き継ぎ
  • 退職に伴う返却物と受領物の確認

では、具体的にどのようなことを行えばスムーズに退職できるのでしょうか。それぞれについて詳しく解説します。

保護者と子どもへの報告

担任をもっている場合は、園に相談した上で、退職することを保護者やクラスの子どもたちに説明しましょう。年度が変われば担任も変わることが多いとはいえ、慣れ親しみお世話になった保育士の先生が園からいなくなってしまうことは、子どもにとっても保護者にとっても寂しいことです。

急な報告とならないよう、園と時期を相談しながら状況を見て、子どもや保護者に伝えるようにしてください。また、子どもたちや保護者には最後まで笑顔で対応するよう心がけましょう。

後任への引き継ぎ

退職する際には園長や理事長といった上司・管理職の先生だけでなく、同僚の職員にも退職することを報告しましょう。その上で、後任の保育士の先生方への引き継ぎを丁寧に行ってください。

受けもったクラスの子どもたちに関する1年間の発達記録・保育日誌などの関係書類を、分かりやすく整理しておきましょう。来年度に担任を受け持つことになる保育士が、資料をすぐに確認できるようにしておくことがポイントです。

退職に伴う返却物と受領物の確認

退職予定日が近づいてきたら、健康保険被保険者証といった書類や、園から支給されていた制服など、返却すべき物品を確認しましょう。また、職場からは離職票や雇用保険被保険者証、年金手帳などの必要書類が返却されます。受け取るべきものもきちんと確認し、事務手続きを完了しましょう。

職場の机やロッカーなど、個人で使用していた箇所を清掃したり整理したりすることも大切です。園からの支給品は返却し、私物は徐々にもち帰るようにしてください。次に使用する先生が気持ちよく使えるような状態にしておきましょう。

保育士の退職届提出に関するQ&A

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退職届の準備の仕方や、退職までに行っておくべきことについて解説してきましたが、退職届を作成するにあたり、他にも分からない点があるという方もいるのではないでしょうか。最後に、保育士が退職届を提出する際によくある質問・疑問にQ&A形式で回答します。退職届を作成する前に確認し、疑問点や不安な点を解消してから提出しましょう。

Q:退職願と退職届は違うのですか?

退職願は、職場に退職を願い出る際に提出する書類です。退職願が受理されれば退職が決まりますが、後から取り下げることもできます。

一方、退職届とは、自分が退職することを届け出るための書類を指しています。職場が受理しないという権利は基本的にはありません。届け出をした時点で退職が決まるため、提出後は撤回できない点に注意しましょう。

なお、「辞表」は退職届と似たような意味をもつ言葉ですが、公務員や会社の役員が退職する際に届け出る書類です。公立保育園といった公立の施設に勤務している保育士が辞める場合は「辞表」ですが、民間の法人などが運営している保育園勤務の保育士の場合は、「退職願」「退職届」を作成しましょう。

Q:誰に提出すればいいですか?

退職届は、勤務している保育士を管理する立場の先生(組織の上長)に提出してください。職場によっては理事長に提出することもありますが、基本的には園長が提出先となります。退職について最初に相談するときも、自身のことをよく知る、園長や主任といった直属の上司に伝えましょう。

Q:退職届はいきなり提出していいですか?

退職届は、自分が退職するという最終の意思表示です。職場に退職の意向を前もって伝えずに退職届を出すことは、園に突然「辞める」と宣言する意味合いがあるため、マナー違反となります。

トラブルを避け円満に退職するためにも、退職届を提出する前に職場に退職について相談しておきましょう。その際には、可能な限り年度末で辞められるよう調整すると、園側も余裕をもって対応できるため、職場の混乱を防止できます。

Q:退職届の受取を拒否された場合はどうすればいいですか?

退職届を提出しても、人手不足から園から引き止められたり、受け取りを拒否されるなどのパワーハラスメント(パワハラ)の被害に遭ったりするケースもあります。退職理由(離職理由)や事情をしっかりと伝え、理解を得られるよう努力しましょう。

退職の理由をきちんと伝えても退職届を受理してもらえない場合は、退職届を職場に郵送して雇用契約を解消しましょう。退職届は、雇用者側の手元に渡ったと判断された時点で、雇用関係を終わらせるという効力を発揮します。内容証明郵便など、書類の文面が公的な記録として残る方法で送れば、法的に問題なく退職することが可能です。退職する最終手段として覚えておきましょう。

まとめ

退職届は保育士が退職する際にも重要な書類です。注意点に気を付けながら丁寧に作成し、マナーを守って園長などの直属の上司に渡しましょう。辞めたいタイミングは人それぞれですが、最も迷惑がかかりにくい時期は年度末です。時期を見計らい、まずは口頭で退職の意思表明をしてください。

退職が決まったら、後任者への引き継ぎや、返却物や受領物のチェックをしっかり行いましょう。園と相談した上で、子どもたちや保護者に退職を伝えることも大切です。退職届をはじめとする退職マナーを守り、円満な退職を目指しましょう。