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乳児院で働いていて、今の職場を辞めたいと思った瞬間はないでしょうか。仕事で辛い場面や嫌なことに遭遇すると、辞めてしまいたいと考えるものです。

しかし、辞めたいと思っても、自分の辛さを職場の人が理解してくれず、引き留められることもあります。仕事を辞める際は、大きな勇気と行動力が必要です。

今回は、乳児院勤めの方が仕事を辞めたいと思うケースと、乳児院で働いた経験を活かせる転職先を解説します。乳児院を辞めたいと悩んでいる方は、ぜひ当記事を参考にしてください。

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乳児院を辞めたいと感じる瞬間とは?

悩み落ち込む女性

乳児院で働く保育士は、大きなやりがいと責任感を持って仕事をこなしています。そのため、乳児院を辞めたいと思ったとき、「自分の辞めたい理由が周りから理解されないのでは」と考えてしまう方も少なくありません。

仕事がハードすぎてついていけない

乳児院は、新生児から2歳くらいまでの乳幼児を預かり、保育する施設です。運営は24時間体制であるため、保育士の仕事も24時間体制となっています。勤務形態はシフト制であるものの、乳児院で働く保育士は2交代制シフトであるケースがほとんどです。

一例として、日勤シフトにおける仕事の流れは、以下のようになっています

7:00~ 夜勤スタッフから引き継ぎ、起床のお手伝い
8:00~ 朝食
9:00~ 乳児院の方針にあわせた自由保育または一斉保育
12:00~ 昼食
13:00~ 昼寝(午睡)
15:00~ 午睡から随時起床、おやつの準備、自由保育または一斉保育
18:00~ 夕食の準備と夜勤スタッフへ引き継ぎを行い、退勤

もちろん、乳児の見回りやおむつ替え、書類作成といった事務仕事も適宜にこなさなければなりません。仕事内容が非常にハードであり、「ずっと働き続けていたら、身体を壊してしまう」と感じる瞬間に、乳児院を辞めたいと感じてしまいます。

仕事で生じる責任が重すぎる

乳児院で保育する乳児たちの多くは、虐待やネグレクトといった家庭問題があったり、重い障害を抱えていたりといった事情があります。そのため、乳児を健康に育てることにやりがいを感じながらも、仕事で生じる責任の重さに辛さを覚えてしまう方も少なくありません。乳児が怪我や病気をした際、保護者や同僚の保育士たちから責める目で見られると、乳児院を辞めたいと考えてしまいます。

乳児と保護者が親子関係を築くための面会サポートも、乳児院で働く保育士の業務です。しかし、保護者の中には子どもへの愛情を持てない方や、スタッフに不信感を抱いている方もいます。保護者との人間関係で精神的負担を覚えたときが、乳児院を辞めたいと感じる瞬間です。

仕事にやりがいを感じられなくなった

乳児院で預かる子どもは、基本的に1歳児までの乳幼児です。保護者が育児再開できる状況や里親が見つかると退院、もしくは2歳の誕生日を迎えると児童養護施設など他施設に移ります。保育士は、愛情を込めて保育した子とお別れするシーンが多く、子どもの成長を長い目で実感しにくいため、やりがいを感じられなくなることも少なくありません。

また、乳児院の給与設定は保育園より高いことが多いものの、仕事のハードさと待遇が釣り合っていない職場も見られます。「仕事は大変なのに、給料が低くて生活が大変」と感じやすい点も、乳児院の仕事にやりがいを失ってしまう理由です。

もう少し年齢の高い子どもの保育を担当したい

乳児院で働いていて、「もっと積極的な保育がしたい」「子どもとコミュニケーションが取りたい」と考えたことはないでしょうか。乳幼児の笑顔はたしかに可愛らしいものの、お話や身体を動かす遊びはまだ行えません。子どもが元気に走り回る中で働く保育士を目指していた方にとって、乳児院は理想のイメージと遠い職場といえます。

乳幼児よりも、もう少し年齢の高い子どもの保育を担当したい場合は、転職をすることも一つの選択肢です。

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乳児院を辞める際には次の転職先も考える必要がある

空を見上げる女性

乳児院を辞める際は、次の転職先もしっかり考える必要があります。転職先を用意していないと、退職後に無収入の期間ができるため、何の準備もなく退職することは得策ではありません。

保育士の転職活動における選択肢は、保育と全く関係のない職種に転職するか、保育関連の職種へ転職するかの二択があります。保育士資格と乳児院の経験・キャリアを活かしたい方は、保育関連の職種を選びましょう。

ここからは、乳児院の経験を活かせる4つの転職先を紹介します。

病院内保育施設

病院内保育施設とは、医師や看護師、医療技術者など、病院スタッフの子どもを預かる施設です。病院内もしくは病院敷地内に保育施設があり、預かった子どもたちをクラス分けせずに保育します。保育園よりも託児所の方がイメージとしては近く、必要な資格は保育士資格のみです。

病院内保育施設は、夜勤している病院スタッフのために、24時間保育で運営しているところが多くなっています。勤務する保育士も夜勤シフトを組むこととなるため、24時間運営である乳児院に近い勤務形態です。

子どもの寝かしつけや夜泣き、おもらしの対処といった乳児院の経験が活かせます。

託児所

託児所は、赤ちゃんから未就学児までの子どもを預かる施設です。企業内保育施設や商業施設の託児所などがあり、該当施設に滞在する保護者が、乳幼児の保育を一時的に任せたいときに利用します。

託児所で働く際は、基本的に保育士資格は必須ではありません。しかし、乳幼児の保育を任される仕事内容であるため、保育士資格があると、就職や業務に有利となります。

託児所は、認可外の保育施設であり、施設の設置基準や保育士配置基準が定められていません。そのため、託児所で働く保育士は、衛生面・安全面の管理を行い、病気やケガ・事故を起こさないよう細心の注意が必要です。乳児院で働いていたときの、子どもたちの様子を注意深く見守る姿勢は、託児所でも求められる重要な資質となります。

児童養護施設

児童養護施設とは、保護者がいない、または不適切な環境に置かれている子どもを保護し、養育する施設です。入所している子どもたちの年齢は、2歳から18歳までと幅広くなっています。

児童養護施設は児童福祉法に定められた、各都道府県の管轄下にある児童福祉施設であり、職種・職員数の配置基準が決められています。児童養護施設の施設保育士として働くためには、保育士資格が必要です。

児童養護施設は、2歳になって乳児院から移ってきた子どもたちも多く入所しています。乳児院で働いていた保育士は、子どもたちの背景に理解を示しながら、保育業務に励めるのではないでしょうか。

幼児教室

幼児教室とは、就学前児童を対象に、幼児教育を行う施設です。教育内容は、幼児の考える力やコミュニケーション力を伸ばすことに重点を置いており、知育・情操教育・語学などさまざまなジャンルがあります。習い事や塾といった勉強に集中させる教育ではなく、子どもが楽しみながら学べる教育を施すことが特徴です。

幼児教室の先生となるための資格は、募集している教室によって異なり、特定資格が必要であると定まってはいません。しかし、複数人の幼児を預かって教育する業務であるため、保育士資格者を求人情報の応募条件とする教室が多く見られます。

幼児教室の先生に求められる役割は、教育内容に詳しいだけでなく、子どもとの接し方が上手で、一人ひとりを見る余裕があることです。乳児院で乳幼児を見守り、少しの変化にも注意を払っていた経験は、幼児教室の先生として働く際の大きな自信となることでしょう。

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まとめ

乳児院を辞めたいと思う方は、決して少なくありません。乳児院の仕事はハードであり、業務内容の多くに重い責任がかかっています。仕事のハードさに身体が悲鳴をあげたり、やりがいを感じられなくなったりと、乳児院を辞めたいと感じる瞬間は多く存在するものです。

保育士が乳児院を退職する際は、次の転職先も考えなければなりません。保育士不足により保育士資格取得者は需要が高く、病院内保育施設や託児所などの職場は、乳児院の勤務経験を活かすことができます。乳児院で働き続けることが辛いと感じる方は、転職も視野に入れて、自分に合った働き方を見つけましょう。