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学童保育指導員は、保育園や幼稚園と違って小学生が相手の仕事です。学童保育の子どもたちはある程度自立していることもあり、「教育」に携わっているという大きな実感を得ることができます。特別な資格が必須ではない場合もあるため、求人の要件を確認したうえで応募しやすい点も魅力です。しかし、学童保育指導員に限らず、仕事をする上で収入面は重要と言っても過言ではありません。はたして、学童保育はどれくらいの手取りが見込めるのでしょうか。 そこで今回は、学童保育指導員の仕事に焦点を当て、給料相場を詳しく解説します。あわせて、給料をアップさせるためのコツも紹介しているため、キャリアアップの参考にしてみてください。

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この記事の監修者

山本 あやか(保育士)

保育士・幼稚園教諭資格を持つ2児の母。保育士歴10年、現在はライターとして活動中。保育士経験を活かし、季節の行事に家族で手作りの飾りつけを楽しむのが趣味。

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学童保育指導員の給料相場

学童保育指導員の雇用形態は、主に「専任職員(正規雇用)」と「非正規雇用(アルバイト・パート)」の2つに分かれます。そして、雇用形態によって給料は大きく異なります。資格や経験によって給料は変わるため、あくまで目安として捉え、詳細は各求人で確認しましょう。まずは、学童保育指導員の給料相場を、専任職員と非正規雇用に分けて詳しく解説します。

専任職員の年収

専任職員として働く学童保育指導員の平均年収は、下記のとおりです。

  • 正社員(東京都内): 約290万〜450万円/全国平均(約374万円)
  • 保育士資格あり: 年収 320万〜392万円(月収 24万〜30万円程度)
  • 放課後児童支援員のみ: 年収 284万〜332万円(月収 21万〜25万円程度)

※「マイナビ保育士」に記載されている求人情報を参考に算出しています (出典:マイナビ保育士「学童施設の保育士求人一覧」/ https://hoiku.mynavi.jp/r/wd_40010009/

園で働く保育士と同様、もしくはそれよりも少し下がる程度と言えます。もちろん、資格を取得したりキャリアアップをしたりすることで、より高い給料が得られます。

また、園で働く保育士と比べると、学童保育指導員は、勤務時間帯が比較的一定である職場も多く、働きやすいと感じる人もいます。これには、「労働時間」が大きく関係します。

保育園で働く保育士は、朝9時~17時ごろまでの勤務が一般的で、残業や持ち帰り業務が発生するケースも少なくありません。一方で、学童保育指導員は、小学生が下校後に学童へ来るため、昼ごろに出勤して受け入れ準備を始めます。14時ごろに子どもたちを出迎え、18時ごろに保護者のもとへと送り出すことが基本です。

こうした理由から、園で働く保育士より多少給料が下がったとしても、学童保育施設への転職を希望する人も多くいます。朝から夜まで子どもと接する保育園とは違い、学童保育施設では比較的ゆとりを持って勤務できるでしょう。

非正規雇用の年収

学童保育では、アルバイト・パートとして働く非正規雇用の指導員も少なくありません。非正規雇用の学童保育指導員の場合、時給は約1,000円が相場です。

※「マイナビ保育士」に記載されている求人情報を参考に算出しています(出典:マイナビ保育士「学童施設の保育士求人一覧」/ https://hoiku.mynavi.jp/r/wd_40010009/

一日に8時間、月に23日勤務したとすると、年収は約220万円となります。非正規雇用は未経験でも採用されやすく、ライフスタイルに合わせて働きやすいというメリットがあります。しかし、雇用契約の更新有無などにより雇用が不安定になる場合があり、昇給の機会も職場や雇用形態によって差が出ることがあります。 また、必ずしも非正規から正社員への登用を行っているとは限りません。将来のキャリアを見据えた上で、事前に求人を確認しておくようにしましょう。

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学童保育指導員の給料は地域によっても異なる

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ここまで、専任職員と非正規雇用の場合に分けて学童保育指導員の平均給料を紹介しました。しかし、給料は勤務地によっても大きく異なります。

東京や大阪などの大都市は、地方に比べて土地や物価が高い傾向にあります。そのため、最低賃金や平均年収も同様に高くなります。

とは言え、地方と言われる地域の中でも、場合によっては東京や大阪などの大都市よりも高い給料を得られる施設も当然存在します。行政や地域の特性によって、子育て環境や保育士・保育指導員の需要に差があるため、一概に「人口の多い都市は給料が高い」とは言えないことを覚えておきましょう。

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給料をアップさせる3つのコツ

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施設によって大きな差があるものの、やはり学童保育指導員は、他の仕事と比べると給料が低い傾向にあります。その理由として、背景要因の一つとして、補助制度や財源、運営体制などの影響が指摘されることがあり、結果として賃金水準が上がりにくい状況がみられます。 この事態を改善すべく、行政は2017年から「キャリアアップ処遇改善事業」を開始しています。この事業によって、勤務する職員の経験に応じて補助金が増額されるようになりました。 別途、独自の支援策を講じている自治体もあり、学童保育指導員の待遇は徐々に改善されつつあります。制度や職場環境にも左右されますが、資格取得や経験の積み重ねによって、結果的に給料アップにつながるケースもあります。最後に紹介する3つのポイントを押さえて、ぜひキャリアアップを目指してください。

資格を取得する

学童保育指導員として働くために、必要な資格はありません。しかし「放課後児童支援員」の資格を取得することで、就職の際に有利となり、好待遇を受けられる可能性があります。

放課後児童支援員とは、2015年度より新たに作られた、学童保育に携わる人のための専門資格です。従来では、学童保育に関わる人のすべてを「放課後児童指導員」と総称してきましたが、現在は、一定の要件を満たし研修を修了した者が「放課後児童支援員」として位置づけられており、無資格者は補助的な役割を担うケースが一般的です。

現在、放課後児童クラブ(あるいは学童クラブ・児童館など)には、原則として複数名の放課後児童支援員を配置することが求められており、施設規模や運営形態に応じた体制が整えられています。したがって、放課後児童支援員は、事業所を運営する上で欠かすことができない人材となるでしょう。

資格を取得するためには、保育士資格を有するなど一定の条件を満たし、かつ自治体が行う研修を受講する必要があります。受講期間は概ね2~3カ月で、受講や修了要件を満たす必要があるため、要件や日程を確認し、計画的に取り組むことが大切です。

役職に就く

放課後児童支援員の資格者になると、役職に就く可能性も見えてきます。通常の場合、まずはリーダーとして他の学童保育指導員をまとめる存在となり、その後は施設長やエリア長といった管理職へと昇進します。役職に就けば、より高い給料を得ることができるでしょう。 多くの仕事がそうであるように、ただスキルを磨くだけではなく、積極的に自身のやる気をアピールすることは、昇進への近道になるでしょう。加えて、指導計画やコミュニケーションなど、「リーダーシップの基礎となる能力」を伸ばせるよう努力しましょう。

就職・転職する

今の職場で改善が難しいと感じる場合は、状況を整理したうえで転職も選択肢の一つとして検討するとよいでしょう。 ここまで説明したように、給料だけではなく、施設への補助金も自治体によって異なる場合があります。また、公営・民営の違いや施設の規模によっても、給料は大きく変わるでしょう。

前述したように、学童保育指導員は拘束時間が少なく、他の施設形態で働く保育士よりも働きやすいことが魅力です。これまで、アルバイト・パートの非正規雇用として働いていた人は、思い切って就職してみるのも良いでしょう。

マイナビ保育士などの求人サイトでは、好待遇で経験者を歓迎している施設が多数存在します。「次は正社員として働きたい」と考えている人にとって、地域や時期によって差はあるものの、経験者を歓迎する施設も多く用意しており、条件が合えば正社員として採用される可能性も十分にあります。

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学童保育指導員の求人を探す際のポイント

最後に、これから学童保育の仕事に就職、あるいは転職をする方に向けて、学童保育指導員の求人を探す際のポイントを解説します。

〇給料について 学童保育指導員の求人・募集を探す際、多くの人は「月収・年収」を初めに確認するでしょう。しかし、実際の年収は賞与や手当の金額、さらに経験の有無やスキルなど、多くの要素によって変わります。求人情報に記載の給料を必ず受け取れるわけではないため、面接時には必ず確認しておきましょう。

〇福利厚生について 学童保育指導員の待遇が改善されつつある現在、手厚い待遇を準備している職場も少なくありません。特に新卒の場合、高い給料を得ることは困難ですが、給料の高さだけを重視して求人を選ぶと、後になって「働きづらさ」を感じてしまう可能性もあります。 そのため、福利厚生も給料と同様に重視して探しましょう。

また、マイナビ保育士のサイトでは、地域ごとに数多くの求人情報を掲載しています。「男性OK」や「新卒OK」など、細かい条件での検索もできるため、一人ひとりにぴったりの職場もすぐに見つかるでしょう。

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学童保育の給料に関するよくある質問

学童保育の平均給料はどのくらいですか?

2026年3月時点のマイナビ保育士の求人データによると、学童保育の平均給料は次の通りです。都市部の施設や資格・役職所有者は平均より高くなる傾向があります。 正規雇用の場合
  • 平均月給:約22.5万円〜35万円
  • 年間賞与:約40万円〜80万円(基本給の2〜4ヶ月分)
  • 平均年収:約290万円〜450万円(全国平均374万円)
※パートアルバイトの平均時給は1,169円です。

学童保育のパートアルバイトの給料はどのくらいですか?

学童保育のパートアルバイトスタッフの平均時給は1,169円です。1日8時間、月に22日働くとすると月収は約20万6千円、計算上の年収では約247万円となりますが、実際は扶養内勤務や時短のスタッフが多く、令和4年度の調査での年収は約99万5千円となっています。

学童保育の給料が安いのはなぜですか?

学童保育指導員の給料は他の福祉職より安いと言われますが、その理由は3つあります。
  • 運営予算が少ない 民間企業が補助金や利用料で運営しているため人件費が限られる。
  • 開所時間が短い 就業時間が短く、残業もあまりないため給与が伸びにくい。
  • 処遇改善制度の遅れ 保育士や幼稚園教諭と比べて資格手当や処遇改善制度の拡充が進んでいない

学童保育で給料を上げる方法はありますか?

学童保育で給料を上げるには保育士や放課後児童支援員の資格を取るのが近道です。
  • 資格手当がつく 多くの施設で月額5千円〜2万円程度の資格手当が期待できます
  • 基本給が高くなる 資格所有者は基本給が高く、入職時から職務手当がつく場合もあります
  • 昇進・昇給が早い 資格所有者はリーダーや施設長などの役職について高収入が目指せます

学童保育の給料が上がるキャリアアップ処遇改善事業とは何ですか?

「放課後児童支援員キャリアアップ処遇改善事業」とは、放課後児童支援員の勤続年数や研修実績に伴って賃金改善費用が補助される制度です。賃金改善の仕組みづくりや専門性の向上を促す内容も含まれています。 勤続10年以上の事業所長は月額約3万円、所定の研修を受講した勤続5年以上の放課後児童支援員は月額約2万円の賃金補助が受けられます。

まとめ

ここまで、学童保育指導員の気になる給料事情や、給料アップのコツ・求人探しのポイントを詳しく解説しました。学童保育指導員は働きやすさが魅力なため、給料だけでなく労働環境も重視するという人にぴったりの仕事と言えるでしょう。 「給料が低い」と言われてきた学童保育指導員ですが、待機児童問題が顕在化する近年、待遇も少しずつ改善されつつあります。まだまだ高収入の仕事とは言えないものの、好条件で働ける学童保育施設は増えてきているため、積極的に求人を探してみてください。

※本記事は2025年12月現在の情報を基に作成しています