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保護者との連絡帳でのやり取りは、保育士にとって必須業務の一つです。しかし、元々文章を書くことが苦手な人にとっては、何を書いていいのか分からず頭を悩ませてしまうことも少なくありません。

当記事では、連絡帳が必要な理由と、子供の様子が保護者に伝わりやすくなる、連絡帳の書き方やコツを解説します。実際に連絡帳に使用できるテンプレートも3つのケースに分けて紹介するため、上手な連絡帳の書き方を知りたい人は、ぜひ参考にしてください。

連絡帳はなぜ必要?

保育園では、たくさんの子供たちを一度に預かることがほとんどです。送迎に来る保護者側も忙しいことが多く、登降園のタイミングで十分な意思疎通の時間を取れることは、滅多にありません。

連絡帳に子供の体調や機嫌の良し悪しを記載することで、保護者との情報交換がスムーズに行えます。口頭だけで保護者に子供の様子を伝えた場合、「同時に何人もの情報を伝えられたために、内容を忘れてしまった」と保護者からいわれる可能性も否定できません。

連絡帳は、子供の様子や必要事項を連絡するとともに、保育士と保護者を繋ぎ、信頼関係を構築するために欠かせません。家庭の生活状況や保護者の悩みをいち早く把握することで、大きな問題への発展を防ぐこともできるでしょう。

また、保護者にとって連絡帳は子供の成長記録でもあります。卒園時に手渡された連絡帳をずっと大切に取っておいて、何度も読み返す人も少なくありません。

連絡帳の書き方やコツ

連絡帳を書く保育士

連絡帳は、書き方の基本やコツを把握することで、誰でもうまく書けます。連絡帳の書き方をマスターすることで、より保護者とのコミュニケーションを円滑にし、子供たちにとって過ごしやすい環境を作ることができるでしょう。

ここでは、連絡帳の書き方やコツを紹介します。

【書き方】5W1Hを意識して書く

ビジネスシーンなどでよく聞く5W1Hは、文章で人に何かを伝える際の基本です。保育園の連絡帳を書く場合にも、5W1Hを念頭に置いて書くことで、スムーズに保護者との意思疎通が図れるでしょう。

【5W1Hとは】

When いつ
Who 誰が
Where どこで
What 何を
Why なぜ
How どのように

上記の5W1Hが過不足なく盛り込まれていれば、短文であっても伝わりやすい文章となるため、積極的に利用しましょう。
例えば、遊んでいた様子や体調が悪い日の様子を伝える際にも、ただ状態を端的に書くのではなく具体的に表現したほうが保護者に伝わりやすくなります。

【書き方】子供ができるようになったことを書く

保育園に預けられている年齢の子供は成長が著しいこともあり、昨日できなかったことが今日できるようになることも珍しくありません。

多くの保護者がその目で実際に成長を確かめたいと思っても、中々思うようにいかないことが現実です。そのため、保護者にとって保育園の連絡帳は、かわいい子供がすくすくと育っていく姿を知ることができる大切な情報源といえます。

子供ができるようになったことを具体的に書くことで、保護者は「子供一人ひとりに目を配っていてくれる」と感じるため、信頼度を増すことにも繋がります。

また、子供が保育園でできたことを連絡帳に記載することで、親からも子供ができたことを褒めてあげられるなど、親子間のコミュニケーションのサポートとなることも少なくありません。連絡帳を書く際は、子供が新しいことに成功した姿や挑戦した姿を保護者に報告しましょう。

【書き方】園内での様子や変化を書く

保育園で活動している様子や変化を書くことも大切です。

例えば、登園時に保護者と離れられずに大泣きしていた子供の保護者は、別れてからの子供の様子が気になって仕方がありません。朝から体調が思わしくない子供の保護者も同様に、一日中不安な気持ちを抱えて過ごしています。

子供が登園した後の様子や体調の変化について丁寧に記載することで、保護者からの信頼感や安心感を得ることが可能です。

また、「お昼寝ができた時間」や「身体を動かした時間」などは、帰宅後の子供の睡眠スケジュールにも関わるため、できるだけ盛り込みましょう。

他にも、仲の良い子供の情報は保護者同士が仲良くするきっかけになるため、保護者から喜ばれる傾向にあります。

【コツ】イラストを入れてみる

連絡帳が文字だけでは、堅苦しくそっけない印象になりがちです。しかし、イラストを付け加えることで親しみやすくなる他、子供の様子が保護者に伝わりやすくなります。

イラストといっても、時間がかかるような凝った絵である必要はありません。桜やヒマワリなどの季節の花や、雨雲や雪だるまといったその日の天気が分かりやすい簡単なイラストで十分です。活動時間に子供が折った折り紙や、拾った落ち葉などを挟んで渡すことも喜ばれるでしょう。

ただし、保育園の方針によっては、連絡帳に記載する文体のルールが厳格に決められているところもあります。まずは、上司や先輩に保育園のルールを確認しましょう。

【コツ】保護者からのコメントに返信する

保育園の連絡帳は、保護者と信頼関係を築くためのコミュニケーションツールでもあります。子供の体調や言動に対する保護者からのコメントをただ読むだけではなく、保育園で行った対応の報告や、家での適切な対処方法をアドバイスしましょう。アドバイスの際は、ネガティブにならないよう言葉選びに気を遣うことが大切です。

ときには連絡帳を通じて保護者から深刻な相談を持ち掛けられる場合もありますが、答えにくい内容だったとしても必ず何らかの返信をしましょう。もし、自分の手に余ると感じるようであれば、上司や園長へ報告することも重要です。場合によっては、行政支援や福祉施設への相談が必要となる可能性があります。

保育士は、育児の手助けだけでなく、保護者支援も担っていることを心に留めておきましょう。

連絡帳で使用できるテンプレートを紹介

ノートと鉛筆

最後に、実際に連絡帳で使用できるおすすめのテンプレートを、ケースごとに紹介します。


・書き出しと書き終わりが思いつかないとき

●書き出しの例文
「今日は△△をして遊びました」
「◯◯ちゃんすごいですね!お母さん・お父さんもお疲れさまでした」
「心配ですね。お母さん・お父さんのお気持ち、よく分かります」
「園では~~の活動を始めます」
「いつもご協力いただき、ありがとうございます」
「ご意見、真摯に受け止めます」


●書き終わりの例文
「今日もご機嫌な◯◯ちゃんでした」
「お母さん・お父さんからも、たくさん褒めてあげてくださいね」
「◯◯ちゃんにとっても良い経験になったようです」
「ご家庭でも変化がありましたら、すぐにお知らせください」
「ご家庭でもぜひ試してみてくださいね」


・子供の成長を感じて連絡帳を書くとき

「◯◯ちゃんは△△を気に入ったようです」
「今日は◯◯ちゃんが、初めて△△に成功した日でした」
「お友達と喧嘩して泣かせてしまいましたが、きちんと謝って仲直りできました」
「△△が完成したことが嬉しかったようで、大喜びで報告しに来てくれました」
「△△がうまくいかなくても諦めたりせずに、何度も挑戦していたがんばりやさんです」
「◯◯ちゃんは、自分より小さい子の面倒をとても良く見ていましたよ」


・印象の薄い子供について連絡帳を書くとき

・印象の薄い子供について連絡帳を書くとき

「◯◯ちゃんは、皆がかけっこに夢中になっている中、一人園庭の隅でアリの行列を見つめていました。身体を動かすことよりも、何かを静かに観察することが好きなようですね」

「今日は教室内でコーナー遊びをしている中、◯◯ちゃんはグループの外から皆の様子を面白そうにじっと眺めていました。他の子供とは興味の対象が違うようなので、今度は◯◯ちゃんのリクエストを聞いてみたいと思います」

連絡帳を書くことに特別なスキルは必要ありません。連絡帳の書き方やコツに、テンプレートを組み合わせることで、日々のネタに困ることは少なくなるでしょう。

まとめ

連絡帳は保育士と保護者の信頼関係を構築するツールですが、長々と書けば良いというものではありません。ポイントを押さえて分かりやすく書くことで、お互いの読む労力・書く労力は最小限で済みます。

卒園後も、子供の連絡帳を大切に保管している保護者は珍しくありません。保護者が知りたくても知れないわが子のエピソードを代わりに記録しておくことも、保育士としての大切な仕事の一つです。自身もさまざまな子育てを同時に経験できることを楽しみながら、保育士の先生ならではの視点を盛り込み、連絡帳を活用しましょう。