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保育の仕事には、保育士や幼稚園教諭の他にも、子どもたちのお世話をするさまざまな職種があります。子どもに関わる仕事をしたいと思う方の中には、ベビーシッターに興味がある方も多いのではないでしょうか。

同時に、どのような資格や経験が面接で有利に働くのか、採用後はどのような方が契約更新されやすいのか、分からない方も少なくありません。

そこで今回は、ベビーシッターについて、具体的な仕事内容やシステム、有利となりやすい検定や受験料金などを解説します。ベビーシッターを目指したいと考えている場合、参考にしてください。

ベビーシッターになれる資格には何がある?

ベビーシッターとして働く場合、資格は必ずしも必要ではありません。就業場所によりますが、無資格でも十分活躍できるチャンスがあります。

ただし、給料や採用確率をアップさせるために、資格の有無が大きく関係していることも事実です。業務に関係のある資格やスキルを持っているベビーシッターは信頼されやすく、面接時の評価も大きく変化します。

この項目では、ベビーシッターとして給料や採用確率のアップが期待できる、おすすめの資格を5つ解説します。

認定ベビーシッター

認定ベビーシッターは、公益社団法人全国保育サービス協会が認定する民間資格で、ベビーシッターの資格として最も代表的なものです。

認定ベビーシッターの資格を得るメリットには、業務に必要となる知識や技術を幅広く得ている証明となることがあげられます。有名であるがゆえに、第一に取得を目指したい資格です。

概要 年に1回に東京・大阪など指定会場にて開催
受験資格 満18歳以上で以下のいずれかを満たし、家庭訪問保育の実務経験があること
①協会主催の研修会2種類(養成、現任研修)を修了
②居宅訪問型保育基礎研修(ACSA主催)を修了
受験料金 11,550円
※認定証・登録カード作成時に4,200円の納付金が必要
試験方式 5肢択一の選択式:40問
400字以内の記述式:1問
計90分

(出典:公共財団法人全国保育サービス協会「ベビーシッター資格認定試験のご案内」/http://www.acsa.jp/htm/license/license-exam.htm

主催する協会は、国から委託を受けてベビーシッターの派遣事業も行っているため、一般的な知名度と高い信頼度があります。受験申込時は指定の研修修了と家庭訪問保育の実務経験が求められ、確かな実力と実績を求められる点も大きな特徴です。

ベビーシッター技能認定

最も手軽に取得を目指せる資格が、一般財団法人医療教育財団によるベビーシッター技能認定です。

認定ベビーシッターのように受験時に実務経験は求められませんが、医療人材の教育へ力を入れている協会が開催する、ベビーシッター養成講座を受講しなくてはなりません。受講料を含めると受験料は高額ですが、未経験から専門知識を深く学んだ上で資格を得られるメリットもあります。

概要 指定のカリキュラム修了後、自宅もしくはスクール教室にて開催
受験資格 指定のカリキュラムを受講・修了
受験料金 3,000円(別途受講料が必要)
試験方式 選択式のみ(25問以上)
60分・資料の持ち込み可

(出典:一般財団法人 日本医療教育財団「ベビーシッター技能認定」/https://www.jme.or.jp/exam/bs/index.html

受験資格を得るためのカリキュラムを含めると、費用は合計50,520~79,680円となります。 他資格試験のように年数回の試験日を待つ必要はなく、いつでも自宅で受けることができます。

ベビーシッター資格

ベビーシッター資格は、日本能力開発推進協会が主催のもとで取得できる資格です。ベビーシッターとしての実務経験は不要であるため、受験のハードルが低い点が特徴と言えます。

概要 指定のカリキュラム修了後、自宅にて試験の受験が可能
受験資格 指定のカリキュラムを受講・修了
受験料金 5,600円
試験範囲 子育てに関する基礎知識やベビーシッターの基本姿勢など8項目

(出典:一般社団法人 日本能力開発推進協会「ベビーシッター資格」/https://www.jadp-society.or.jp/course/baby-sitter/

試験に合格するためには、70%以上の正答率が必要となります。試験は在宅でいつでも受験できるため、空いた時間に受けられる点が特徴です。

幼稚園教諭資格

幼稚園教諭資格を持つメリットは、求人の中に「幼稚園教諭の免許を持つこと」を条件としている派遣会社や施設もあるため、応募の選択肢が広がることです。

概要 指定カリキュラム終了後、各都道府県の教育委員会で教職員免許状の授与申請を行う
免許の授与資格 専修免許状:文部科学省指定の大学院を卒業
一種免許状:文部科学省指定の大学を卒業
二種免許状:文部科学省指定の短大か養成学校を卒業
免許授与料金 免許状送料:460円分の郵便切手
発行手数料:3,600円(1枚ごとに必要)
備考 免許の更新制度あり

(出典:大阪府「教員免許状関係手続 免許法別表第1による申請」/http://www.pref.osaka.lg.jp/annai/attach/s_0000-2757_6_3.pdf

幼稚園教諭の免許は、上記の通り卒業した養成施設によって3種に分かれます。採用で免許の違いによる優劣はつけられませんが、給料面で見ると最も長い時間をかけて取得された専修免許状のほうが、高収入を期待できます。

保育士資格

幼稚園教諭資格と同様、保育士資格も大きなアピールポイントとなります。いずれも取得に文部科学省が指定した養成施設の卒業や国家試験合格が求められ、苦労に比例して高い信頼を得られる国家資格です。

資格取得時に得た知識や経験を直接生かせる点も、メリットと言えます。

概要 保育士試験を年2回開催
前期:筆記4月・実技7月
後期:筆記10月・実技12月
※年度により開催時期が変更となる可能性があります
免許の授与資格 上記の保育士試験に合格もしくは都道府県知事指定の養成施設を卒業
免許授与料金 12,700円(別途受験申請の手引き郵送料250円が必要)
備考 幼稚園教諭免許状所有者など一部対象者は筆記試験を免除

(出典:一般社団法人 全国保育士養成協議会「保育士資格を得るには」/http://www.hoyokyo.or.jp/exam/qa/01.html

大学や短大で保育士を目指すためのカリキュラムを修了し卒業するか、保育士試験に合格した方が保育士資格を得られます。高卒者も勤務経験によっては受験資格が得られるため、大学に入学する必要はありません。

ベビーシッターとは?保育士との違い

ベビーシッターとは、保育士のように保育や教育を行うことはもちろん、食事や遊びのサポートも行う仕事です。

保育士と比較すると、以下のような違いがあります。

ベビーシッター 保育士
就業場所 顧客の自宅や指定された場所 在籍する保育施設
働き方 派遣会社からの紹介
各施設で直接雇用
個人での開業
保育施設で直接雇用
保育人数 1名~少人数(個別保育) 複数名(集団保育)
スタッフ数 基本的に自分1人 複数名

ベビーシッターは、主に顧客の自宅や指定された場所(旅行先など)が職場となります。他にも商業施設の託児所や企業内保育所、児童施設などで働くことも可能です。

雇用形態には正社員やパートなど、複数の働き方があげられます。専門の派遣会社に登録して仕事を紹介してもらうスタイルもあれば、個人で開業する手もあり、働き方を自由に選べる点が魅力です。

最大の特徴は、担当する子どもの人数です。基本的に個人の顧客を相手にするため、1人の子どもを世話します。場合によって兄弟姉妹やお友だちも含まれますが、保育施設のように1クラス全員を任せられることはほとんどありません。

毎日同じ子どもと会えるとは限らない一方、業務中はひとりひとりの子どもとじっくり関わることができます。

ベビーシッターの資格を取得するメリット

ベビーシッターの女性

下記に、ベビーシッターの資格を取得するメリットを3つ紹介します。

・在宅保育に関する知識やスキルの証明になる
ベビーシッターの資格取得により、在宅保育・個別保育の能力を客観的に示すことが可能です。ベビーシッターとしての専門性を高めスキルアップを目指す人は、ぜひ資格取得に挑戦しましょう。保護者の中にはベビーシッターを選ぶ基準として、資格の有無を考慮する人もいます。保護者と信頼関係を築き、継続して依頼を獲得するためにも、資格取得は有効です。

・比較的取得の難易度が低くチャレンジしやすい
保育士資格を持っていない人や、保育経験がない人でも、ベビーシッターの資格は取りやすい傾向です。基本的には年齢・学歴は不問で、実務経験が必要となるケースはあるものの、中には研修講座の受講のみで受験資格を得られる資格もあります。幼児保育に関わる仕事に挑戦したい人であれば、誰でも取得を目指せることは、ベビーシッター資格の魅力の1つです。

・保育施設へ転職する際に有利になる場合がある
ベビーシッター資格試験の学習を通して、保育技術や緊急時の対処法を学べます。保育に関する知識や実践力を持っていることが高く評価され、今よりも待遇のよい保育施設に転職できる可能性も少なくありません。保育士としてキャリアアップを目指す人にも、ベビーシッター資格の取得はおすすめです。専門的な知識を得て、より活躍の幅を広げることができるでしょう。

ベビーシッターとして働く際の注意点

ベビーシッターとして働く際は、どのような勤務地であっても、子どもへの健康被害などを考慮して喫煙をしないようにしましょう。ベビーシッターの募集条件では非喫煙者と限定しているケースもあります。喫煙者は歓迎されない傾向にあるため、仕事中だけでなく私生活でも禁煙を心がけてください。

また、依頼者がペットを飼育している場合、散歩や食事といった動物の扱いを求められることもあります。依頼者のペットに対しても、愛情を持って関わりましょう。

ベビーシッターに向いている人の特徴

子どもに愛情を持って接することができるだけでなく、責任感や熱意の有無がベビーシッターの適性に関係します。また、信頼や評価を落とさないように、ベビーシッターとしてふさわしい言動も求められるでしょう。

ここでは、ベビーシッターに向いている人の特徴を解説します。

子どもに合わせた保育ができる人

子どもの性格はさまざまで、年齢によっても望ましい対応が異なります。自我が芽生え始めたばかりの子どもは善悪の区別がつかず、いたずらを楽しむこともあるでしょう。兄弟喧嘩や、癇癪などの問題に直面することもあります。

ただ「子どもが好き」という気持ちがあるだけでなく、必要な場面では叱るなど、子どもの成長に合わせた保育ができる人がベビーシッターに向いています。一方的に叱るだけではなく、子どもの言い分を聞き、叱った後はフォローも行いましょう。

また、子どもにより発達具合も異なるため、一人ひとりの成長に応じた遊びや教育を見極めることも大切です。子どもの主体性を尊重する柔軟な対応が望まれるでしょう。

体力や精神力に自信がある人

エネルギッシュな子どもに付き合う体力と、明るい笑顔を維持できる精神力がある人は、ベビーシッターに適していると言えるでしょう。

乳幼児を長時間抱っこしたり、全力で走り回る子どもと遊んだりと、子どもと関わるためには体力が必要です。子どもの年齢が上がるにつれて遊び方も活発になり、大人が休憩する暇はほとんどありません。元気があり余る子どもと遊びつつ、常にけがなどの危険がないかを注意しなければならず、油断できない状態が続くことにより精神的にも疲労します。

子どもは好きな遊びや同じ失敗を何度も繰り返すため、根気よく付き合う忍耐力も必要となるでしょう。同時に、疲労を顔に出さず、笑顔で子どもに接することも重要です。

強い責任感と観察力を持っている人

自分の判断次第で子どもの命や健康が左右されることを理解し、責任感を持って仕事に臨める人は、信頼されるベビーシッターとなれるでしょう。

ベビーシッターは、子どもの命を預かる責任重大な仕事です。事故やけがを予防するために、常に周囲の危険性に目を配り、子どもが安全に過ごせるよう注意しなくてはなりません。

また、子どもの体調の変化を敏感に察する鋭い観察力や、適切かつ迅速な判断力も必要です。子どもは病状が変化しやすいため、体温や声音、顔色などに注意し、些細な変化を見逃さないようにしましょう。子どもに異変が見られたら、速やかに依頼者や会社へ連絡し、必要に応じて病院受診などの対処を行います。

自分勝手にならず良識のある行動ができる人

依頼者の自宅ではプライバシーを尊重する・物品を丁寧に扱うなど、高い倫理観に基づいて過ごす必要があります。戸棚を勝手に開けたり、知り得た個人情報を他者に話したりといったモラルに反した行動は厳禁です。

また、依頼者や派遣会社の指示・ルールを守ることも重要です。ベビーシッターは、各家庭で指定された就寝時間、食事の時間、遊び方などを遵守しなくてはなりません。自分にとってベストな育児ではなく、依頼者家庭の方針に準じた育児を行うことが大切です。

派遣会社のルールに違反すると、子どもを危険にさらすなど、さまざまなトラブルにつながります。自分の判断で行動せず、不明点があれば必ず派遣会社へ確認しましょう。依頼者と会社、両者へ連絡を行い、情報共有を円滑に行うこともトラブル防止につながります。

子育ての経験がある人

育児経験は、ベビーシッターの仕事に生かせる貴重なスキルです。ベビーシッターの仕事内容は子どもの世話から家事代行まで多岐にわたるものの、育児経験がある人であれば、状況を見極めて要領よく進めることができるでしょう。育児経験者は子どもとのコミュニケーションにも慣れていると判断されるため、保護者からも好印象です。

また、育児の中で感じる悩みや不安、孤独といった感情を汲み取り、依頼者の気持ちに寄り添ったサポートができることも育児経験者の強みです。派遣会社でも育児経験者は歓迎される傾向にあり、実際に子育てが一段落した主婦がベビーシッターとして活躍するケースは少なくありません。

ベビーシッター資格取得後の求人の探し方

マイナビ保育士の検索画面

ベビーシッターとしての主な働き方には、個人の依頼を受ける方法と、派遣会社に登録する方法の2種類があります。資格なしでも求人を探すことはできるものの、資格所有者のほうが優遇される傾向です。

個人が出す求人には複数のベビーシッターが応募するため、資格の有無は判断材料の1つとなり、資格があると採用確率が高くなるでしょう。また、派遣会社ではベビーシッター資格の有無により手当や時給が上乗せされるケースも多く、高待遇が期待できます。

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企業内保育所や商業施設内の託児所など、ベビーシッターの需要は個人宅にとどまりません。今後もベビーシッターの需要増加は期待されており、求人数も増加するでしょう。
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まとめ

ベビーシッターの主な仕事内容は、一人ひとりの子どもに合わせた保育を行い、心身の健康な成長をサポートすることです。ベビーシッターに資格は必要ないものの、資格取得者は知識や実践力があると評価され、優遇される傾向にあります。責任感があり、体力や精神力に自信がある人などはベビーシッターに向いていると言えるでしょう。

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