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京都や大阪などのベッドタウンとして栄える滋賀県は、子育て世代が多い自治体のひとつです。2019年における滋賀県の15歳未満人口の割合は全国2位の13.8%、また2018年における人口1,000人あたりの出生率は全国5位の8.2と発表されました。

この結果から今後も滋賀県内の保育人材・サービスに対する需要増大が予想され、保育士求人数の増加や保育士の待遇向上が期待できます。

今回は、滋賀県における保育士の平均収入から、滋賀県内で保育士の給料が高いエリア、保育士向けの公的支援制度までを紹介します。

【滋賀県】保育士の給料相場|全国平均との比較

下記は、滋賀県および全国における保育士の平均収入を比較した表です。

平均年収 平均月収(賞与含めず) 手当・賞与
全国 約363万円 約24万円 約70万円
滋賀県 約411万円 約24万円 約121万円

(出典:厚生労働省「令和元年賃金構造基本統計調査」/ https://www.mhlw.go.jp/toukei/itiran/roudou/chingin/kouzou/z2019/index.html

ただし、上記のデータはあくまで平均額であり、実際の給与額は施設形態やエリアなどの条件によって大きく異なります。

滋賀県における平均月収額は全国平均と同じ24万円となっている一方、滋賀県では平均手当・賞与額は全国平均より約50万円も高くなっています。手当・賞与額が全国より高いことは、全国平均の約363万円よりも滋賀県における保育士の平均年収が約411万円と大きく上回っている理由のひとつです。

また、手当・賞与額の高さだけでなく、手当の種類が豊富なことも滋賀県における保育士時給人の特徴です。保育施設によっては、通勤手当や敷金礼金支給ありの住宅手当に加えて、インフルエンザ予防接種費用の補助も受けることが可能です。独自の地域手当制度や男性保育士の配偶者の出産に伴う休暇制度を設けている施設もあります。

滋賀県内の保育士求人の中には、企業内保育所や院内保育所の求人も一定数存在します。これらの保育施設では24時間体制で子どもを保育することがあり、夜勤や休日出勤を求められることがほとんどです。 保育士の夜勤には日勤とは異なる大変さがあるものの、夜勤手当をもらうことで収入アップにつなげやすくなります。

滋賀県内で違いはある?保育士の給料が高い市区町村はどこ?

滋賀県と首をかしげる女性

次の表は、マイナビ保育士の求人情報から算出した滋賀県内で保育士の平均給与が高い自治体および平均収入額です。

草津市 大津市 栗東市 湖南市 彦根市
年収 約350万~430万円 約340万~400万円 約310万~370万円 約330万~390万円 約320万~390万円
月収(※) 約20万~24万円 約19万~23万円 約17万~21万円 約18万~22万円 約18万~22万円

(※)手当・賞与分を含めていません

上記から、大津~湖南~湖東エリアにかけての地域で平均収入が高いことがわかります。 特にもっとも平均給与が高水準にあるエリアは草津市であり、その次が大津市です。

ただし、上記のデータは公開求人情報のみを用いて算出した推定の平均給与であり、上の表に登場した自治体以外の地域から高待遇・高収入の非公開求人が出る可能性もあります。

非公開求人では即戦力を求められることが多いため、保育士資格とある程度の実務経験があれば、短期間で採用が決まることも少なくありません。

マイナビ保育士に無料登録すれば、誰でも非公開求人を検索することが可能です。多くの非公開求人は公開求人よりも条件がよく有効期限が短いため、応募者が殺到してすぐ掲載終了となることもあります。新着求人をこまめに確認し、気になる情報が見つかったら早めに問い合わせることが転職を成功させるコツです。

エリアにより給料に差が出る理由

県内最多の人口を誇る県庁所在地・大津市、若者や子育て世代の人口が多い草津市は、県内でも特に保育サービスへの需要が高い地域です。大津市などの都会は物価が高い傾向にあり、それに伴って保育士の平均収入が高めになっています。

2010年代以降の人口増加率が高い彦根市・栗東市、そして草津・栗東エリアの東隣にある湖南市は、滋賀県内で特に待機児童数が多い地域です。待機児童の問題を解消するために、今後は彦根市・栗東市・湖南市でも保育士求人数が増加し、同時に保育士の平均給与も上がることが期待できます。

(出典:滋賀県「待機児童数の推移(平成28年度~令和2年度)」/ https://www.pref.shiga.lg.jp/file/attachment/5192563.pdf

(出典:滋賀県「平成 27 年国勢調査 滋賀県・市町別人口(速報値)」/ https://www.pref.shiga.lg.jp/file/attachment/35400.pdf

ただし、勤務地が草津市・大津市・栗東市・湖南市・彦根市ではないからといって、高収入が期待できないというわけではありません。 コツコツと努力を重ねて高収入につなげるためには、給与額だけでなく、福利厚生の充実度やスキルアップのしやすさなども重要な要素となります。

滋賀県で実施!保育士に対する「支援・補助制度」とは

滋賀県の景色と女性

社会福祉法人滋賀県社会福祉協議会では、保育士志望の学生や再就職を目指す潜在保育士などに対して修学・就職支援金を貸し付けています。転職活動や仕事と育児・介護の両立にまつわる悩みを軽減し、保育士として最大限のパフォーマンスを発揮するためには、自分に合う支援・補助制度をうまく活用することがポイントです。

ここからは、滋賀県で実施されている保育士向けの支援・補助制度を紹介します。 定められた条件を満たせば、雇用形態や年齢に関係なく制度を利用できるため、対象者は積極的に活用しましょう。

滋賀県保育士修学資金貸付事業

滋賀県保育士修学資金貸付事業は、将来保育士として活躍する予定の学生向けに、就学資金の一部を貸し付ける制度です。

対象者 以下の要件をすべて満たす人

・国が定める保育士養成施設に在学している
・卒業後、指定された施設において保育士として保育業務に従事する意思がある
・他の実施主体から同様の修学資金の貸付を受けていない
・優秀な学生であり、かつ家庭の経済状況などから真に修学資金の貸付が必要と認められる
貸付額 修学資金...上限5万円/月(最大2年間)
入学準備金...20万円まで
就職準備金...20万円まで

その他、一定の基準を満たす場合は生活費加算として加算が可能
返還免除となる条件 保育士養成施設卒業後1年以内に保育士登録を行い、指定された施設において5年以上(条件によっては3年以上)続けて保育業務に従事する

(出典:滋賀県「保育士を応援する貸付制度について」/https://www.pref.shiga.lg.jp/ippan/kosodatekyouiku/kosodate/15571.html#syuugakusikin

滋賀県就職準備金貸付事業

滋賀県就職準備金貸付事業は、保育士として再就職を希望している、または資格はあるものの保育士として働いた経験がない潜在保育士を対象に、就業応援金を貸し付ける制度です。

対象者 以下の要件をすべて満たす人

・指定された施設で保育士として勤務したあと退職した、または保育士としての勤務経験がない
・指定された施設に新たに保育士として勤務し、かつ週20時間以上勤務する
・滋賀県保育士修学資金貸付事業による就職準備金加算を受けていない
貸付金額 上限20万円(1回のみ)
※貸付申請日の属する年度の前年度1月時点において保育士の有効求人倍率が全国平均を超える場合、20万円を追加できる
返還免除となる条件 指定された施設において、2年以上続けて保育業務に従事する

(出典:滋賀県「保育士を応援する貸付制度について」/ https://www.pref.shiga.lg.jp/ippan/kosodatekyouiku/kosodate/15571.html#syuugakusikin

滋賀県保育料の一部貸付事業

滋賀県保育料の一部貸付事業は、未就学児の子どもを持つ保育士に対して、保育料の一部を貸し付ける事業です。産休・育休を経て職場復帰する人はもちろん、新たに就職する人も対象となります。

対象者 未就学児の子どもを持ち、かつ以下の要件をすべて満たす人

・AもしくはBのいずれかに該当する
(A)指定された施設に新たに勤務する
(B)指定された施設に雇用されている保育士であり、産休・育休取得後に復職する
・保育士として週20時間以上勤務する
貸付金額 保育料の半額(上限2万7,000円/月)
貸付期間 勤務開始日から最大1年間
返還免除となる条件 指定された施設において、2年以上続けて保育業務に従事する

(出典:滋賀県「保育士を応援する貸付制度について」/ https://www.pref.shiga.lg.jp/ippan/kosodatekyouiku/kosodate/15571.html#syuugakusikin

滋賀県子どもの預かり支援事業利用料金の一部貸付事業

子どもがいる保育士の場合、残業が長引くと保育園などのお迎え時間に間に合わなくなることがあります。また、夜勤・休日出勤がある場合は、就業時間内に子どもを預かってもらえないことも少なくありません。

滋賀県子どもの預かり支援事業利用料金の一部貸付事業は、保育施設の預かり時間外にファミリーサポート事業やベビーシッター派遣事業などを利用したい保育士が対象です。

対象者 未就学児の子どもを持ち、かつ以下の要件をすべて満たす人

・自身の子どもの保育を目的として、認可保育所などを利用している
・勤務の時間帯により、子どもの預かり支援に関する事業を利用する
・保育士として週20時間以上勤務している
貸付金額 預かり支援の利用料金の半額(上限12万3,000円/年)
貸付期間 勤務開始日から最大2年間
返還免除となる条件 指定された施設において、2年以上続けて保育業務に従事する

(出典:滋賀県「保育士を応援する貸付制度について」/ https://www.pref.shiga.lg.jp/ippan/kosodatekyouiku/kosodate/15571.html#syuugakusikin

まとめ

滋賀県における保育士の平均月収は、全国平均とほとんど変わりません。しかし、滋賀県内には各種手当や賞与が充実した保育施設が多いため、滋賀県で働く保育士の平均年収は全国平均を大きく上回っています。

また、保育士志望の学生や再就職を目指す潜在保育士向けの支援制度が充実していることも滋賀県の特徴です。転職活動に伴う経済的・精神的負担を最小限に抑え、効率よく転職するために、自分に合う公的支援制度とマイナビ保育士の活用をおすすめします。

記事は2020年11月現在の情報を基に作成しています

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