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日本の首都である東京都には、多くの保育士求人があります。平均給与が高いとも言われていることから、上京して働きたいと思う人は珍しくありません。

しかし、勤務時間や給料相場といった部分は、働くエリアによって異なります。あらかじめ働くエリアにおける保育士事情を把握し、自身が納得した上で働けるようにしましょう。

今回は、東京都における保育士事情や、東京都が進める保育士への補助・取り組み等を紹介します。東京都で保育士の求人を探す際のポイントも紹介するため、保育士を目指す人は参考にしてください。

東京都における保育士事情

東京都で保育士として働く場合は、東京都の保育士を取り巻く環境や仕事事情を把握することが大切です。勤務先を探す上で重要なポイントには勤務時間や給料相場等があるため、事前に把握しておきましょう。

ここでは、東京都における保育士事情に関して解説します。

勤務時間

東京都の残業時間を除く平均勤務時間は、男性が約161時間、女性が約159時間です。全国平均は男性が約168時間、女性は約169時間で、勤務時間は全国平均を下回る結果となっています。

男性 161時間
女性 159時間
男女計 159時間

(出典:厚生労働省「平成30年賃金構造基本統計調査 結果の概況」/ https://www.mhlw.go.jp/toukei/itiran/roudou/chingin/kouzou/z2018/index.html

公立や私立、認可施設等のさまざまな施設形態がありますが、どの施設も早番や遅番等の2~3交代制勤務が一般的です。そのため、保育施設による勤務時間の差は多くありません。ただし、企業内保育所や院内保育所の場合、事業所の業務形態によっては夜勤をともなうケースがあります。また、施設の中には土日や祝日も開園する施設があり、必ずしも土日祝日が休みとは限らないため注意しましょう。

給料相場

厚生労働省が公表する統計によると、東京都で働く保育士の平均年収は、賞与も含めると約410万円となっています。全国平均年収の約363万円を大きく上回っている状況です。

東京都 約410万円
全国 約363万円

(出典:厚生労働省「令和元年賃金構造基本統計調査」/ https://www.mhlw.go.jp/toukei/itiran/roudou/chingin/kouzou/z2019/index.html

2017年度に保育士への給与補助を推進する規定が加わったことが、給与面での処遇改善につながったと考えられます。厚生労働省が作成した保育士の処遇改善の推移をまとめた資料からも、月額量が年々増えていることがわかるためです。

(出典:厚生労働省「保育分野の現状と取組について」/ https://www8.cao.go.jp/kisei-kaikaku/suishin/meeting/wg/hoiku/20170922/170922hoiku02.pdf

求人状況

東京都は、人口が集中する都市で核家族の子育て世代が多く、待機児童の問題が深刻化しています。 都内保育サービスの状況をまとめた調査資料によると、東京都の待機児童数は令和2年時点で2,343人となっています。

(出典:東京都「都内の保育サービスの状況について」/ https://www.metro.tokyo.lg.jp/tosei/hodohappyo/press/2020/07/29/08.html

厚生労働省が公表した資料によると、平成29年度時点における都内の保育士の有効求人数は100,353人です。前年の91,623人から約9.5%上昇しており、保育士は需要の高い状態にあります。

(出典:厚生労働省「東京都労働局・都内ハローワークにおける人材確保対策の取り組み」/ https://www.fukushihoken.metro.tokyo.lg.jp/kiban/fukushijinzai/taisakusuishinkikou/3_un-ei_kyogikai.files/12_rodokyoku.pdf

東京都が進める保育士への補助・取り組み

取り組み

東京都では保育士の人材確保や定着を目的としたさまざまな取り組みが実施されています。保育士に対する補助や制度を利用することで、働きやすさは大きく変わります。 東京都で保育士として働く場合は、都の取り組みを事前に把握しておくことが重要です。 ここでは、東京都の保育士が利用できる、独自の補助や取り組みに関して解説します。

東京都保育士等キャリアアップ補助金

「東京都保育士等キャリアアップ補助金」は、保育サービスの質の向上を目的に創設された取り組みです。保育士等のキャリアパスの仕組みを導入する保育事業者に対し、費用の一部を都が補助しています。

対象者 補助金の交付対象施設に勤務する職員(非常勤職員等も含む)
補助額 児童一人あたりの月額単価×各月初日の在籍児童数×補助率

(出典:東京都「東京都保育士等キャリアアップ補助金交付要綱」/ https://www.fukushihoken.metro.tokyo.lg.jp/smph/kodomo/jigyo/kyaria-hoiku.html

補助金が賃金面での待遇改善に活用されるよう、補助対象経費は交付対象施設に勤務する職員の人件費に限定されています。対象施設や事業は決まっているため、求職の際にキャリアアップ補助金制度の対象施設かどうかを確認しましょう。

保育従事職員宿舎借り上げ支援事業

「保育従事職員宿舎借り上げ支援事業」は、保育士の離職防止や職場定着等に向けた取り組みの1つです。保育職員用の社宅や宿舎を借り上げる事業者に対し、その一部を補助する仕組みとなります。

対象者 認可保育所・認証保育所・認定こども園のほか、認可を受けた小規模保育事業等で勤務する常勤保育従事職員
対象勤続年数 採用された日から起算して5年または10年以内
補助基準額 1戸あたり82,000円/月が上限

(出典:厚生労働省「令和2年度保育関係予算の概要」/ https://www.mhlw.go.jp/content/000587255.pdf

(出典:東京都「保育人材確保の取組について」/ https://www.fukushihoken.metro.tokyo.lg.jp/smph/kodomo/hoiku/jinzaikakuho_torikumi.html​

この取り組みを利用している事業所で働けば家賃の負担が減らせるため、勤務地を重視した職場探しができるでしょう。

未就学児をもつ保育士の子供の預かり支援事業

「未就学児をもつ保育士の子供の預かり支援事業」は、未就学児をもつ保育士に対し、子どもの預かり支援事業を利用した際の施設利用料の一部を貸付する支援事業です。利用料の一部を負担することで、産後も子どもを預けて働きやすい環境を整え、保育人材の確保と定着につなげることが目的となります。

対象者 次の要件をすべて満たす人
①未就学児をもち、かつ保育所等を利用している人
②勤務の時間帯によって子どもの預かり支援事業を利用する人
貸付額 支援事業利用料の半額(上限は年123,000円以内)
貸付期間 保育士が継続して勤務した期間(最大2年)
利子 無利子
返還 返還免除の条件を満たさない場合、全額返還
【期間】貸付を受けた月数の2倍に相当する期間以内
【方法】月賦・半年賦・年賦の均等払い(一括もしくは繰上げ返済も可能)
貸付期間 2年間保育士として引き続き就労することで貸付金の返還を免除

(出典:社会福祉法人東京都社会福祉協議会「未就学児をもつ保育士の子供の預かり支援資金」/ https://www.tcsw.tvac.or.jp/jinzai/azukarishien.html

この取り組みを利用する場合は、期日までに申込を行う必要があります。また、利用後に子供の預かり支援事業利用料の証明書類が提出できない場合、返還となる可能性があるため注意しましょう。

潜在保育士の再就職支援事業

「潜在保育士の再就職支援事業」は、保育士資格を保有しているものの保育の現場で働いていない潜在保育士に対し、再就職の際に必要な費用の貸付を行っています。潜在保育士の現場復帰により、保育人材を確保することが目的です。

対象者 次の要件をすべて満たす人
①保育士養成施設の卒業、または保育士試験の合格から再就職日までに1年以上が経過している
②対象施設等を離職した、または勤務経験がないいずれかの人が、令和元年8月1日以降で東京都内の保育所等において週20時間以上の勤務を始めている
貸付額 400,000円以内(1人1回限り)
利子 無利子
返還 返還免除の条件を満たさない場合、全額返還
【期間】8ヶ月
【方法】月賦・半年賦の均等払い(一括もしくは繰上げ返済も可能)
返還免除 2年間保育士として引き続き就労すると、貸付金の返還を免除

(出典:東京都「保育人材確保の取組について」/ https://www.fukushihoken.metro.tokyo.lg.jp/smph/kodomo/hoiku/jinzaikakuho_torikumi.html​

この取り組みを利用する場合は、貸付金の使途を申込時に明記する必要があります。しかし、貸付金は就職や復職にともなう転居費用や被服費、研修費用等、就職に要するさまざまな費用に充てることが可能です。

未就学児をもつ潜在保育士に対する保育所復帰支援事業

「未就学児をもつ潜在保育士に対する保育所復帰支援事業」は、潜在保育士の復職により、保育人材を確保することを目的とした取り組みです。未就学児をもつ潜在保育士が子どもを預けて保育所等に復帰した場合に、その保育料の一部に対し貸付を行っています。

対象者 次の要件をすべて満たす人
①令和元年8月1日以降に東京都内の保育所等に勤務を開始した人
②産育休から復帰し、週20時間以上保育士として勤務している人
貸付額 保育料の半額(月額27,000円以内)
貸付期間 保育士が勤務する期間(最長1年)
利子 無利子
返還 返還免除の条件を満たさない場合、全額返還
【期間】貸付を受けた月数の2倍に相当する期間以内
【方法】月賦・半年賦・年賦の均等払い(一括もしくは繰上げ返済も可能)
返還免除 2年間保育士として引き続き就労すると、貸付金の返還を免除

(出典:東京都「未就学児をもつ潜在保育士に対する保育所復帰支援事業」/ https://www.tcsw.tvac.or.jp/jinzai/shikin6.html

2019年10月1日の消費税率引き上げのタイミングから、幼児教育・保育の無償化が始まりました。0~2歳児の子どもの保育料は無償化の対象外となっていますが、支援事業を利用することで産後も子どもを預けて働くことが可能です。

【東京都】保育士求人を探す際のポイント

ポイント

東京都の保育士求人は給料や勤務形態等の処遇が良く、ワークライフバランスを重視しながら好条件の施設を選ぶことができます。しかし、地方出身の保育士が上京し、補助・取り組み等を積極的に行っている東京都で働く場合、ポイントを押さえて職場を探すことが重要です。

東京都で保育士の求人を探す場合は、上京支援が充実した保育施設を選びましょう。家賃補助や住宅手当、引越費用や上京支度金等の支援を用意し、地方から上京する保育士を応援する保育園が多くあります。支援をうまく活用し、負担が減らせるようにしましょう。

自分の条件に合った保育園を探したいときは、キャリアアドバイザーがいる転職サイトを活用することがおすすめです。

アドバイザーが在籍する転職サイトは、履歴書等の添削や保育園の見学、面接の日程調整や仕事内容に関わる条件交渉等も代わりに行ってくれます。また、一般的に掲載されていない非公開求人を紹介してもらえる可能性があり、不安な就職・転職活動をサポートしてくれます。

キャリアアドバイザーがいる転職サイトを探している場合は、「マイナビ保育士」がおすすめです。マイナビ保育士であれば、就職・転職活動中はもちろん、入職後まで付加価値の高いサービスでサポートしてもらえるため、積極的に利用してみましょう。

まとめ

今回は、東京都における保育士事情や、東京都が進める保育士への補助・取り組み等を解説しました。

東京都には、保育士として働く人の生活面をサポートする補助制度がそろっており、上京を考える保育士を対象とした上京支援を行う保育園もあります。求人数が多くあるため、東京都における保育士求人はポイントを押さえて探すことが大切です。

キャリアアドバイザーによる転職サポートが受けられるマイナビ保育士を利用し、豊富な求人の中から自分に合った職場を見つけましょう。

※当記事は2020年11月現在の情報を基に作成しています

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