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神奈川県ではさまざまな支援策が実施されており、好条件の求人が多いことから、保育士として働きたいと考えている方におすすめの地域といえます。 しかし、好条件で求人を掲載している背景には、保育士不足の問題があります。

当記事では、神奈川県の保育士事情を分かりやすく解説します。また、神奈川県が進める保育士支援や、県内で保育士の求人を探す際に押さえておくべきポイントも紹介するため、神奈川県で保育士として活躍したいと考えている方は、ぜひ参考にしてください。

神奈川県における保育士事情

神奈川県の人口は約920万人と、東京都に次いで全国第2位の人口数を誇る大都市です。

ここでは、神奈川県における保育士事情に関して解説します。

(出典:神奈川県「神奈川県の人口と世帯」/ https://www.pref.kanagawa.jp/docs/x6z/tc30/jinko/jimkotosetai.html

勤務時間

神奈川県における保育士の勤務時間は、下記のとおりです。

男性 167時間
女性 160時間
男女計 161時間

(出典:厚生労働省「平成30年賃金構造基本統計調査 結果の概況」/ https://www.mhlw.go.jp/toukei/itiran/roudou/chingin/kouzou/z2018/index.html

厚生労働省が発表した「平成30年賃金構造基本統計調査」によると、神奈川県における保育士の勤務時間は、男女合わせて161時間です。女性に比べて男性のほうが6時間多い傾向にあります。

一般的に保育園の勤務体制はシフト制が多く、8時間労働が基本です。しかし、共働き世帯の増加により延長保育や早朝・夜間保育のニーズが高まっており、保育士の勤務時間にも影響が出ています。 人手不足の保育園では、早朝出勤や残業となることが多い傾向です。

給料相場

全国・神奈川県における保育士の平均年収は、下記のとおりです。

神奈川県 約392万円
全国 約363万円

(出典:厚生労働省「令和元年賃金構造基本統計調査」/ https://www.mhlw.go.jp/toukei/itiran/roudou/chingin/kouzou/z2019/index.html

厚生労働省「令和元年賃金構造基本統計調査」によると、神奈川県で働く保育士の平均年収は約392万円です。神奈川県における保育士の平均年収は、全国平均と比べて高く、高収入を得やすい地域であることが分かります。 神奈川県には高月収を期待できる職場も多く、安定的に稼ぐこと可能です。

神奈川県では横浜市をはじめ、待機児童ゼロを目標に掲げていますが、未だに保育園不足が続いています。保育士の待遇改善や福利厚生も進んでおり、今後も安定した給料を期待できるでしょう。

求人状況

待機児童の問題は全国的に深刻で、神奈川県も例にもれず待機児童数の改善に取り組み続けています。神奈川県の待機児童数は、令和2年4月1日時点で496人と、過去最多となる2010年の4,117人から3,621人減少しました。

(出典:「保育所等利用待機児童数の状況について」/ https://www.pref.kanagawa.jp/documents/62987/shiryo.pdf

令和2年度の待機児童数は過去最少の数字となりましたが、待機児童や保留児童の解消には遠く、神奈川県では保育園の整備が続くと予測されます

また、神奈川県では、待機児童の全体の37.6%を3歳未満が、44.0%を3歳以上が占めている状況です。特に横浜市は保護者が共働きしている家庭が多い地域のため、保育士の需要は多いといえます。

(出典:「保育所等利用申込・入所待機状況」/ https://www.pref.kanagawa.jp/documents/62987/besshi.pdf

神奈川県が進める保育士への補助・取り組み

取り組み

神奈川県では、保育士に対してさまざまな支援を実施しています。行政による補助や取り組みを活用することで、保育士としての働きやすさは大きく変わります。

ここでは、神奈川県内で働く保育士が利用できる、補助や取り組みについて詳細に解説します。神奈川県で保育士として働くことを考えている方は、ぜひチェックしてください。

保育士修学資金貸付

「保育士修学資金貸付」は、保育士の育成を補助するための貸付制度です。神奈川県内の保育士養成施設で教育を受けている学生に、学費や準備金などを貸与します。 月額5万円以内の学費貸与をベースに、任意で就職準備金や生活費加算も受けることが可能です。

保育士の資格取得後、神奈川県内の保育所などで常勤職員として5年間勤務すれば、貸付金の返還が免除される点も見逃せません。

対象者 ※下記のすべての条件を満たす方

・横浜市・川崎市を除く神奈川県内に在住、または横浜市・川崎市を含む県内の養成施設に在学している方
・保育士資格を取得後、卒業後に県内の保育所等で働く意思がある方
・学業の成績が優秀な方
・家庭の経済状況から、修学資金の貸付けが必要であると認められた方
・他の自治体が行っている同制度を利用していない方
・連帯保証人を用意できる方
補助金 ・学費:月額5万円以内
・就職準備金:20万円以内
・生活費加算:月額生活保護基準居宅第1類相当額
還条件 養成施設等を卒業後、1年以内に保育士の登録を行い、県内の保育所等で保育士として5年間、保育または児童の保護等の業務に従事した場合 ※中高年離職者は3年間の勤務

(出典:社会福祉法人 神奈川県社会福祉協議会「保育士修学資金のご案内」/ http://www.knsyk.jp/s/jinzaicenter/jinzai_kashituke_05_shikin.html

就職準備金貸付

「就職準備金貸付」は、県内の保育施設で働くことを条件に、就職に必要な準備金を貸付けする制度です。

対象となる保育所で2年間保育士として勤務することで、全額返還免除となります。就職準備金貸付は比較的条件を満たしやすいため、積極的に活用したい制度です。

制度を受けるためには、保育士・保育所センターでの求職登録や就労支援が必要となる点に注意してください。

対象者 ・養成施設の卒業から1年以上経過しており、保育士の登録を行った方
・保育士試験の合格後に保育士の登録を行った方
・保育所等を離職している、またはこれまで勤務経験がない方
貸付金 20万円以内(1人1回限り)
返還条件 対象となる保育所等で、2年間継続して保育士として働いた場合

(出典:社会福祉法人 神奈川県社会福祉協議会「保育士修学資金のご案内「保育士就職準備金のご案内」/ http://www.knsyk.jp/s/jinzaicenter/jinzai_kashituke_06_shikin.html

未就学児を持つ保育士に対する保育料の一部貸付事業

「未就学児を持つ保育士に対する保育料の一部貸付事業」は、未就学児を持つ保育士が就業・休暇から復帰する際に、月額2万7千円を上限として1年間の貸与が受けられる制度です。子どもを持つ保育士でも、職場に復帰しやすくするための子育て支援制度として注目されています。

同制度は、神奈川市と川崎市を除く、神奈川県内の保育施設に勤務する保育士が利用可能です。対象の保育施設で2年間の継続して勤務することで、貸付金の返還が全額免除されます。

対象者 ※下記のすべての条件を満たす方

・保育所等で週20時間以上勤務している方
・未就学児を持ち、横浜市、川崎市を除く神奈川県内の対象となる「未就学児を持つ保育士が保育所等に優先して入所する仕組みのある市町村」に在住している方
・未就学児を持つ保育士が保育所等に優先して入所する仕組みのある市町村に所在する施設または事業に新たに保育士として勤務する方、または産後休暇・育児休業から復帰する方
・貸付申請時に子どもが保育所等に入所、または利用が決定したことが確認できる方
・連帯保証人をたてられる方
貸付額 支援事業利用料の半額(上限は年123,000円以内)
補助金 ・未就学児の保育料の半額(月額2万7千円)
※勤務開始日から1年間
返還条件 対象となる保育所等で2年間継続して保育士として働いた場合

(出典:「未就学児を持つ保育士に対する保育料の一部貸付事業のご案内」/ http://www.knsyk.jp/s/jinzaicenter/jinzai_kashituke_07_shikin.html

処遇改善等加算

「処遇改善等加算」は、保育士の人手不足や離職率の高さを解消するため、全国で導入された制度です。保育士不足の背景には低賃金やサービス残業など、待遇に関する問題があります。処遇改善等加算は、保育士の負担に見合った待遇に賃金や職場環境を改善し、より働きやすくすることが目的です。

処遇改善等加算には、非常勤を含むすべての保育士が対象の「処遇改善等加算Ⅰ」と、保育士として経験を積み、キャリアアップ研修を受けた者が対象の「処遇改善等加算Ⅱ」があります。

同制度ができたことにより、これまでキャリアアップが目指しにくかった保育士の仕事に、キャリアパスの仕組みが生まれました。若手リーダーや専門リーダーなどを目指すことで、保育士としてのやりがいアップにも繋がります。

対象者 処遇改善等加算Ⅰ パートなど非常勤を含むすべての保育士

(出典:神奈川県「保育人材確保の取組について」/ https://www.fukushihoken.metro.tokyo.lg.jp/smph/kodomo/hoiku/jinzaikakuho_torikumi.html​

この取り組みを利用する場合は、貸付金の使途を申込時に明記する必要があります。しかし、貸付金は就職や復職にともなう転居費用や被服費、研修費用等、就職に要するさまざまな費用に充てることが可能です。

未就学児をもつ潜在保育士に対する保育所復帰支援事業

「未就学児をもつ潜在保育士に対する保育所復帰支援事業」は、潜在保育士の復職により、保育人材を確保することを目的とした取り組みです。未就学児をもつ潜在保育士が子どもを預けて保育所等に復帰した場合に、その保育料の一部に対し貸付を行っています。

対象者 処遇改善等加算Ⅰ パートなど非常勤を含むすべての保育士
処遇改善等加算Ⅱ <月額4万円の処遇改善の対象者>
・副主任保育士等の職位の発令
・職務命令がある
・経験年数が7年以上である
・4分野以上の研修を修了している

<月額5千円の処遇改善の対象者>
・職務分野別リーダー等の発令
・職務命令がある
・経験年数が3年以上である
・担当分野の研修を修了している
加算額 処遇改善等加算Ⅰ 次の①~③の合計額を加算
①基礎分:2~12%
②賃金改善要件分:5%/平均勤続年数11年以上の施設は6%
③キャリアパス要件分:要件が満たない場合は、②から2%減
処遇改善等加算Ⅱ ・副主任保育士・中核リーダー・専門リーダー等:月額4万円
・職務分野別リーダー・若手リーダー:月額5千円

(出典:横浜市「処遇改善等加算及び職員処遇改善費について」/ https://www.city.yokohama.lg.jp/kurashi/kosodate-kyoiku/kosodateshien/shinseido/shogu/

【神奈川県】保育士求人を探す際のポイント

ポイント

神奈川県は、人口の多さや待機児童の問題から保育士の需要が高く、求人数も多い地域です。保育士支援の補助制度や取り組みも充実しており、保育士として働くには非常に優遇された環境といえるでしょう。

神奈川県の保育士としてしっかり稼ぎたいなら、横浜市や川崎市、相模原市などの都市部の求人がおすすめです。 また、職場の近くに引っ越すことを検討しているなら、「保育士宿舎借り上げ支援事業」を実施しているエリアの求人を探しましょう。家賃や共益費など、住宅にかかる費用を支援してもらえるため、安心して働くことができます。

(出典:横浜市「保育士宿舎借り上げ支援事業【令和2年度申請分】」」/ https://www.city.yokohama.lg.jp/kurashi/kosodate-kyoiku/hoiku-yoji/taiki/r2_shukusha.html

神奈川県内で保育士の求人を探すなら「マイナビ保育士」がおすすめです。マイナビ保育士は、転職支援サイトで有名な株式会社マイナビが提供する転職サイトで、保育士の就職支援に特化したサービスを行っています。 マイナビ保育士に無料登録することで、次のようなサービスを受けられます。

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保育士は一般の職場への転職とは異なり、求人サイトにも専門性が求められます。マイナビ保育士では保育士の就職に詳しいアドバイザーが、手厚いサポートを行っているため、保育士の求人を探す際はぜひご利用ください。

まとめ

神奈川県は東京都に次いで保育士の平均給与が高い県で、求人も豊富にあります。

神奈川県では未だ保育士不足が続いている状況であることから、県内で働く保育士の待遇を良くして働きやすくするために、さまざまな支援や取り組みを行っています。

神奈川県の保育士求人を探すなら、非公開求人多数の「マイナビ保育士」をご利用ください。就職までの手厚いサポートはもちろん、入職後のアフターフォローも万全です。今回紹介した内容を踏まえた上で、マイナビ保育士を利用して自分に合った職場を見つけましょう。

※当記事は2020年11月現在の情報を基に作成しています

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