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京都府は世界遺産が多数存在し、国内だけではなく世界的にも観光地として有名な都市です。京都府の人口の半分以上は京都市が占めており、京都市では保育施設が充実している傾向にあります。

当記事では、京都府における保育士の保育士事情を解説します。また、京都府が進める保育士への補助・取り組みや、求人を探す際に着目すべきポイントについても紹介するため、京都府で保育士として活躍したい方は、ぜひ参考にしてください。

京都府における保育士事情

京都府で保育士の就職・転職を考えている方は、まずは京都府の保育士の現状を把握しておきましょう。勤務地の実情を知ることによって、スムーズに就職・転職活動を行えます。

事前に給料相場などの情報を確認しておけば、基準や指標を持ちながら活動できるため、比較検討も容易となるでしょう。

ここでは、京都府における保育士の勤務時間・給料相場・求人状況を詳しく解説します。

勤務時間

厚生労働省によると、京都府における保育士の勤務時間は、男性が153時間、女性が168時間で、男女計167時間となります。

男性 155時間
女性 168時間
男女計 167時間

(出典:厚生労働省「令和元年賃金構造基本統計調査」」/ https://www.mhlw.go.jp/toukei/itiran/roudou/chingin/kouzou/z2019/index.html

上記の表から、女性よりも男性のほうが勤務時間が短いことが分かります。

ただし、上記の勤務時間数はあくまで平均的な勤務時間です。勤務時間は雇用形態や勤務する施設によって変動するため、目安として参考にしてください。

また、保育士の勤務時間は1日あたり8時間が一般的であるため、女性の保育士でも基本的に残業なしで働くこと可能です。

給料相場

下記は、京都府と全国における保育士の平均年収をまとめた表です。

京都府 約378万円
全国 約363万円

(出典:厚生労働省「令和元年賃金構造基本統計調査」/ https://www.mhlw.go.jp/toukei/itiran/roudou/chingin/kouzou/z2019/index.html

京都府における保育士の平均年収は約378万円です。全国平均の約363万円と比較して約15万円高く、京都府における保育士の給料は、高水準であるといえます。

ただし、上記の金額はあくまでも相場であり、福利厚生や各種手当、就職先によって給料は変わります。また、園長を募集する求人を選ぶことで、さらに高収入を目指すことが可能です。

求人状況

京都府の待機児童数は、平成31年4月時点で86人です。特に京都府の南部に位置する市で待機児童数が多い傾向があります。

(出典:内閣府「資料5 H31.4.1時点保育所等整備量・待機児童数の公表について」/​https://www8.cao.go.jp/shoushi/shinseido/meeting/kodomo_kosodate/k_45/pdf/s5.pdf​)

前年の同時期より11人減少しましたが、待機児童問題を解消できているとはいえません。

京都府では待遇の改善を見直すなど、待機児童ゼロに向けた取り組みを実施しています。また、保育士の採用も積極的に行っていることから、今後も安定的な求人数が見込まれます。

京都府が進める保育士への補助・取り組み

京都府が進める保育士への補助・取り組み

保育士に対する補助や取り組みは、都道府県によって異なります。他都道府県の取り組みと同じ名称であっても、対象者や貸付金の返還免除の条件などは変わってくるため、内容をきちんと理解しておくことが大切です。

ここでは、京都府の保育士が利用できる、独自の補助・取り組みについて詳細に解説します。京都府で保育士として働く場合は、保育士に関わるさまざまな制度を事前に把握しておきましょう。

保育士修学資金貸付事業

保育士修学資金貸付事業とは、保育士養成校に通い、京都府内の保育施設へ保育士として就職する方に対して、修学資金を貸付ける事業です。

保育士修学資金貸付事業の詳細は、下記のとおりです。

対象者 保育士養成校に入学し、卒業後一定期間府内の保育施設で保育士として従事する予定の方で、学業優秀でかつ家庭の経済状況から修学資金の貸付が必要と認められる方
貸付期間 在学期間中
補助金 修学資金:月額5万円
入学準備金:20万円
就職準備金:20万円
返還免除の条件 卒業後1年以内に保育士登録を行い、京都府内で返還免除に必要な就労期間、保育業務に従事した場合

(出典:京都府「保育士を目指す学生のための「保育士修学資金貸付事業」【京都府実施事業】」/https://www.city.kyoto.lg.jp/hagukumi/page/0000237797.html

返還免除に必要な就労期間は、貸付期間によって異なります。詳細は、京都府社会福祉協議会へ問い合わせてください。

保育士就職準備金貸付事業

保育士就職準備金貸付事業は、京都府内の保育所などへ保育士として就職する方を対象に、就職準備金を貸付ける制度です。

保育士就職準備金貸付事業の詳細は、下記のとおりです。

対象者 ※下記の要件をすべて満たす方

・京都府内の公立を除く保育所・認定こども園などに新たに週20時間以上勤務する方
 ※公立でも運営を民間に委託している場合は対象となる ・保育士登録後1年以上経過した方、または保育士登録を行ってから1年未満の方のうち養成施設の卒業、もしくは保育士試験の合格から1年以上経過しており、保育所などを離職後1年以上経過した方、または勤
務経験のない方
・京都府福祉人材・研修センターの保育人材届出制度に登録を行う方
補助金 40万円以内(1人1回限り)
返還免除の条件 京都府内の保育所などに就職後、2年以上・週20時間以上勤務した場合

(出典:京都府「潜在保育士の就職を支援する「保育士就職準備金貸付事業」【京都府実施事業】」/https://www.city.kyoto.lg.jp/hagukumi/page/0000237800.html

保育士就職準備金貸付事業に関する詳細や申請手続きなどについては、京都府社会福祉協議会へ問い合わせてください。

未就学児を持つ保育士に対する保育料の一部貸付事業

京都府では、未就学児を持つ保育士に対して、未就学児の保育料の一部を貸付ける事業も存在します。

未就学児を持つ保育士に対する保育料の一部貸付事業の詳細は、下記のとおりです。

対象者 ※下記の要件をすべて満たす方

・京都府内の公立を除く保育所・認定こども園などに新たに週20時間以上勤務する方
 ※公立でも運営を民間に委託している場合は対象となる
・未就学児を持つ保育士で、産後休暇または育児休業から復帰する方
・京都府福祉人材・研修センターの保育人材届出制度に登録を行う方
貸付期間 勤務開始月から最長1年間
補助金 保育料の半額(月額2万7千円以内)
返還免除の条件 京都府内の保育所などに就職後、2年以上勤務した場合

(出典:京都府「未就学児を持つ保育士に対する保育料の一部貸付事業【京都府実施事業】」/https://www.city.kyoto.lg.jp/hagukumi/page/0000237802.html

未就学児を持つ保育士に対する保育料の一部貸付事業は、育児と仕事を両立させたい保育士の職場復帰を支援することを目的としています。

保育料の一部貸付けを受けることで経済的負担が軽減し、ブランクのある保育士でも職場復帰を早めることが可能です。

未就学児を持つ保育士の子どもの預かり支援事業利用料金の一部貸付事業

未就学児を持つ保育士の子どもの預かり支援事業利用料金の一部貸付事業は、未就学児を持つ保育士に対して、ファミリーサポートセンターなどの利用料の一部を貸付する事業です。

未就学児を持つ保育士の子どもの預かり支援事業利用料金の一部貸付事業の詳細は、下記のとおりです。

対象者 ※下記の要件をすべて満たす方

・京都府内の公立を除く保育所・認定こども園などに勤務する方
 ※公立でも運営を民間に委託している場合は対象となる ・未就学児を持つ保育士で、保育所などの利用に加え、就職先での早期勤務や時間外保育などに従事する
ため、ファミリーサポートセンター事業やその他の子どもの預かり支援に関する事業を利用する方
・京都府福祉人材・研修センターの保育人材届出制度に登録を行う方
貸付期間 勤務開始月から最長2年間
補助金 利用料金の半額(年額12万3千円以内)
返還免除の条件 京都府内の保育所などに就職後、2年以上・週20時間以上勤務した場合

(出典:京都府「未就学児を持つ保育士の子どもの預かり支援事業利用料金の一部貸付事業【京都府実施事業】」/https://www.city.kyoto.lg.jp/hagukumi/page/0000237808.html

当事業は、無利子で利用することができます。ただし、正当な理由なしに貸付金の返還が遅れた場合は、延滞利息がかかるため注意が必要です。

【京都府】保育士求人を探す際のポイント

保育士求人を探す際のポイント

京都府で保育士の求人を探す際には、以下のポイントを意識して選ぶことで理想の職場を見つけることができます。

〇希望条件が細かい場合は、京都市を中心に探す

希望条件にこだわりがある場合は、京都府の中でも特に求人数が多い京都市で探すことがおすすめです。求人数が豊富なエリアであれば、自分が求めるものに合った求人を見つけやすくなります。

〇子育てと仕事を両立させたい場合は、時間に融通のきく求人を選ぶ

未就学児を持つ保育士への支援制度の対象者でない場合は、時間に融通のきく求人を選ぶことがおすすめです。京都府から出ている保育士求人の半数は非常勤・パート勤務のため、短時間で働きたい方でも選択肢は豊富にあります。

〇キャリアアドバイザーがいる転職サイトを活用する

保育士への就職・転職に不安がある場合は、求職者へのサポート体制が整っている転職サイトを活用しましょう。中には、悩み相談に乗ってくれるキャリアアドバイザーが在籍する転職サイトもあります。

京都府で保育士の求人を探すなら、保育士専門の転職サイト「マイナビ保育士」をご利用ください。

マイナビ保育士は、エリアや施設形態の他、待遇や働き方など細かな条件から求人を探すことができます。また、キャリアアドバイザーによる履歴書の添削や面接対策などのサポートも行っているため、安心して転職活動を行えます。

まとめ

京都府における保育士の平均年収は全国平均よりも高く、安定して収入を得られる傾向にあります。また、京都府では保育士を確保するため、就職に必要な費用を貸付けるなど保育士を支援する事業を多数実施しています。

このような状況から、京都府は保育士として就職・転職しやすいエリアといえます。

京都府で保育士の求人を探すなら「マイナビ保育士」をご利用ください。マイナビ保育士では非公開求人を多数掲載しているため、求職者様の希望に沿った求人を見つけることができます。

※当記事は2020年12月現在の情報を基に作成しています

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