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北海道は全都道府県で最大の面積を誇り、人口は約530万人を擁しています。

保育園などの保育施設も数が多く、保育士需要は高い地域であることが特徴です。

しかし、北海道における保育施設の数はエリアによって偏りがあるため、求人探しの際はエリアの絞り込みに注意する必要があります。勤務先の職場・事業所と自宅が遠い場合は、マイカー通勤OKかどうかもチェックしなければなりません。

今回は北海道の保育士事情を中心に、保育士が利用できる補助・取り組みや、求人探しのポイントを紹介します。

北海道における保育士事情

北海道における保育士は、残業のあまり発生しない勤務時間で働けることが特徴です。

給料相場は全国に比べると低いものの、保育士求人の数が多いため、高給与・高待遇の施設を選んで応募するとよいでしょう。

以下では、北海道における保育士事情を3つのポイントに分けて紹介します。

勤務時間

厚生労働省が発表したデータによると、北海道における保育士(男女計)の1カ月間の勤務時間は167時間です。

男性 161時間
女性 156時間
男女計 156時間

出典:厚生労働省「令和元年賃金構造基本統計調査」」/ https://www.mhlw.go.jp/toukei/itiran/roudou/chingin/kouzou/z2019/index.html

また、マイナビ保育士に掲載されている北海道の保育士求人で、各施設における勤務時間を調べてみると、認定こども園では勤務時間を短く設定できるケースが見られました。

認可保育園においても時短勤務制度を利用できるところがあるため、育児などの事情がある人も働きやすくなっています。

給料相場

北海道における保育士の給料相場は約355万円です。全国平均の給料相場は約363万円であり、北海道における保育士の平均年収は全国平均より低い傾向にあります。

北海道 約355万円
全国 約363万円

(出典:厚生労働省「令和元年賃金構造基本統計調査」/ https://www.mhlw.go.jp/toukei/itiran/roudou/chingin/kouzou/z2019/index.html

ただし、賞与・手当の金額は就業先によって異なることがあり、北海道では全国平均を上回る給与額の就業先も存在します。

北海道の保育士求人を探す際は職員月給だけでなく、賞与や各種手当もチェックすることが、高給与な求人を見つけるコツです。

求人状況

北海道の待機児童数は令和2年7月時点で103人であり、令和元年7月時点と比べて122人の減少となっていました。待機児童ゼロは達成できていないものの、北海道は子育てしやすい環境づくりを行っており、保育人材の確保にも注力しています。

出典:北海道「市町村別特定教育・保育施設(保育所機能部分)等の利用状況【令和2年7月1日現在】」/http://www.pref.hokkaido.lg.jp/hf/kms/R2.7.1taikijidou_shityouson.pdf

マイナビ保育士において、北海道で保育士求人数が最も多い市は札幌市であり、函館市・江別市・千歳市なども保育士求人が見つけやすいエリアです。

北海道で複数の保育士求人を比較したい人は、道央から道南にかけて保育施設を探してみましょう。

北海道が進める保育士への補助・取り組み

北海道が進める保育士への補助・取り組み

保育士に対する補助や取り組みを利用すると、保育施設における働きやすさは大きく変わります。北海道で保育士として働く場合は、保育士が利用できる独自の支援制度を知っておきましょう。

以下では北海道が進める保育士への補助・取り組みを4つ紹介し、それぞれの特徴や要件について解説します。

保育士修学資金貸付

質が高い保育人材の確保を目的として、保育士養成施設に在学する学生の修学資金を貸し付ける制度です。

対象者 以下の要件にすべてに該当する人
①保育士養成施設を卒業後に、札幌市を除く道内にある保育所などで保育の仕事内容を行う意思がある
②優秀な学生であり、経済的事情などにより修学資金の貸付が必要と認められる
補助金 ・月額:5万円(2年間が限度)
・入学準備金:20万円以内(初回のみ)
・就職準備金:20万円以内(卒業年次のみ)
返還免除の条件 卒業後1年以内に保育士登録を行い、札幌市を除く北海道内の保育所等の指定施設で保育士業務に継続して5年間従事した場合、全額免除

出典:社会福祉法人北海道社会福祉協議会「保育士確保対策事業」/http://www.dosyakyo.or.jp/hoikukakuho/hoikukakuho_1.html

保育士修学資金貸付制度は、札幌市を対象としていません。

札幌市内の保育所などで勤務する人は、札幌市が独自に実施している札幌市保育士修学資金貸付事業を利用しましょう。

未就学児を持つ保育士に対する保育料の一部貸付

保育士として働く際に、未就学児を保育所へ預ける必要がある人に向けて、保育料の一部を貸し付ける制度です。

対象者 以下の要件にすべてに該当する人
①未就学児を持つ保育士である
②札幌市を除く道内の保育所などで、保育士として週20時間以上の勤務を行う
補助金 保育料の半額(上限は月額2万7千円・最長1年間)
返還免除の条件 札幌市を除く北海道内の保育所等の指定施設で保育士業務に2年間従事した場合、全額免除(1年の場合は一部免除)

出典:社会福祉法人北海道社会福祉協議会「保育士確保対策事業」/http://www.dosyakyo.or.jp/hoikukakuho/hoikukakuho_3.html

本制度を利用する際は連帯保証人を1名立てることが必要です。

提出書類も連帯保証人の生計状況を確認できる書類が求められます。

就職準備金貸付

北海道で新たに保育士として勤務開始する人を対象に、就職に必要な準備金を貸し付ける制度です。

対象者 以下の要件にすべてに該当する人
①札幌市を除く道内の保育所などで新たに勤務し、保育士として週20時間以上勤務する ②保育士登録してから1年以上経過している、もしくは保育士登録してから1年未満であり、養成施設卒業
か保育士試験合格から1年以上経過している
③保育所などを離職してから1年以上経過、もしくは保育所などで勤務経験がない
補助金 40万円以内(1回限り)
返還免除の条件 札幌市を除く北海道内の保育所等の指定施設で保育士業務に2年間従事した場合、全額免除(1年の場合は一部免除)

出典:社会福祉法人北海道社会福祉協議会「保育士確保対策事業」/http://www.dosyakyo.or.jp/hoikukakuho/hoikukakuho_4.html

就職準備金貸付制度を利用していて、住所変更・業務上の異動・転職など変更事項が発生した場合は都度届出が必要です。

届出を怠ると貸付金の返還を求められるため注意してください。

未就学児を持つ保育士の子どもの預かり支援事業利用料金の一部貸付

子どもの預かり支援事業を利用して育児している保育士を支援するために、利用料金の半額を貸し付ける制度です。

対象者 以下の要件にすべてに該当する人
①未就学児を持つ保育士である
②札幌市を除く道内の保育所などで雇用されている
③実施年度の4月1日以降、保育所などで勤務する時間帯に子どもの預かり支援事業を利用する
補助金 利用料金の半額(上限は年額12万3千円・最長2年間)
返還免除の条件 札幌市を除く北海道内の保育所等の指定施設で保育士業務に2年間従事した場合、全額免除(1年の場合は一部免除)

出典:北海道「保育士就職支援資金貸付制度について」/https://www.pref.fukuoka.lg.jp/contents/hoikushi-kashitsuke.html

出典:社会福祉法人北海道社会福祉協議会「保育士確保対策事業」/http://www.dosyakyo.or.jp/hoikukakuho/hoikukakuho_5.html

未就学児を持つ保育士の子どもの預かり支援事業利用料金の一部貸付制度を利用する際は、子どもの預かり支援事業を利用する時間帯・料金が明記された書類が必要です。

2年目の貸付金を利用する際も同じ書類が必要であるため、時間帯・料金に関する書類は大切に保管しましょう。

【北海道】保育士求人を探す際のポイント

保育士求人を探す際のポイント

北海道で保育士求人を探す際は、北海道ならではのポイントを押さえておくことが大切です。以下では北海道で保育士求人を探す際のポイントを3つ紹介します。

〇高い給与額で働きたい人は賞与や各種手当が充実している求人を選ぶ

北海道において高い給与額で働くためには、求人情報に掲載されている賞与や各種手当を必ずチェックしておきましょう。北海道には燃料手当や寒冷地手当の名称で、冬季にかかる暖房燃料費を支給する手当があり、保育施設においても導入しているところがあります。

〇マイカー通勤できない人は駅チカの求人を探す

北海道は都市間の距離が大きく開いており、通勤は自動車や電車・バスを利用することが一般的です。自動車を持っていないなどマイカー通勤できない人は、立地条件が駅チカの保育士求人を探しましょう。

〇自宅と就職先が遠い場合は交通費の上限をしっかり確認する

自宅から職場までマイカー通勤や電車通勤する人は、支給される通勤手当の上限が月いくらかを確認することが大切です。交通費の上限は施設によって1万円~5万円と幅があるため、職場が遠方の場合は通勤にかかる交通費が全額支給されるところを選びましょう。

北海道で自分に合う保育士求人を探したいときは、マイナビ保育士をご活用ください。

マイナビ保育士は保育士求人に特化した転職サイトであり、北海道の保育士求人を数多く保有しています。求人検索では、20以上のこだわり条件で絞り込み可能です。

また、アドバイザーに転職相談もできるため、初めて就職・転職する人も安心です。

理想的な北海道の保育士求人を見つけるために、ぜひマイナビ保育士をご利用ください。

まとめ

北海道の保育士事情は、無理なく働きやすい勤務時間と、豊富な求人数から職場を選べることが特徴です。給料相場は全国よりやや低いものの、賞与や各種手当が充実している求人を選べば、平均給与以上で働くことができます。

北海道が用意している保育士への補助制度を利用することも検討しましょう。

北海道における保育士求人探しは、マイナビ保育士の利用がおすすめです。

マイナビ保育士で手当や立地など満足できる条件の求人を見つけ、保育士への就職・転職を成功させましょう。

※当記事は2020年12月時点の情報を基に作成しています

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