熊本県の保育士事情｜おすすめの転職サイトの特徴も紹介！

熊本県は、新規保育士の確保や潜在保育士の再就職支援、現任保育士の離職防止施策の3方面から、保育の量と質の拡充を進めている都道府県です。幼児教育・保育の無償化によって保育士の必要人数が大幅に増加する状況も予想されるなど、今後ますます人材不足が深刻化する可能性は否めません。

この記事では、熊本県で保育士求人を探す人に向けて、地域の保育士事情を解説します。おすすめの転職サイトの選び方や特徴も解説するため、満足度の高い就職・転職を実現したい人は、ぜひ参考にしてください。

熊本における保育士事情

熊本県は、「安心して子育てできる街づくり」を進める都道府県であり、保育士に対する需要の高い地域です。さらに、子ども・子育て支援法に沿った幼児教育・保育の無償化により、幼稚園・保育所・認定こども園などに乳幼児を預ける保護者が増える状況も予想されます。乳幼児クラスは保育士の設置基準が厳しく、より多くの人員確保が不可欠です。

以下では、熊本県の保育士事情に関して、より詳しく解説します。

勤務時間

熊本県で働く保育士の平均労働時間は1ヶ月あたり167時間と、やや長い水準です。しかし、月20日勤務と仮定した場合の1日あたりの労働時間は約8.35時間と、過酷な労働環境には該当しません。

（出典：厚生労働省「令和元年賃金構造基本統計調査」/ https://www.mhlw.go.jp/toukei/itiran/roudou/chingin/kouzou/z2019/index.html ）

ただし、労働時間の統計にはサービス残業や持ち帰り仕事が反映されていないため、参考程度に捉えることをおすすめします。保育士求人を探す際には、労働時間の実態を正しく把握し、働きやすい職場を探してください。

給料相場

熊本県の保育士の平均年収は約367万円と、全国的な数字を上回ります。熊本県の平均年収・全国的な平均年収を比較した内容が、以下の表です。

（出典：厚生労働省「令和元年賃金構造基本統計調査」/ https://www.mhlw.go.jp/toukei/itiran/roudou/chingin/kouzou/z2019/index.html ）

なお、保育士の手取り給料は、賞与や各種手当の金額に大きく左右されます。資格手当や住宅手当、賞与額などを加味し、好条件の職場を検索しましょう。

求人状況

2020年4月時点で、熊本県には512カ所の保育所等があります。同時点における熊本県の待機児童数は70人と前年度同月比で108人減少したものの、待機児童ゼロには至っていない状況です。

（出典：厚生労働省「保育所等関連状況取りまとめ（令和2年4月1日）」/https://www.mhlw.go.jp/content/11922000/000678692.pdf）

2020年5月時点における熊本県の保育士有効求人数は537件・有効求職者数は401人です。同時点における保育士の有効求人倍率は1.34倍で、熊本県は求職者の売り手市場の傾向にあるといえます。

（出典：厚生労働省「保育士の現状と主な取組」/https://www.mhlw.go.jp/content/11907000/000661531.pdf）

実際に熊本県には「残業少なめ」「未経験OK」など、幅広い層の人材を歓迎する保育士求人も存在する状況です。また、非常勤・パート・アルバイトなど、正社員以外の雇用形態を認め、積極的な採用活動を進める動きも見られます。

熊本県が進める保育士への補助・取り組み

自治体の主導する補助・取り組みを上手に利用することで、保育士の働きやすさは変化します。熊本県で就職・転職を目指している人は、自治体独自の補助・取り組みを正しく把握し、上手に活用してください。

ここからは、熊本県の実施する保育士への補助・取り組み事例3つを解説します。

保育士修学金貸付

主に熊本県内の養成施設で専門知識や技能を身に付け、就業する意思のある人に修学資金を無利子で貸与し、新規保育士の確保を目指す制度です。

（出典：熊本県社会福祉協議会「保育士修学資金貸付事業」/http://www.fukushi-kumamoto.or.jp/one_html3/pub/default.asp?c_id=123）
※令和2年度の応募は終了

保育士修学金貸付は、家庭の経済状況などにより修学金の支援を要する人に向けた制度です。そのため、世帯の所得水準によっては利用できないケースもあります。

未就学児を持つ保育士に対する保育料の一部貸付

子育てによって離職した保育士や、産休・育休明けの保育士の再就職を促進する目的で運営されている制度です。保育所等には、児童福祉法に規定される事業所内保育事業、学校教育法に沿った預かり事業を提供する施設なども含まれます。

（出典：熊本県社会福祉協議会「未就学児を持つ保育士に対する保育料の一部貸付事業」/http://www.fukushi-kumamoto.or.jp/one_html3/pub/default.asp?c_id=125​）
※令和2年度の応募は終了

週20時間以上の条件を満たす場合であっても、派遣会社からの派遣勤務は貸付制度の対象とみなされません。保育所等と直接雇用契約を結ぶ場合のみ、貸付制度を利用できます。

保育士就職準備金貸付

潜在保育士の再就職を促進する目的で運営される制度です。対象者の要件を満たす人は、最高40万円の就職準備金を無利子で貸与されます。

（出典：熊本県社会福祉協議会「保育士就職準備金貸付事業」/http://www.fukushi-kumamoto.or.jp/one_html3/pub/default.asp?c_id=124）
※令和2年度の応募は終了

貸付金は、再就職に必要な衣服・通勤用自転車などの購入費用に活用できます。2年以内に退職すると全額返金しなくてはならない点に注意しましょう。

【熊本県】保育士求人を探す際のポイント

熊本県で保育士求人を探す際には、いくつかのポイントが存在します。効率的に仕事探しを進めるためには、保育士の就職・転職に強く、転職支援サービスの充実した求人サイトを活用することも大切なポイントです。

最後に、熊本県で保育士求人を探す際のポイント3点を解説します。

〇長期・安定キャリアを実現するなら「認可保育園」を選ぶ

認可保育園は一般的に経営の安定した園が多く、長期・安定キャリアの実現を目指す人におすすめです。熊本県の認可保育園の求人には日祝固定休みなど魅力的な待遇を掲げる園が目立ち、自分自身の重視する条件に沿い、就職・転職することができます。

〇子ども一人ひとりと向き合う保育を希望する人には「小規模園」がおすすめ

保育士自身の保育観と経営方針のマッチング度合いが高いほど、働きやすい職場といえます。子ども一人ひとりにじっくりと対応できる保育を希望する人には利用定員が少ない、小規模園がおすすめです。

〇保育士求人サイトの「転職支援サービス」を活用する

保育士求人サイトの転職支援サービスを活用すると、希望条件に合う保育士求人の紹介を受けられます。履歴書や職務経歴書の添削支援を受けられるケースも多く、理想通りの就職・転職を叶えるための近道です。

マイナビ保育士でも、九州エリアの保育事情に精通したプロによる、転職支援サービスを提供しております。マイナビ保育士の特徴は、以下の通りです。

マイナビ保育士には、完全無料で登録できます。まずは会員登録を済ませて転職支援サービスに申し込み、理想の就職・転職に向けた第一歩を踏み出しましょう。

まとめ

熊本県の保育士事情と理想通りの条件で就職・転職するためのポイントを解説しました。熊本県は全国平均を上回る年収で、かつ残業の比較的少ない職場を探しやすく、福利厚生の充実した園の募集も見られる地域です。保育士求人サイトの転職支援サービスも上手に活用し、理想の職場と出会いましょう。

マイナビ保育士に登録することは、熊本県で理想の職場と出会うための第一歩です。完全無料の会員登録をまず行い、転職支援サービスに申し込み、就職・転職に向けた準備を進めてください。

※当記事は2021年2月現在の情報を基に作成しています