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2021年度予算にて保育士宿舎借上げ事業の継続が決定され、保育所などによる社宅(社員寮・職員寮)の提供は今後も継続する見込みです。沖縄県では22の市町村が子育て安心プラン実施計画の採択を受けており、保育所などによっては、一人暮らしの保育士が安心して生活できる環境を提供しています。

(出典:厚生労働省「各市区町村の「子育て安心プラン実施計画」(令和2年度)」/ https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_13136.html

今回は、沖縄県で就職・転職する保育士が利用できる家賃補助・社宅制度などを解説します。人間関係や職場環境のみでなく、待遇面にも配慮された保育士求人を探している人はぜひ参考にしてください。

沖縄県における「家賃補助・社宅制度・住宅手当」の保育士求人状況

沖縄県における保育士求人のうち、約1/3以上は家賃補助・社宅制度・住宅手当のいずれかを採用し、家賃に対する何らかのサポートを提供しています。マイナビ保育士に掲載された沖縄県の保育士求人数と、家賃補助・社宅制度・住宅手当ありの保育士求人数は下記のとおりです。

沖縄県における保育士の求人状況
全求人数 65件
「家賃補助・社宅制度・住宅手当あり」の求人数 約27件

(出典:マイナビ保育士/ https://hoiku.mynavi.jp/

「家賃補助・社宅制度・住宅手当あり」の求人数は、各制度・待遇をフリーワード検索し、絞り込んだ結果の合計です。沖縄県の家賃補助・社宅制度・住宅手当ありの求人には、以下のような特徴があります。

●家賃補助あり
那覇市の保育士求人の場合、月額最大82,000円の家賃補助を受けられます。家賃補助以外にも、交通費支給など魅力的な待遇を掲げる保育士求人が見られ、ライフスタイルに応じた働き方の実現が可能です。

家賃補助ありの保育士求人の中には、「未経験可(経験不問)」を応募資格に明記し、経験者以外を受け入れるところもあります。資格取得にかかる費用の支援を行う保育士求人もあるため、金銭的なサポートを受けつつ専門知識や保育技術を養うことが可能です。

●住宅手当あり
県外から転居して就職・転職する人に対し、住居手当を支給する求人が目立ちます。沖縄県は慢性的な保育士不足を抱えるエリアであるため、全国各地の人の移住・就職・転職を支援している傾向です。

住宅手当の金額は、7,000~25,000円程度が相場といえます。ただし、住宅手当の金額は保育所などの規定に応じて決定されるケースが多く、採用担当者への問い合わせや確認が必要です。

●社宅制度あり
沖縄県の社宅制度ありの求人には、多様な施設形態の求人情報が見られます。社宅制度ありの求人は、「産休・育休取得実績あり」など家族のいる女性に配慮された内容も見られることが特徴です。「賞与年2回」「残業代支給」など、待遇面を重視する保育士に合う求人も多くあり、就職・転職による年収アップがねらえます。

【保育士向け】沖縄県が実施する家賃補助・社宅制度の支援策

屋根の上のシーサー

沖縄県の一部の市町村では、「保育士宿舎借上げ支援事業」による家賃補助を支給して、転居を伴う就職・転職を行う人を支援しています。「自由に物件を選びたい」という人は、沖縄県の就職準備金貸付制度を利用し、アパートなどを確保する方法がおすすめです。

ここでは、沖縄県が実施する家賃補助や社宅制度の支援策を解説します。

うるま市保育士宿舎借上げ支援事業

うるま市は、市内の保育所などに就職・転職する保育士が法人契約のアパートなどに入居する場合、家賃の一部や全額を補助しています。法人契約のアパートなどに入居する場合のほか、自身が借りていた部屋を法人契約に変更する場合でも、補助金を受け取ることが可能です。

対象者 うるま市内の保育所など(※1)に新規採用され、法人契約のアパートなどに入居する人
補助金 家賃の全額(原則5万円/月上限※2)

(出典:沖縄県保育士・保育所総合支援センター「★うるま市の保育士に関する支援★」/ http://okihoiku.com/information/3563/
※1:私立認可保育所、認定こども園、小規模保育事業所など
※2:2020年に保育士宿舎借上げ支援事業の対象になった人が2021年も同じ宿舎に入居している場合は、82,000円が上限

うるま市の保育士宿舎借上げ支援事業は、もともと82,000円を上限として家賃の全額を支給する制度でした。2021年2月施行の「うるま市保育対策総合支援事業費交付要綱」に沿って支給される補助金からは、上限5万円に変更された点に注意しましょう。

保育士宿舎借上げ支援事業による家賃補助は、給与に算入されません。そのため、所得税や健康保険料の計算に影響することがなく、税制上のメリットが大きな仕組みといえます。

また、法人契約のアパートなどに入居する場合、敷金・礼金・仲介手数料などの初期費用が発生しません。自身で部屋を借りる際と異なり、まとまった出費が発生しないことも魅力です。

就職準備金貸付制度

就職準備金貸付制度は、沖縄県の潜在保育士の就職を促すために、最高40万円を貸付する制度です。入社後に2年間継続して勤務すると、貸付金の返済義務が免除されます。2年未満で退職した場合は、貸付金の一部もしくは全額を返済しなくてはならないため、注意しましょう。

沖縄県の就職準備金貸付制度の貸付金は、就職・転職に伴う転居費用にも使用できます。貸付金によって転居費用をまかなえば、自己負担を伴うことなくアパートなどへの入居が可能です。

対象者 (1)〜(3)の要件を満たす人
(1)認可保育所など沖縄県の指定する施設などを離職した、もしくは勤務経験がない人(保育士養成施設の新卒者も含む)
(2)認可保育所など沖縄県の指定する施設などに新たに就職する人
(3)保育士として週20時間以上、勤務する人
貸付金 40万円以内(1人1回限定)
貸付条件 全期間、無利子
申込方法 就職準備金申請書や住民票の原本、保育士登録証の写しなど必要書類をそろえて、沖縄県福祉人材研修センターに郵送

(出典:沖縄県社会福祉協議会「「潜在保育士」の就職支援を図るための就職準備金貸付制度」/ https://www.okishakyo.or.jp/jinzai/2021/03/31/%E5%B0%B1%E8%81%B7%E6%BA%96%E5%82%99%E9%87%91%E8%B2%B8%E4%BB%98/

就職準備金貸付制度は就職を促すための制度であるため、保育士宿舎借上げ事業の家賃補助のように、継続的なサポートを受けることはできません。しかし、沖縄県内のすべての市町村に就職・転職する人が対象であることから、多くの人が利用できる嬉しい取り組みといえます。

【市区町村別】沖縄県の保育士求人状況と家賃相場

沖縄県内で保育士求人の多い地域は、那覇市や沖縄市、浦添市です。また、石垣市やうるま市でも求人は多く見られます。

下記は、那覇市や沖縄市などの保育士求人数と、1K/1DKの家賃相場をまとめた表です。なお、家賃相場は不動産サイト・住宅サイトの掲載情報をもとにした推計値であり、保育士求人数は、マイナビ保育士に掲載されている求人数を記載しています。

1K/1DKの家賃相場 保育士求人数(※)
那覇市 約5.2万~6万円 17件
沖縄市 約3.9万~4.7万円 16件
浦添市 約4.6万~5.3万円 6件
石垣市 約4.6万~5万円 5件
うるま市 約4万~4.3万円 4件

(※出典:マイナビ保育士/ https://hoiku.mynavi.jp/

那覇市・沖縄市・うるま市は、沖縄県内でもとりわけ待機児童数が多い地域にあたります。待機児童問題の解消にあたっては、十分な人数の保育士確保が必要となるため、3つの市は積極的に採用を進めている状態です。浦添市や石垣市も待機児童数が多く、保育士に対する需要の高い地域といえます。

(出典:沖縄県「各市町村別保育所入所待機児童数 令和2年4月1日現在(速報値)」/ https://www.pref.okinawa.jp/site/kodomo/kosodate/documents/200401taikijidousuu.pdf

那覇市は、モノレールやバスなど公共交通機関の利便性が高く、移住者からの人気も高い地域です。しかし、家賃相場がほかの地域と比較して高いことから、那覇市で働く際は「家賃補助・社宅制度・住宅補助あり」の保育士求人への応募をおすすめします。

それぞれのエリアの特徴を把握し、自身に合う求人を探しましょう。

まとめ

今回は、沖縄県における「家賃補助・社宅制度・住宅手当」の保育士求人状況について解説しました。

家賃補助・社宅制度・住宅手当が用意されている保育士求人を選択することで、生活費の負担を抑えられるうえ、手元に残るお金を増やすことが可能です。

マイナビ保育士では、沖縄県の家賃補助・社宅制度・住宅手当がある保育士求人を多く扱っています。待遇の向上を目的として就職・転職を検討する人は、マイナビ保育士から条件に合う保育士求人を探してください。

※当記事は2021年4月現在の情報を基に作成しています