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栃木県は、関東地方の北部に位置する県で、日光国立公園や日光東照宮などの観光地で有名です。首都圏へのベッドタウンとしての役割も担う栃木県では、子育て世代の住民が多く、保育への社会的なニーズが高まっています。

そのため、栃木県は保育士を積極的に集めるために、官民が協力して支援策を整備している県です。

そこで当記事では、栃木県における保育士の家賃補助・社宅制度・住宅手当について、詳しく解説します。栃木県で住宅支援を利用しながら、保育士として働きたい人は、ぜひ参考にしてください。

栃木県における「家賃補助・社宅制度・住宅手当」の保育士求人状況

ここでは、栃木県における「家賃補助・社宅制度・住宅手当」がある保育士求人の状況について解説します。下記は、栃木県の保育士求人の中で、「家賃補助・社宅制度・住宅手当あり」の求人数を示したものです。

栃木県における保育士の求人状況
全求人数 61件
「家賃補助・社宅制度・住宅手当あり」の求人数 約18件

(出典:マイナビ保育士/ https://hoiku.mynavi.jp/

栃木県で何らかの住宅支援を用意している保育士求人は、約18件です。求人全体では、約30%となっています。

●家賃補助ありの求人に見られる特徴
栃木県で家賃補助を用意している保育士の求人は、少ない傾向にあります。しかし、補助金額の上限は1ヶ月で8万円ほどと、非常に高い水準です。また、家賃補助とともに転居などに要する敷金・礼金などの一時金を支援する施設もあります。

●社宅制度ありの求人に見られる特徴
社宅制度を用意する保育士の求人も、家賃補助と同じように少ない傾向です。社宅制度は、保育園を運営する法人が、働いている人に代わってマンション・アパートを契約し、希望者に貸し出す制度となっています。社宅制度を採用する施設では、住宅手当を選択的に利用できる施設もあります。

●住宅手当ありの求人に見られる特徴
家賃補助や社宅制度に比べて、住宅手当を用意している施設は、多い傾向です。住宅手当の1ヶ月の支給額平均は1万円ほどとなっています。住宅手当の金額的な魅力は、家賃補助や社宅制度に比べて低いかもしれませんが、多くの施設では、家族手当や皆勤手当などのバリエーション豊かな手当を利用できます。

【保育士向け】栃木県が実施する家賃補助・社宅制度の支援策

男体山

保育に高い社会的なニーズのある栃木県では、保育士を集めるために、家賃補助や社宅制度を公的に支援しています。また、栃木県では保育士として就職したい人のために、直接的に支援する制度もあります。

ここでは、栃木県で保育士として働く人を支援する制度について解説するため、ぜひ参考にしてください。

保育士就職準備金貸付事業

「保育士就職準備金貸付事業」とは、栃木県で実施されている潜在保育士の就職・転職を支援するための貸付事業です。就職や転職のために必要となる資金を貸付する制度ですが、貸付金の一部を住宅確保に利用することができます。具体的には、転居先の賃貸物件の入居に伴う礼金や仲介手数料に活用することが可能です。

対象者 下記の2要件を満たす人
・保育園などで勤務した経験のない人や、保育園などを離職した人
・栃木県の保育園などで、新たに週20時間以上勤務する人
貸付額 1人1回:最大40万円
返還免除の要件 栃木県内の保育園などで2年以上、継続して保育業務に従事する人
申請方法 とちぎ保育士・保育所支援センターに電話連絡の上で、必要書類を提出する

(出典:とちぎ保育士・保育所支援センター「「未就学児を持つ保育士の保育料一部貸付」及び「就職準備金貸付」のご案内」/ https://www.tochigi-hoikushi-center.org/kasituke.php

保育士就職準備金貸付事業は、就職に必要な準備金を借りる制度であるため、基本的には返還が必要です。しかし、就職した施設で2年以上継続して勤務すると、返還が免ぜられます。そのため、実質的には給付型の保育士支援制度といえます。

なお、貸付対象となる勤務施設は保育園の他に、認定こども園や家庭的保育事業、事業所内保育事業、幼稚園などがあります。該当する保育施設に就職する予定の人は、保育士就職準備金貸付事業の利用を検討しましょう。

ようこそ宇都宮へ!フレッシュマン・若年夫婦・子育て世帯等家賃補助金

「ようこそ宇都宮へ!フレッシュマン・若年夫婦・子育て世帯等家賃補助金」とは、宇都宮市で実施されている子育て世代の家賃補助を図る制度です。本補助金は、栃木県の県庁所在地である宇都宮市で独自に実施されている制度となります。保育士限定の制度ではありませんが、対象となる場合は積極的に活用しましょう。

対象世帯 市外から宇都宮市に転入して1年未満で、下記のいずれかに該当する世帯
・若年夫婦世帯(夫婦いずれも40歳未満の世帯)
・子育て世帯(義務教育終了前の子どもがいる世帯)
・新卒採用者(卒業後3年以内で、市内企業に就職する29歳以下の人)
・結婚を希望する女性(とちぎ結婚支援センターに登録して、結婚活動を行う女性)
対象区域 「宇都宮市立地適正化計画」に規定されている高次都市機能誘導区域・都市機能誘導区域・居住誘導区域に居住すること
補助金 最大12万円(一括支給)

(出典:宇都宮市「家賃補助制度のご案内」/ https://www.city.utsunomiya.tochigi.jp/_res/projects/default_project/_page_/001/015/797/tirasi.pdf

本制度は、若い世代や子育て世代の市外からの移住を促し、宇都宮市を活性化させる目的があります。ただし、保育園が用意する社宅などに入居する人は、対象外となっています。あくまで自分名義で民間賃貸住宅に入居する人が対象です。

保育園への就職に伴って、市外から宇都宮市への引越しを検討している人は、ぜひ利用を検討しましょう。

【市区町村別】栃木県の保育士求人状況と家賃相場

栃木県は、市区町村によって求人数に偏りがあります。効率的に保育士の求人を探すためには、募集が多いエリアを重点的に調べることがおすすめです。

ここでは、栃木県内で保育士の求人数が多い地域に関して、1K/1DKの家賃相場について紹介します。下記は、栃木県で保育士の募集が多い5市の家賃相場一覧です。なお、家賃相場は不動産・住宅サイトを参考に、求人数は「マイナビ保育士」の求人情報を基に記載しています。

1K/1DKの家賃相場 保育士求人数(※)
宇都宮市 約4.9万~5.6万円 37件
栃木市 約4.2万~4.6万円 6件
足利市 約3.5万~4.0万円 4件
佐野市 約3.9万~4.3万円 3件
小山市 約3.8万~4.5万円 3件

(※出典:マイナビ保育士/ https://hoiku.mynavi.jp/

栃木県では、人口が多く都市化が進んだ地域ほど、保育士の求人数が多い傾向です。また、都市部ほど賃貸物件の家賃相場は高くなっています。県庁所在地の宇都宮市は、県内求人数の半数以上が集中する地域です。家賃相場も高くなっていますが、宇都宮市で募集されている求人の多くで、家賃補助や住宅手当などの制度が設けられています。なお、手当を除く給与水準については、勤務地ごとの差は大きくありません。

宇都宮市以外で、求人数が多いエリアとしては、栃木市や小山市などの栃木県内南部が挙げられます。県内南部は、都心へのアクセスに優れており、若い世代や子育て世代が多い傾向です。そのため、保育に対するニーズが高く保育士求人が多くなっています。正社員だけではなく、時短勤務のパート・アルバイト求人も多く見られます。

保育士求人が多い割には、県内南部は宇都宮市に比べると家賃相場が高くありません。また、食品や生活必需品などの物価が低い傾向にあるため、生活しやすい地域といえます。家賃や生活費を抑えながら、保育士の仕事を探す上では、栃木市や小山市といった県内南部はおすすめのエリアです。

栃木県ではエリアを問わず、実務経験不問の求人が多くあります。そのため、新卒者やブランクのある人も仕事を探しやすい地域です。応募資格については保育士証が必要ですが、学歴不問や職歴不問の求人が中心となっています。

まとめ

保育に高いニーズのある栃木県では、家賃補助・社宅制度・住宅手当などを揃えた保育士の求人が数多くあります。家賃補助などを利用することで、住居に要する支出を抑えることが可能です。

また、栃木県では保育士を対象とした経済的な支援制度が利用できます。若い世代や子育て中の人を家賃補助で支援する自治体もあります。住宅に関する費用を負担に感じている人には、栃木県はおすすめの県です。

「マイナビ保育士」では、専門のアドバイザーによる転職サポートを利用できます。充実したサポートを受けて、理想の職場を探したい人は、ぜひマイナビ保育士をご利用ください。

※当記事は2021年4月現在の情報を基に作成しています