徳島県の保育士事情｜補助制度から職場探しのポイントまで

令和2年10月時点で約72万人（約31万世帯）の人々が暮らす徳島県は、四国の東部に位置する自治体です。大阪や神戸といった関西の都市圏へのアクセスが良く、移住者支援や子育て支援も整っていることから、最近では県外出身者からも注目を集めています。

（出典：徳島県「国勢調査（徳島県の人口）」/ https://www.pref.tokushima.lg.jp/statistics/year/census/ ）

当記事では、徳島県における保育士の勤務時間や給料相場、求人情報といった現状について紹介します。保育士への補助・取り組みや、徳島県で保育士求人を探すポイントも紹介するため、ぜひ参考にしてください。

徳島県の保育士事情

共働き家庭の増加に伴い、保育園や延長保育などがある幼稚園などといった保育施設の需要は高く、保育士は全国的に売り手市場となっている職業です。では、徳島県の保育士事情はどのような状況となっているのでしょうか。

ここでは、徳島県で働く保育士の勤務時間・給料相場の実態や、求人状況の特徴について解説します。

勤務時間

まずは、徳島県で活躍する保育士の1か月あたりの平均時間について解説します。

（出典：厚生労働省「令和2年賃金構造基本統計調査」/ https://www.mhlw.go.jp/toukei/itiran/roudou/chingin/kouzou/z2020/index.html ）

徳島県で働く保育士の勤務時間は、月平均で162時間程度となっています。1日あたり7～8時間程度の勤務時間となるため、長時間勤務となるケースは少ないといえます。

しかし、徳島県は契約社員やパートといった雇用形態の保育士の求人が多く、正社員・正職員の求人はやや少ない傾向があります。パートよりも正社員のほうが勤務時間が長く、持ち帰り仕事が増える可能性があることに留意しましょう。

給料相場

保育士として働くことを希望している方の中には、給料などの待遇面が気になっている方も多いでしょう。

下記は、徳島県で働く保育士の平均年収と全国平均を比較した表です。

（出典：厚生労働省「令和2年賃金構造基本統計調査」/ https://www.mhlw.go.jp/toukei/itiran/roudou/chingin/kouzou/z2020/index.html ）

徳島県で働く保育士の平均年収は約335万円と、全国平均よりもやや低い水準となっています。しかし、徳島県の給与所得者の平均年収は約270万円であることから、徳島県内の給与所得者の中ではやや高めの水準といえます。

（出典：厚生労働省「令和2年賃金構造基本統計調査」/ https://www.mhlw.go.jp/toukei/itiran/roudou/chingin/kouzou/z2020/index.html ）

求人状況

待機児童問題は、保育に関係する大きな社会問題の1つです。近年では待機児童問題の解消のために、様々な対策が講じられてきましたが、待機児童をゼロにすることは依然として実現していません。

徳島県にも待機児童は存在しており、令和2年4月1日時点で61人とされています。前年と比較すると待機児童数は12人減少しているものの、待機児童ゼロには遠いといえます。

（出典：厚生労働省「保育所等関連状況取りまとめ（令和2年4月1日）」/https://www.mhlw.go.jp/content/11922000/000678692.pdf）

徳島県では待機児童ゼロに向けての取り組みが積極的に行われており、保育士の待遇改善が進んでいるため、保育士の求人に関しては、今後も安定的な求人数が見込まれると考えられます。

徳島県が進める保育士への補助・取り組み

保育業界は常に売り手市場となっているため、保育士のサポートを推進している自治体も多く存在します。保育士に対する補助や取り組みを利用することで負担が軽減され、働きやすさも向上するでしょう。勤務を希望するエリアについて、各種支援制度に関する知識を事前に身に付けておくことが大切です。

ここでは、徳島県の保育士が利用できる自治体独自の支援内容について詳しく解説します。徳島県で保育士を目指す方や保育士として活躍したい方は、応募資格や記載内容をチェックした上で、利用を検討してみましょう。

保育士修学資金貸付事業

「保育士修学資金貸付事業」は、保育人材の確保につなげるために、徳島県社会福祉協議会が実施している資格取得支援事業です。

（出典：徳島県社会福祉協議会「保育士修学資金」/https://fukushi-tokushima.or.jp/shikin/hoikushi/）

申請や応募は、必要書類を準備した上で、在学する養成施設を通じて行います。令和3年度の応募受付はすでに終了しており、令和4年度以降の募集は未定となっていますが、令和3年度の応募受付期間（4月）を想定して情報を収集しましょう。

保育士就職準備金貸付事業

「保育士就職準備金貸付事業」は、徳島県社会福祉協議会が実施している潜在保育士の就労支援事業です。

（出典：徳島県社会福祉協議会「保育士修学資金」/https://fukushi-tokushima.or.jp/shikin/hoikushi/）

保育士就職準備金貸付事業では、補助金（支援金）の使途が「子どもの預け先を探すときの費用」「転居費用」などに限られていることに注意が必要です。また、申込は随時受け付けているものの、貸付枠の上限に達した場合は、支給の申請を断られる場合があることに留意しましょう。

未就学児を持つ保育士の子どもの預かり支援事業利用料金の一部貸付事業

「未就学児を持つ保育士の子どもの預かり支援事業利用料金の一部貸付事業」は、子育て家庭の保育士パパ・ママにとって心強い経済的支援の1つです。

（出典：徳島県社会福祉協議会「保育士修学資金」/https://fukushi-tokushima.or.jp/shikin/hoikushi/）

本事業では、「子どもの預かり支援事業の利用にかかった費用の半額」と補助金額に上限があることに留意してください。申し込みは随時可能ですが、貸付枠が上限に達すると申請を断られることもあるため注意が必要です。

【徳島県】保育士求人を探す際のポイント

徳島県における保育士求人は、県庁所在地である徳島市内や徳島市周辺、鳴門市、阿南市といったエリアに多い傾向があります。正社員の求人だけでなく、アルバイト・パート、契約社員など雇用形態も多様であるため、自分に合った働き方ができます。また、認可保育園以外に、企業内保育所などの求人も充実していることもポイントです。

〇しっかり稼ぎたい方は認可保育園・認定こども園から出ている求人を選ぶ
認可保育園・認定こども園は他の保育施設の求人と比べて、給料水準がやや高い傾向があります。しっかり稼ぎたい方は、正社員での就職を目指しましょう。

〇プライベートを重視する方は企業内保育所から出ている求人を選ぶ
企業が運営する企業内保育所の開所日・開所時間は、企業の営業日・営業時間に準ずるケースがほとんどです。認可保育園と比べると小規模で、対応する子どもたちも少ない環境であり、行事も少ないため、行事準備の負担が少ないというメリットもあります。

〇マイカー通勤を考えている方は「マイカー通勤可」「マイカー通勤手当あり」の求人を選ぶ
徳島県の場合、主要な街・エリアには鉄道やバスといった公共交通機関が通っていますが、車通勤が便利な勤務地も多数存在します。マイカーでの通勤を考えている方は、「車通勤可」などの福利厚生が明示されている求人を選びましょう。

徳島県で保育士求人を探す際は、「マイナビ保育士」をご利用ください。

マイナビ保育士は、保育士の優良求人を多数掲載している転職サイトです。履歴書の添削や面接対策、条件交渉など、就職・転職活動をトータルサポートしてくれるキャリアアドバイザーがいることも大きな魅力といえます。

求人情報の紹介から内定・採用まで就職・転職活動をスタッフが無料でサポートしています。徳島県で保育士の仕事に就くことを希望している方は、ぜひ無料登録できる保育士専門求人サイトマイナビ保育士の利用をご検討ください。

まとめ

徳島県で働く保育士の平均勤務時間は1日7〜8時間程度と平均的であり、給料相場は全国平均と比較して低めの水準となっています。

徳島県内の待機児童解消までの道のりは長いと考えられるため、今後も安定的に求人が出ることが期待されます。

徳島県で保育士として働くことを考えている方は、徳島県独自の保育士支援制度を活用することがおすすめです。「マイナビ保育士」で気軽に悩みを相談できるキャリアアドバイザーを活用しながら希望の勤務条件に合う求人を選択し、自分に合った就職先・転職先を見つけましょう。

※当記事は2021年6月現在の情報を基に作成しています