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保育士不足が進む状況において少しでも多くの保育士を確保するために、保育園側が家賃補助などの制度を用意することは珍しくありません。家賃補助や住宅手当などの制度がある就業先であれば、月にかかる負担を減らして働くことが可能です。

福島県では、さまざまな就業先が家賃補助や住宅手当を用意しているため、就職前の段階で詳細を確認しておきましょう。

今回は、福島県における「家賃補助・社宅制度・住宅手当」の保育士求人状況を解説します。福島県で保育士を目指す場合は参考にしてください。

福島県における「家賃補助・社宅制度・住宅手当」の保育士求人状況

下記は、福島県における保育士の全求人数と、「家賃補助・社宅制度・住宅手当あり」の求人数をまとめた表です。

福島県における保育士の求人状況
全求人数 69件
「家賃補助・社宅制度・住宅手当あり」の求人数 約26件

(出典:マイナビ保育士/ https://hoiku.mynavi.jp/

5割には満たないものの、福島県では1/3以上の保育士求人において、家賃補助・社宅制度・住宅手当が用意されています。ほとんどは住宅手当ありの求人となっており、月額20,000~25,000円程度が支給されるケースが多い傾向です。

就業先の施設形態は学校法人や社会福祉法人など、さまざまな種類があります。加えて、マイカー通勤OKや経験不問といった特徴もあり、働きやすい就業先が多いことが特徴です。

また、補助や手当がある求人の特徴として以下の内容が挙げられます。

〇手当の種類が幅広く存在する
「補助や手当がある求人では、住宅手当以外にもたくさんの手当が用意されています。通勤手当や資格手当といったよく見られる内容だけでなく、地域手当や食事手当など、独自の手当を用意する傾向が見られます。

引っ越しの費用を支援する就業先も存在するため、手当の種類が幅広い場所では、負担を最小限に抑えて働くことが可能です。

〇経験者を優遇する傾向がある
すでに保育現場での経験がある方を優遇する傾向が見られることも、特徴の一つです。特に幼稚園教諭の資格を持っている場合は歓迎され、月給が高めになる可能性も高いと言えます。

経験者は即戦力としての働きが期待されることもあり、就業年数が長くなるにつれて役職に就くことも珍しくありません。役職手当が支給される就業先であれば、手当のみでも多くの金額が支給されるでしょう。

〇さまざまな雇用形態から選べる
正社員としてだけではなく、契約社員やパート・アルバイトなど、さまざまな雇用形態の中から選んで働くことができます。雇用形態によって給与や賞与に差があるものの、自分のペースで働きたい場合は、パート・アルバイトでの就業も検討しましょう。

募集内容によっては、正社員登用制度が用意されている場合もあるため、応募の際に確認することが大切です。

【保育士向け】福島県が実施する家賃補助・社宅制度の支援策

風景

福島県において、保育士宿舎借り上げ支援事業などの家賃補助に関する制度は、基本的に実施されていない状態です。しかし、市区町村単位ではさまざまな支援策が実施されており、十分に活用できる制度が用意されています。

ここでは、市区町村が実施する支援制度の例と、保育士就職準備金貸付について紹介します。

市区町村が実施する支援制度の例

〇福島市:UIJターン保育士等就労支援補助金
UIJターン保育士等就労支援補助金は、福島県外から福島市に転入し、保育業務に携わる方を支援する制度です。移転費用や通勤用車両の購入に対して補助金が支給されるため、福島県外に住む方が福島市で保育士として働きたい場合は、活用することをおすすめします。

市区町村 福島市
制度名 UIJターン保育士等就労支援補助金
対象者 ・2018年2月1日以降において、保育所や認定こども園に就労した、および就労の予定がある者
・1日6時間・月20日以上の条件をクリアし、1年以上継続しての勤務が見込まれる者
・2018年2月1日以降において、福島県外から福島市に転入届を提出し、福島市に住むことが決まった者
補助金 200,000円(上限)
対象となる経費の例 ・住宅取得費用
・移転費用
・移動費用
・通勤用車両購入費用

(出典:福島市「福島県外から転入し、福島市内で保育士、幼稚園教諭、保育教諭として就労するかたを支援します(福島市UIJターン保育士等就労支援補助金)」/ https://www.city.fukushima.fukushima.jp/youho-kyuufu/hoikusho/uijturn.html

対象者および対象となる経費の例は、他にもいくつかの項目が存在します。事前に市のホームページを確認し、対象となる条件などを確認しておきましょう。

〇那須川市:移住・定住促進住宅取得支援事業補助金
移住・定住促進住宅取得支援事業補助金は、福島県外から那須川市に転入して住宅を取得する場合、取得にかかる費用を補助する制度です。保育士として働くことに加え、ファミリー世帯での移住を検討している場合には、嬉しい制度と言えるでしょう。

市区町村 那須川市
制度名 移住・定住促進住宅取得支援事業補助金
対象者 下記の条件を全て満たす者
・福島県外から那須川市に転入し、居住のために住宅を取得する
・10年以上の居住予定がある
・住宅を取得してから3ヶ月以内に居住する
・市税や公共料金を滞納していない
・転入する前の3年間において、住民基本台帳への登録がない
補助金 4,000,000円(最大)
対象住宅 ・建築基準法などの法令に違反していない
・延べ床面積が下記の基準を満たしている

〇戸建て住宅
単身者:55平方メートル以上
2人以上の世帯:25平方メートル×世帯の人数+25平方メートル以上

〇集合住宅
単身者:40平方メートル以上
2人以上の世帯:20平方メートル×世帯の人数+15平方メートル以上

(出典:須賀川市「すかがわ暮らしをはじめませんか」/ https://www.city.sukagawa.fukushima.jp/ijyu/sumu/1005495.html

単身者の場合でも、条件を満たしていれば補助金を活用することができます。賃貸物件ではなく住宅を取得したい方におすすめです。

保育士就職準備金貸付

福島県では、保育士就職準備金の貸付を実施しています。家賃補助に関する制度ではないものの、就職に必要となる費用を貸し付けており、引っ越しの費用などに活用することが可能です。

対象者 下記の条件を全て満たす者

・保育所などを離職した保育士、あるいはこれまでに勤務の経験がない保育士
・福島県内の保育所などにおいて新たに勤務する(週20時間以上)
補助金 400,000円(1回限り)
返還免除の要件 福島県内の保育所などで2年間の継続勤務

(出典:福島県社会福祉協議会「保育士修学資金貸付事業について」/ http://www.fukushimakenshakyo.or.jp/1000/1204.html

就職準備金は、引っ越しの費用や通勤用自転車などの購入にも充てることができます。さまざまな用途で活用できるため、ブランクがありながらも保育士としての就職を検討している場合は、詳細を把握しておきましょう。なお、現在は受付を終了しています。

【市区町村別】福島県の保育士求人状況と家賃相場

下記は、福島県の市区町村別における1K/1DKの家賃相場と、保育士求人数をまとめた表です。なお、1K/1DKの家賃相場は不動産・住宅サイトを参考にし、保育士求人数はマイナビ保育士に掲載されている求人数を基にしました。

1K/1DKの家賃相場 保育士求人数(※)
福島市 約4.2万~5.2万円 19件
いわき市 約4.4万~5.3万円 16件
白河市 約3.5万~4.4万円 8件
郡山市 約4.0万~5.1万円 4件

(※出典:マイナビ保育士/ https://hoiku.mynavi.jp/

福島市やいわき市は福島県の中でも都市部にあたるため、特に保育士の求人数が多い傾向です。一方、1K/1DKの家賃相場はやや高く、家賃が3万円台の物件数は少なくなっています。

白河市や郡山市では保育士求人数こそ少ないものの、1K/1DKの家賃相場は低い傾向です。条件の良い就業先で働くことができれば、少ない出費で多くの給料を得られることとなり、稼ぎやすさもアップします。

上記のように、市区町村によって1K/1DKの家賃相場や保育士求人数は変化します。後悔しないためにも、就業先を選ぶ際は選択肢を多く持ったうえで、求人情報をしっかりと確認しましょう。

まとめ

今回は、福島県における「家賃補助・社宅制度・住宅手当」の保育士求人状況に加えて、さまざまな支援策も紹介しました。

福島県の保育士求人では、1/3以上が住宅手当などを用意しています。また、市区町村によって補助金が支給されているケースもあるため、うまく活用すれば負担を減らすことが可能です。

求人数が多く、就業先も見つけやすい福島県は、保育士が働くエリアとして最適と言えます。他のエリアともよく比較したうえで、求人情報を確認しましょう。

※当記事は2021年6月現在の情報を基に作成しています