オンライン保育とは?内容・料金からメリット・デメリットまで
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新型コロナウイルスの影響によって保育園に登園できない子どもが増える中で、オンライン保育は注目を集めているサービスです。オンライン保育は、インターネット環境さえ整っていれば保育士は子どもに保育を行うことができ、保護者は育児負担を減らせます。
オンライン保育に興味があり、詳しい情報を知ってから利用を検討したいと考えている人も多いのではないでしょうか。本記事では、オンライン保育の内容・料金といった基本情報から、具体的なメリット・デメリットまでを解説します。
オンライン保育とは?
オンライン保育とは、自宅にいる子どもたちへ向けて、インターネットを通じて保育士が歌や手遊びなどの保育活動を行うサービスです。
昨今は新型コロナウイルスの感染拡大に伴う緊急事態宣言発令により、休園や自粛が続く保育園も存在します。オンライン保育は、登園不要で幼児教育を施せる新しい生活様式です。
オンライン保育の内容
オンライン保育は、基本的に双方向ライブで行います。双方向ライブとは、保育士と子どもたちがお互いの顔を見ながら、リアルタイムでコミュニケーションを取れるシステムです。
双方向ライブで行うオンライン保育の内容について、いくつか具体例を紹介します。
●手遊び
ライブ画面で保育士が歌って、お手本の動きを見せます。子どもたちは保育士の歌に合わせて、お手本通りに手や身体を動かす遊びです。
●体操・ダンス
保育士のお手本や流れる局に合わせて、子どもたちが大きく身体を動かせる内容です。体操・ダンスは、子どもたちの運動不足を防ぐために役立ちます。
●絵本の読み聞かせ
ライブ画面に絵本を大きく映して、保育士が読み聞かせする内容です。イラストをしっかりと見ることができるため、子どもたちも集中して聞いてくれます。
オンライン保育の利用料金
オンライン保育に利用料金がかかるかどうかは、利用するサービスによって異なります。
●自治体や保育園のオンライン保育
自治体や現在利用している保育園が、新たな取り組みとしてオンライン保育を開催するケースです。自治体や保育園が提供するオンライン保育は、無料の動画共有アプリを使用することが多く、利用者から利用料金を徴収しないこともあります。
●オンライン保育を事業とするサービス
オンライン保育を事業とするサービスは、自社開発の動画共有アプリを利用することが多く、一般的に利用料金がかかります。利用料金の相場は、1回あたり約2,000~3,000円です。
オンライン保育のメリット4つ
オンライン保育は自宅で過ごす子どもたちや、在宅勤務で働く保護者にとって、多くのメリットがあるサービスです。オンライン保育の利用を検討するにあたり、具体的なオンライン保育のメリットが気になる人も多いでしょう。
以下では、オンライン保育のメリットを4つ紹介します。
子どもの生活リズムを整えることができる
オンライン保育を利用すると、子どもの生活リズムを整えられることがメリットです。
保育園に登園できない状況が続くと、朝早くに起きなくなったり、テレビを見ながらのんびり食事したりといった過ごし方が多くなります。
1日の中にオンライン保育の時間があることで、子どもはオンライン保育の時間を楽しみにして自宅で過ごしてくれます。朝の食事や歯磨きも、オンライン保育の時間に間に合うように済ませてくれるでしょう。
保護者も「○時にはパソコンの前に行けるようにご飯を食べようね」のように声をかけやすくなり、子どもに生活リズムを意識させるきっかけが作れます。
自宅にいながら先生や友だちとコミュニケーションが取れる
保育園に登園できない状況では、保育園の先生や友だちと会う機会も減り、子どものコミュニケーション能力育成に不安を感じる人も多いでしょう。オンライン保育を取り入れることで、自宅にいながら先生や友だちとコミュニケーションが取ることができます。
保育園は子どもを預けるだけでなく、集団生活を通して子どもに人間関係の作り方や協調性を育ませる大切な場です。オンライン保育では、ライブ画面を通して先生や友だちと会うことで、保育園と同様にコミュニケーション能力を育成できます。
画面越しに大好きな先生や友だちの顔を見て、子どもが喜んでくれることもオンライン保育のメリットです。
慣らし保育として活用できる
慣らし保育とは、入園予定の保育園に子どもを通わせて、保育園の雰囲気に慣れさせるシステムです。オンライン保育は、慣らし保育として活用できるメリットもあります。
オンライン保育のプログラムは、1コマあたりの時間を短く設定していることが特徴です。幼い子どもは長時間の集中力を保つことができないため、1コマあたりの時間が短いオンライン保育は慣らし保育に適しています。
また、自宅で受けられるオンライン保育は、子どもと保護者の距離が近いこともメリットです。慣らし保育としてオンライン保育を活用することで、入園後の園生活もスムーズに開始できます。
保護者は在宅勤務に集中できる
新型コロナウイルスの影響により、テレワークなどの在宅勤務で働いている人も多いでしょう。オンライン保育を利用すると、子どもの相手をする時間を減らせるため、保護者は在宅勤務に集中できます。
子どもが自宅で過ごしているときは、在宅勤務で働いている保護者が子どもの食事を作り、遊びの相手もしなければなりません。しかし、子どもの相手をしていると在宅勤務に集中できなくなり、仕事の効率は落ちてしまいます。
オンライン保育は、家庭内でも子どもを保育士に任せることができる時間です。子どもがオンライン保育に集中している間に、保護者は在宅勤務に集中できて、仕事の効率をアップすることができます。
オンライン保育のデメリット2つ
オンライン保育を利用することはメリットばかりではありません。インターネットを通じて行うオンライン保育ならではのデメリットも存在します。オンライン保育の利用を検討するときは、デメリットも知っておくことが大切です。
以下では、オンライン保育のデメリットと、デメリットを解消するポイントを紹介します。
オンライン保育に必要なツールの導入・設定が難しい
オンライン保育を利用するときは、動画共有ツールの利用準備もしなければなりません。しかし、動画共有ツールを使用したことがない人にはツールの導入や設定が難しく、時間がかかります。現代は広くインターネットが普及しているとはいえ、パソコンの扱いが不慣れな人や、新しいアプリなどの扱いがよく分からない人もいるでしょう。
ツールの導入・設定で失敗したくない人は、初心者でも簡単に扱える動画共有のサービスを利用しましょう。ツールの導入・設定についての詳しいマニュアルが付いていたり、サポートが充実していたりすると安心です。
子どもの表情・反応が伝わりにくい
オンライン保育は基本的に双方向ライブであり、子どもと保育士は互いの表情を見ることができます。しかし、オンライン保育では子どもの表情・反応が伝わりにくいケースも少なくありません。
オンライン保育では、保育士は画面上に子どもたちのライブ画面をいくつも並べています。一人ひとりの表示サイズは小さくなるため、細かな表情の変化や反応はなかなか伝わりません。
デメリットを解消する方法としては、普段は子どもの顔をアップで映して、手遊びや工作のときは手を、ダンス・体操のときは全身を映すことがおすすめです。画面越しのコミュニケーションを意識することで、子どもの表情・反応を保育士へしっかりと伝えることができます。
まとめ
オンライン保育とは、インターネットを通じて保育士が子どもへの保育活動を行うサービスです。オンライン保育を利用すると、子どもは自宅にいながら保育士の先生や友だちとコミュニケーションが取れます。
オンライン保育は、子どもの生活リズムを整えたり、保護者が在宅勤務に集中できたりすることがメリットです。ツールの導入・設定が難しい、子どもの表情・反応が伝わりにくいといったデメリットもあるものの、工夫することでカバーはできます。
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