【保育・発達支援】4歳児「おもちゃ貸して!」が言えない。順番・交代が苦手なときは?|保育療育の専門家 藤原里美

【保育・発達支援】4歳児「おもちゃ貸して!」が言えない。順番・交代が苦手なときは?|保育療育の専門家 藤原里美

「やりたい保育に出会えるチャンネル」をコンセプトに運営する 保育士チャンネル【シゴトLive】。これからの保育のカタチやすぐに役立つ実践例などを動画で配信しています。

今回のテーマは「子どもの発達支援」

日々、多様な発達の子やクラスの気になる子と向き合う現場の保育者たち。そんな保育者からの相談を受けて、具体的な対応方法を『保育・療育のプロフェッショナル』藤原里美さんがお答えしています。

4歳児「おもちゃ貸して!」が言えずに「先生、代わりに言って」と求めてきます。

Q.自分の気持ちを上手く伝えられない4歳児の相談です。友だちと遊んでいるときに、使いたいおもちゃを友だちが使っているとき、自分では「貸して」と言わずに、保育者のところに来て言ってほしいと伝えてきます。保育者と一緒に「貸して」と言うか、それもダメだと保育者が代弁することも…もう少し積極的に友だちとも関わってほしいなと思っています。
また、順番や交代のやりとりでは「●分までは、お友だちが使うよ」と伝えても、順番を待つということが難しく、なかなか納得できないようです。どのように対応していくのがよいのでしょうか?
(保育士1年目 認可保育園勤務)

保育療育の専門家 藤原里美さんからの回答

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藤原里美さん
A.友だちに「言えない」ことと「順番を待てない」ことの2つの課題があるようですね。
まず自分の要求と友だちに「言えない」ということですが、その子が言えるまでその場で待つと、他のお友だちも待たせることになってしまいますので「先生が言って」が要求してくるときは、今の対応のように先生が代弁してしまっていいと思います。
次に「順番を待てない」ことに関しては、社会性の発達が年齢相応に育っているかみていく必要があると思います。社会性の発達が未熟な子に「待つ」ことを求めてしまうと、ストレスがかかります。その場合「待つ」を覚えさせるのではなく「諦めてもらう」と考えていくはどうでしょうか。つまり、遊びたいおもちゃを友だちが使っているとき、そのおもちゃは諦めて「他の遊びに切り替える」というアプローチです。それには、その子の好きな遊びをいくつかリストアップしておき、待たなければいけない場面がきたら、別の遊びを提案していく。「このおもちゃはどう?」「こっちで遊ぼう!」と。上手く諦めて他の遊びができたらそこを褒めて承認していくことで、気持ちの切り替えも上手になり、自然と保育者に代弁を求めてくることも減っていくと思います。

さらに詳しいアドバイスや対応方法は、こちらの動画の中で回答しています。

ぜひ、ご覧ください♪

この動画は、 保育士チャンネル【シゴトLive】に掲載中。他にも、クラスの気になる子への具体的な対応方法や発達支援の知識など、藤原里美先生が解説しています。ぜひ参考にしてみてください!

一般社団法人チャイルドフッド・ラボ代表理事。臨床発達心理士・早期発達支援コーディネーターSV・保育士。
公立保育園勤務時に自閉症児の担当になったことをきっかけに,発達障害の支援について学び始める。その後、子ども専門病院等での勤務を経てチャイルドフッド・ラボを設立。研修やオンライン講座、You Tubeチャンネルなどを通じ、支援の必要な子どもとそのご家族、支援者のバックアップをしています。実践を大切にする保育・療育のプロフェッショナル。
Youtube: 藤原里美の発達支援ルーム

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