【保育園】ピカピカ泥団子の作り方! 簡単に光る磨き方の手順を解説

【保育園】ピカピカ泥団子の作り方! 簡単に光る磨き方の手順を解説

雨上がりのお砂場を見ると、ついつい作りたくなる泥団子。子どもたちも、泥遊びが大好きです。しかし、ピカピカ光る立派な泥団子を作るのは簡単なことではありません。保育士としては、子どもたちに求められたときに作り方を教えてあげられるようにしておきたいですよね。そこでこの記事では、ピカピカ泥団子の作り方や磨き方を解説します。ぜひチャレンジしてみてくださいね。

保育園のお砂場で泥団子を作ろう!

誰に教えられたわけでもなく、子どもたちは泥を見つけると手で丸めてお団子を作り始めます。手も服も汚れてしまいますが、泥遊びは子どもたちの成長にかかせないもの。保育園で泥遊びを取り入れるねらいは、以下のとおりです。

  • サラサラの砂や泥など、さまざまな感触を味わう
  • 手先を使って泥を丸めることで脳の発達を促す
  • 工程の多い泥団子作りに取り組むことで集中力を養う

泥団子作りにより、子どもたちのお砂場遊びを発展させられるのも嬉しいポイントです。子どもたちが興味を持てるよう、保育者が率先して泥団子を作ってみたいですね。

泥団子に必要なもの

基本的に、泥団子は雨上がりで濡れた泥さえあれば作れます。泥を手で集め、両手で丸めれば完成です。ただ、ピカピカ光る泥団子を作るときは、以下のようなものが必要です。

  • 砂と水
  • 粉ふるい
  • ビニール袋
  • ストッキング
  • ビン

ここからは、それぞれ準備物のポイントを解説します。

砂と水

保育園で泥団子作りにチャレンジするときは、お砂場にある砂を使用します。不純物が気になる場合は、荒木田土(あらただつち)など、泥団子用に砂を購入するのもおすすめです。砂は、水を含ませて泥団子にするものと、形成段階で泥団子にかけるためのサラサラの砂が必要です。ちなみに、サラサラの砂は「サラ砂」「サラ粉」とも呼ばれています。

粉ふるい

泥団子に使用する砂をサラサラにするために、ガーデニングやお菓子作りなどで使用する粉ふるいを用意します。園庭にあるお砂場の砂では、不純物が多くゴツゴツした仕上がりになります。あらかじめ粉ふるいにかけておくことで、石や木の枝などを取り除きます。

ビニール袋

泥団子の形を作ったら、乾燥させるために数時間~1日程度寝かせます。そのとき、過度な乾燥を防ぐためにビニール袋が必要です。ビニール袋がなければ、タオルの上など柔らかいものの上に置いて乾燥させてもよいでしょう。

ストッキング

乾燥させた泥団子を磨くために必要なのが、ストッキングです。泥団子を目が細かい生地で擦ると、表面がなめらかになりピカピカに光ります。そのほかプラスチックのゴミ袋や、目の細かいタオルなどでもOKです。

ビン

上級者向けの磨き方として、ビンの使用もおすすめです。ビンの口を泥団子に当ててクルクル回すと、キレイな丸型と光沢が出せます。泥団子職人のように試してみたい子どものために、何本か用意しておいてもいいですね。

ピカピカ光る泥団子の作り方

基本的な泥団子の作り方は以下のとおりです。

  1. 砂場の土を粉ふるいにかける
  2. 水分を含ませて泥を作る
  3. 泥をお団子のように丸める
  4. サラサラの砂をかけて形を整える
  5. ビニール袋に入れて休ませる

それぞれの工程のポイントや注意点は以下のとおりです。

砂場の土を粉ふるいにかける

まずは、泥団子に使用する砂を粉ふるいにかけます。小石や木の枝を取り除くことで、サラサラの砂が仕上がります。このとき、多めにふるっておいて泥団子にかける分の砂を分けておくとスムーズに進められます。

水分を含ませて泥を作る

サラサラにしておいた砂に少しずつ水を加えて、まとまりやすい泥になるようにこねていきます。水分は、多すぎても少なすぎてもまとまりにくくなります。砂を加えるなど、調整して子どもでもまとめられるような芯を作りましょう。

泥を丸めて団子のように丸める

よい固さの泥ができたら、おにぎりを握るように両手で丸めていきます。大きすぎるとヒビ割れする可能性があるため、両手で隠せるくらいの大きさがおすすめです。手のひらで転がすように、しっかり球体にしていきましょう。

サラサラの砂をかけて形を整える

泥団子の形が整ったら、粉ふるいでサラサラにしておいた砂をかけてなじませます。かけた砂を指の腹で擦りながら、形を整えましょう。サラサラの砂を何度も繰り返しかけて丸めることで、水分や空気が抜けていきます。

ビニール袋に入れて休ませる

キレイな球体になったら、一度ビニール袋に入れて休ませます。必要以上に乾燥しないよう、直射日光を避けた場所で寝かせるのがおすすめです。子どもたちは、泥団子に集中しすぎて「おしまい」にできないことがあります。そんなときは「泥団子をしっかり休ませるとピカピカに磨きやすくなるよ」と声をかけてあげましょう。この時点でもステキな泥団子ですが、ピカピカ光る泥団子に仕上げるために磨きの工程にうつります。

ピカピカ光る泥団子の磨き方

泥団子は、サラサラの砂をかけながら手のひらで擦るだけでも、十分キレイに仕上がります。さらにピカピカにしたい人は、タオルやストッキング、ビンを使用してみましょう。それぞれの磨き方は、以下のとおりです。

タオルで泥団子の表面を磨く

  1. 目の細かいタオルを利き手に持ち、反対の手で泥団子を持つ
  2. タオルにサラサラの砂をこすりつけて、泥団子の表面をさする
  3. 優しく全体をまんべんなくさすり表面の細かい砂を落としていく

ストッキングで泥団子の表面を磨く

  1. 利き手の親指にストッキングを被せ、反対の手で泥団子を持つ
  2. 親指の腹を泥団子に押し当てて表面をさする
  3. ストッキングを利き手の親指に被せ直し、全体を包むように磨く

ビンの口で泥団子の表面を磨く

  1. 利き手にビンを持ち、反対の手で泥団子を持つ
  2. ビンの口を泥団子に当てて、表面をさする
  3. ビンをクルクル移動させてやさしくツヤを出していく

こんなときどうする? 泥団子作りのポイント

泥団子を作るにあたって、気になるポイントをまとめてみました。困ったときの参考にしてみてくださいね。

粉ふるいがなかったら? 

粉ふるいを準備できなくても、泥団子は作れます。とはいえ、小石が混じるとヒビ割れの可能性があります。粉ふるいがない場合は、砂場上部の砂を取り除いてできるだけ奥深くの砂を使用するとよいでしょう。

ストッキングがなかったら? 

泥団子は、手のひらで擦るだけでもある程度ピカピカに仕上がります。ストッキングがなくても、目の細かいタオルやビニール袋などプラスチックのもので代用可能です。なにもない場合は、指の腹で丁寧に磨きましょう。

途中でヒビが入ってしまったら? 

泥団子の水分量や乾燥具合によっては、ヒビが割れてしまうことも少なくありません。少し欠けたくらいであれば、全体を擦っているうちに違和感がなくなっていきます。大きく欠けた場合は、そこだけ泥を足してもよいのですが色が異なる恐れがあります。

オリジナルの泥団子を作りたいときは? 

自分だけのオリジナルの泥団子を作りたいときは、色をつけてみましょう。絵の具や油性ペンを使うと、簡単に着色できます。色つけは泥団子がしっかり乾いてからおこないます。絵の具は、薄めずそのまま使うと発色がよくなりますよ。

泥団子を作るときの注意点

楽しい泥団子作りですが、子どもたちといっしょに遊ぶときは以下のようなポイントに注意しましょう。

砂に混入しているガラスなどに注意する

お砂場の環境によっては、砂にガラスなどが混入している恐れがあります。ケガをする可能性があるため、遊ぶ前に粉ふるいにかけるなど安全に配慮したいですね。心配な場合は、泥団子用に土を購入してもよいでしょう。

泥団子を置いておける場所を確保する

完成した泥団子を固いところに置くと、型崩れが起こる可能性があります。また、大切に寝かしている間に、ほかのお友だちが壊してしまうことも。翌日も楽しく遊べるよう、保管場所を確保しておくことをおすすめします。

泥団子作りと泥遊びのエリアをわけておく

お砂場では、お城やトンネルを作ったり、型抜きをしたりしたい子どもも少なくありません。なかには、泥の感触が苦手な子どもも…。あらかじめ遊びのエリアを分けておき、泥団子遊びを強制しないよう注意したいですね。

まとめ

この記事では、ピカピカ光る泥団子の作り方をご紹介しました。たくさん作って並べたり、色をつけたりしてもいいですね。「砂場の砂が苦手」「もっと手軽に泥団子を作りたい」という人には、泥団子キットの活用がおすすめです。気になる人は、ぜひチェックしてみてくださいね。

保育ライター
保育士・幼稚園教諭資格を持つ2児の母。保育士歴10年、現在はライターとして活動中。
保育士経験を活かし、季節の行事に家族で手作りの飾りつけを楽しむのが趣味。
Instagram:https://www.instagram.com/hoik_aya___/
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