フェルトの手作りおもちゃで遊ぼう! 簡単な作り方や注意点を解説
「既製品もいいけど、やっぱり手作りおもちゃがいい! 」と考えている保育士も多いのではないでしょうか? とくに、人気なのがフェルトで手作りするおもちゃです。フェルトを使うことで、やわらかく温かみのあるおもちゃに仕上がります。そこでこの記事では、乳幼児におすすめしたいフェルトを使った手作りおもちゃをご紹介します。ぜひ作ってみてくださいね。
フェルトの手作りおもちゃで遊ぶメリット
カラフルでやわらかく、使い勝手のよいフェルトは保育のさまざまなシーンで活用されています。エプロンシアターの登場人物をフェルトで作ったり、製作物をフェルトシールで飾ったり…。フェルトを使った手作りおもちゃも大人気! そのような、フェルトを使った手作りおもちゃでの遊びには、以下のようなメリットがあります。
温かみのある手触りを楽しめる
おもに羊毛などで作られているフェルトは、手芸用品としてさまざまな用途で活用されています。肌ざわりがよく、五感を大切にしたい子どものおもちゃにピッタリの素材です。フェルトの中に綿を入れることで、より優しい感触となり子どもを落ち着かせる効果が期待できます。
柔らかくケガの危険がない
乳幼児に与えるおもちゃで重要視したいのは安全性です。フェルトは厚みがあり、クッション性に優れているためケガの心配がありません。投げたり落としたりしたときも、壊れたり傷ついたりする危険がないため安心です。
子どもの興味や発達に合わせて作れる
手作りのおもちゃは、子どもに合わせて作り直せるという特徴があります。デザインやカラーを変えるだけで、目新しい印象に。最近は、大判のフェルトも100円均一で手に入るため手軽に保育に活用できます。
簡単!フェルトで作る手作りおもちゃ4選
ここからは、簡単にできるフェルトの手作りおもちゃのアイディアを4つご紹介します。ぜひ取り入れてみてくださいね。
ぽっとん落とし
指先で物をつまんだり、離したりしながら楽しむ「ぽっとん落とし」の手作りアイディアです。遊びのなかで、観察力や器用さを高めます。
対象年齢
ぽっとん落としは、生後6ヶ月頃から楽しめます。慣れるまではパーツと穴を大きめにして、成長に合わせて大きさを調整できるとよいでしょう。
準備物
- フェルト
- ペットボトルの蓋
- 輪ゴム
- 空き箱
- はさみ
- カッターナイフ
- 両面テープや接着剤
作り方
- フェルトを縦12cm、横9cmくらいに切る
- 切ったフェルトでペットボトルの蓋を包む
- 両端を輪ゴムで結んでキャンディの形にする
- 空き箱に穴を開けてフェルトを貼る
ポイント
- 輪ゴムは外れないように固く結びましょう
- 空き箱を動物に見立てることで、エサやりのように遊べます
ボタンつなぎ
着脱の練習にもなる「ボタンつなぎ」のアイディアです。知育玩具のように、遊びながらボタンつけの練習を楽しめます。
対象年齢
ボタンつなぎは、指先の器用さが増す2、3歳くらいからがおすすめです。発達には個人差があるため、まずは大きなボタンから始めて慣らしていきましょう。
準備物
- フェルト
- 裁縫道具
- ボタン
- はさみ
作り方
- 台紙となるよう、フェルトをぶどうの形に切る
- ぶどうの実になるよう、フェルトを丸型に切る
- フェルトにボタンを縫いつける
- ボタンを入れるため、ぶどうの実に切り込みを入れる
- ボタンホールの周辺を縫い仕上げる
ポイント
- 誤飲を防ぐため、ボタンは固く縫いつけましょう
- ぶどうのほか、乗り物や食べ物などさまざまなアレンジが可能です
おままごと
野菜や果物をフェルトで作って「おままごと」を楽しむアイディアです。綿を入れることで触り心地がやわらかくなるため、低月齢でも安心して遊べます。
対象年齢
フェルトを使ったおままごとは、1歳頃からがおすすめです。お皿に入れたり、カバンに入れたり、大人の真似をしながら遊ぶことで豊かな表現力を養います。
準備物
- フェルト
- 裁縫道具
- 綿
作り方
- 好きな食べ物を選び、その形にフェルトを2枚切る
- 切った2枚を縫い合わせる
- 残り2~3cmのところで綿を入れて縫い閉じる
ポイント
- 種類を増やすだけで飽きずに楽しめます
- ピザなど、切り離して遊びたいものはマジックテープがおすすめです
魚釣り
フェルトを使って楽しむ「魚釣り」のアイディアです。幼児クラスで遊ぶときは、制限時間を設けたり、点数を決めたりして競ってもおもしろいですよ。
対象年齢
魚釣りは、簡単なものであれば1歳からでも楽しめます。魚の種類を増やしたり、難易度を高くしたりすることで長く遊び続けられます。
準備物
- フェルト
- 裁縫道具
- 綿
- 磁石
- 竿
- ヒモ
作り方
- 好きな魚の形を選び、その形にフェルトを2枚切る
- 切った2枚を縫い合わせる
- 残り2~3cmのところで綿と磁石を入れて縫い閉じる
- 竿に見立てた棒にヒモと磁石をつける
ポイント
- 磁石の誤飲を防ぐため、マジックテープでの魚釣りにするのもおすすめです
- 魚の先に輪っかをつけて、引っかけて釣るようにすると難易度がアップします
フェルトの手作りおもちゃを取り入れる注意点
フェルトで手作りしたおもちゃを取り入れるときは、以下のようなポイントに注意しましょう。
誤飲しないよう大きさに注意する
乳児クラスの子どもたちは、目に入ったものや手に持ったものをすぐに口に入れてしまいます。誤飲の危険がないよう、おもちゃの大きさに注意しましょう。
洗濯など衛生管理をおこなう
フェルトで作ったおもちゃは手触りがよく、舐めたり握ったりする子どもが少なくありません。長くそのままにしておくと不衛生なため、洗濯したり天日干ししたりして衛生管理を徹底しましょう。
部品が外れていないかこまめに確認する
フェルトのおもちゃに装飾を施す場合は、固く縫いつけて外れないようにしましょう。そして、部品が外れていないかこまめにチェックすることも大切です。少しでも不安な点がある場合は、早めに修繕したいですね。
まとめ
この記事では、フェルトを使った手作りおもちゃについてご紹介しました。カラフルで手触りのよいフェルトは、子どものおもちゃ作りにピッタリ! フェルトの中に綿を入れることで、ほっこりかわいらしいおもちゃに仕上がります。子どもの成長に合わせて、手作りおもちゃを楽しんでみてくださいね。
保育士経験を活かし、季節の行事に家族で手作りの飾りつけを楽しむのが趣味。
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