【2歳児/10月】月案(月間指導計画)の書き方と文例
運動会を終え、グッと成長した表情を見せる2歳児。普段の生活のなかでも、自分で成し遂げられる機会を増やして自信を持って生活できるようにしたいですね。この記事では2歳児クラスの10月を対象とした月案(月間指導計画)の文例をご紹介します。
今月の保育目標
- 自分でできることを積極的にがんばろうとする
- 戸外遊びの機会を増やし、秋ならではの自然に触れる
- 手洗い・うがい・鼻水の始末などの習慣をつける
先月の子どもの姿
- 夏の疲れ、運動会への緊張から情緒不安定になっている子どもが多かった
- 水遊びの前後に、自ら着替えをしようとする姿が見られた
今月の行事
- お誕生日会
- 発育測定
- 避難訓練
- ハロウィンパーティー
保護者支援
- 朝晩の冷え込みに対応できるよう、調節しやすい衣服を用意してもらう
- 戸外遊びの機会が多くなるため、靴や服の汚れについて周知しておく
養護(生命)
ねらい
- 活動内容や気候に合わせて衣服を調節し、快適に過ごせるようにする
- 手洗い・うがいの手順を知らせ、清潔を保てるようにする
環境/構成
- 窓を開けて外の風を入れたり、必要に応じてエアコンを使用したりする
- 手洗い場に手洗いの手順を記したイラストを掲示する
子どもの姿
- 保育者に促されてトレーナーを脱いだり着たりする
- 手に泡をつけて、遊びながらじっくりと手洗いをおこなう
援助/配慮
- 裏起毛など、熱のこもりやすい衣服に注意する
- 戸外遊びのあとや給食前など、念入りに手洗いできるよう声をかける
養護(情緒)
ねらい
- 自分でできたことを認め、喜びを味わえるようにする
- 必要に応じて援助し、甘えたい気持ちを満たせるようにする
環境/構成
- 衣服のたたみ方や片づけ方を分かりやすく知らせる
- 個々の動きを見守り、いつでも対応できるようにする
子どもの姿
- 急いでいるときは衣服を丸めてロッカーにしまう姿が見られる
- いつもはできることも、気分次第で「できない」「やって」と保育者を頼る
援助/配慮
- そばでいっしょにできるよう余裕を持って接する
- 手伝いながらも、自分でやりとげられるようにする
教育(健康)
ねらい
- さまざまな遊具にチャレンジして、体を動かす楽しさを味わう
- 寒い・暑いを自覚し、気温に応じた対応ができるようにする
環境/構成
- 一本橋やクライミングネットなど、さまざまな遊具を用意する
- 定期的な換気で外の風を入れ、肌で気温を感じられるようにする
子どもの姿
- 保育者に手を握ってもらいながら、新しい遊具に挑戦する
- 寒さからかトイレの失敗が目立つ
援助/配慮
- 慎重な子どもには無理強いせず、挑戦するタイミングを待つ
- 寒いとトイレが近くなることを伝え、声かけの頻度を調整する
教育(人間関係)
ねらい
- 気の合うお友だちと誘い合いながら楽しく遊ぶ
- 困っているお友だちに声をかけ、関わろうとする
環境/構成
- グループやペアを作って遊ぶ機会を設ける
- 「どうして泣いているのかな?」など、周囲の子どもに問いかける
子どもの姿
- 気の合うお友だちの側に座ろうとする
- 「だいじょうぶ?」「いいこいいこ」など、困っているお友だちに声をかける
援助/配慮
- 距離が近くなることで起こるトラブルに目を配る
- やさしくできたことを認め、満足感を味わえるようにする
教育(環境)
ねらい
- 秋の自然物を集め、遊びに取り入れる
- 少し長い距離を歩き、秋の雰囲気を味わう
環境/構成
- どんぐりや松ぼっくりを集めるためのビニール袋を用意する
- 簡単なピクニックの準備をする
子どもの姿
- 木の実を拾い、眺めたり匂ったりする
- 木陰でお茶を飲んだり、おやつを食べたりすることを楽しむ
援助/配慮
- 足場の悪い場所に行かないよう、十分注意する
- お散歩のルールを伝え、安全に引率できるようにする
教育(言葉)
ねらい
- お友だちと簡単な言葉のやりとりを楽しむ
- ごっこ遊びのなかで、生活に必要な言葉を覚えようとする
環境/構成
- お友だちと共有できるようなおもちゃを用意する
- おままごとなど、簡単なごっこ遊びの機会を設ける
子どもの姿
- 「いっしょにしよう」「これもどうぞ」など、言葉を交わしながら遊ぶ
- 保護者の模倣をしながらごっこ遊びを楽しむ
援助/配慮
- 必要に応じて保育者が言葉を代弁する
- 保育者もいっしょに遊び、言葉でのやりとりを促す
教育(表現)
ねらい
- 拾ってきた落ち葉や木の実を使った工作で、表現する楽しさを味わう
- 鈴やカスタネットを使った合奏にチャレンジする
環境/構成
- 木の実は一度預かり、煮沸消毒を施す
- 人数分の鈴とカスタネットを用意する
子どもの姿
- 拾ってきた自然物を並べ、どんな形にしようか考える
- 楽器を持ったうれしさから、お友だちと楽しそうに鳴らし続ける
援助/配慮
- 子どもの自由な発想を認め、創造力を刺激できるようにする
- 楽器の正しい扱い方を知らせ、習慣をつけられるようにする
食育
- 「お腹がすいた」という感覚を知り、言葉にして伝えられるようにする
- 体調や献立によって食欲の低下が見られるため、臨機応変に対応する
- 家庭と相談しながら、少しずつお箸に興味を持てるようにしていく
健康/安全
- 気温に合わせて衣服を調節し、快適に過ごせるようにする
- 戸外遊びに持ち出すバッグは、こまめに中身を点検する
- 遊具で遊ぶときは保育者の人数を揃え、安全に留意する
保育者の評価
- 過ごしやすい気候が続き、秋探しの時間を多く確保できた
- 手洗い・うがいの手順を毎日丁寧に伝えることで、習慣をつけられた
- おままごとが流行しているため、用具を工夫して遊びを発展できるようにしたい
子どもの評価
- 夕方は寒さからトイレの失敗が増え、布パンツを嫌がる子どもがいる
- 語彙力が増え、言葉のやりとりが活発になっている
- お友だちの存在に興味を持ち、積極的に関わろうとしている
気になる子どもへの対応
- ボタンやチャックなど手指を使った動作が苦手で癇癪を起こす子どもは、成功体験を積めるよう保護者に着脱が簡単な衣服を用意してもらう
- なかなか言葉がでない子どもには、必要に応じて保育者が気持ちを代弁し、場面に応じた言葉を知らせていく
【2歳児/10月】おすすめの保育活動
おすすめの活動
- ハロウィンに向けた「かぼちゃ製作」
- どんぐりや葉っぱを探す「秋みつけ」
- 野菜に親しみを持つ「野菜スタンピング」
おすすめの歌や手遊び
- 大きな栗の木の下で
- やきいもグーチーパー
- いわしのひらき
- きのこ
- とんぼのめがね
- こおろぎ
- 虫のこえ
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保育ライター
保育士・幼稚園教諭資格を持つ2児の母。保育士歴10年、現在はライターとして活動中。
保育士経験を活かし、季節の行事に家族で手作りの飾りつけを楽しむのが趣味。
Instagram:https://www.instagram.com/hoik_aya___/
保育士経験を活かし、季節の行事に家族で手作りの飾りつけを楽しむのが趣味。
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