【4歳児/11月】月案(月間指導計画)の書き方と文例
お友だち同士で遊びを発展できるようになる4歳児。アイディアを出し合い、イメージを膨らませられるよう環境構成を大切にしたいですね。この記事では4歳児クラスの11月を対象とした月案(月間指導計画)の文例をご紹介します。
今月の保育目標
- お友だち同士で意見を出し合い、遊びを発展させる
- 戸外遊びの機会を多く持ち、冬の寒さに慣れる
- さまざまな素材に触れ、製作する楽しさを味わう
先月の子どもの姿
- 年長児との関わりに刺激を受け、言葉遣いや遊び方が変わってきた
- 朝晩の冷え込みを肌で感じ、自ら衣服を調節する姿が見られる
今月の行事
- お誕生日会
- 発育測定
- 避難訓練
- お芋ほり
- 作品展
- 七五三
保護者支援
- 感染症を防ぐため、ウイルスに負けない生活習慣のポイントを知らせる
- お芋ほり遠足や作品展などの日程を早めに知らせ、協力を依頼する
養護(生命)
ねらい
- 動きやすく快適な衣服を選ぶ
- 室内遊びのルールをわかりやすく伝え、危険なく楽しめるようにする
環境/構成
- 薄手の長袖シャツなど、室内では厚着せず過ごせるようにする
- 体を動かすときは広いホールを使用し、保育室や廊下では走らないように知らせる
子どもの姿
- モコモコした上着の子どもは、腕周りを動かしにくそうにしている
- 遊びが盛り上がると、室内で走ったり暴れたりする
援助/配慮
- 薄着で過ごす大切さや、動きやすい服装の大切さを知らせる
- 室内遊びのルールをくり返し伝え、ケガのないようにする
養護(情緒)
ねらい
- お友だちと同じ目標を持ち、いっしょに努力する楽しさを味わう
- 一人ひとりの思いや考えに共感し、安心して気持ちを伝えられるようにする
環境/構成
- グループ活動を多く取り入れる
- 安心して気持ちを伝えられるよう、ゆったりと関わる
子どもの姿
- お友だち同士で励まし合ったり、助け合ったりする姿が見られる
- 保育者に受け止めてもらうことで「本当はやってみたい」などの気持ちを言葉で伝えられる
援助/配慮
- がんばったことを自信につなげられるような声かけをおこなう
- 子どもの喜怒哀楽を温かく受け止められるようにする
教育(健康)
ねらい
- 鉄棒や跳び箱など、さまざまなことにチャレンジする
- 自分の体に興味を持ち、健康に過ごす方法を知る
環境/構成
- 鉄棒や跳び箱、マットを準備する
- 給食には体によい栄養がたくさんあることを伝える
子どもの姿
- うまくできるお友だちに憧れを持ち、何度も練習を繰り返す
- お友だちと競うように給食を完食しようとする
援助/配慮
- すぐにチャレンジできない子どもには、ゆっくり見学できる機会を設ける
- 食事や運動、睡眠をバランスよくとれるよう声をかける
教育(人間関係)
ねらい
- お友だちと意見を出し合い、関わりを深めていく
- 当番の仕事に責任を持ち、誰かのために努力する素晴らしさを感じる
環境/構成
- グループやクラス全体で遊ぶ機会を設ける
- 一日の終わりに、当番へ感謝の気持ちを伝える
子どもの姿
- 思いや考えを伝え合い「いいね!」と盛り上がる
- 感謝の気持ちを伝えられると、嬉しそうな表情を見せる
援助/配慮
- トラブルになったときは、必要に応じて保育者が意見交換を促す
- 小さなことでも、子どものことを頼る姿勢を見せて自立心を刺激できるようにする
教育(環境)
ねらい
- 戸外で遊ぶ機会を多く持ち、寒さに体を慣らす
- 芋ほり遠足を通して、秋の自然や旬の食材に興味を持つ
環境/構成
- 戸外の寒さに合わせて衣服を調節できるようにする
- 畑は事前に下見しておき、安全に芋ほり体験ができるようにする
子どもの姿
- 秋の冷たい風を受けて、鼻水が出る子どももいる
- お芋を掘るには力がいること、堀ったお芋にはたくさん土がついていることを知る
援助/配慮
- 子どもの体調の変化は、こまめに保護者に知らせる
- 日程や持ち物は、おたよりで早めに知らせておく
教育(言葉)
ねらい
- うれしかったこと、いやだったことを言葉で伝える
- 正しい挨拶の方法を知り習慣にする
環境/構成
- 朝の会など、思いを発表する機会を設ける
- 外部の来客者などに会ったとき、正しい挨拶ができるようにする
子どもの姿
- たくさんのお友だちの前で話をするときは、緊張した表情を見せる
- 大きな声で丁寧に挨拶する
援助/配慮
- 言葉がなかなかでない子どもには、保育者が側についてフォローする
- 元気な挨拶をすると、お互い気持ちがよくなることを伝える
教育(表現)
ねらい
- お友だちといっしょに作品展を作り上げる楽しさを味わう
- お芋ほり遠足の思い出を絵に描く
環境/構成
- 作品展のテーマについて、クラスで話し合う機会を設ける
- クレヨンや絵の具を使って、印象に残ったシーンを描く
子どもの姿
- 作品展に期待感を持ち、意欲的に製作に取り組む
- お芋の色は紫色か茶色か悩みながら描く
援助/配慮
- 作品展に必要な廃材があれば早めに集める
- イメージしやすいよう、堀ったお芋を前に置いて観察できるようにする
食育
- お箸や食器を正しく持ち、姿勢よく食べられるようにする
- 調理員の仕事を見学し、給食に感謝の気持ちを持てるようにする
- 好き嫌いの状況を保護者と共有し、食べられるものを増やす
健康/安全
- 自分の体に興味を持ち、給食をたくさん食べたり、早寝早起きを意識したりできるようにする
- 手洗い・うがいの大切さを伝え、冬に流行する感染症を予防できるようにする
- 室内での遊び方について決まりを確認し、安全に遊べるようにする
保育者の評価
- 鉄棒や跳び箱など、体を動かす活動を十分に取り入れられた
- 作品展に向けての導入に時間をかけることで、イメージを共有しながら取り組めた
- 調理室の見学をおこなってから、子どもたちの給食への意識が変わったように感じた
子どもの評価
- さまざまな行事を通して、お友だちと意見を出し合う楽しさを味わえた
- 当番活動を忘れてしまう子どもも多く、よわかりやすい視覚的な工夫が必要と感じた
- 肌寒さが増し、鼻水や咳で欠席する子どもが多くなってきたので注意したい
気になる子どもへの対応
- 荷物の整理が苦手な子どもは、どの手順が苦手なのか見極めてから支援する
- 人前で話すことが苦手な子どもは、グループなど少人数での会話から慣らしていけるよう見守る
【4歳児/11月】おすすめの保育活動
おすすめの活動
- 自然物や廃材を使った「作品展に向けた製作」
- 七五三に向けた「千歳飴袋の製作」
- 鉄棒や跳び箱などの「体育遊び」
おすすめの歌や手遊び
- やきいもグーチーパー
- 山の音楽家
- いもほりのうた
- ポンポコたぬき
- シンデレラのスープ
- もみじ
- たぬきのたぬきうた
【4歳児/11月】月案(月間指導計画)のダウンロード
保育ライター
保育士・幼稚園教諭資格を持つ2児の母。保育士歴10年、現在はライターとして活動中。
保育士経験を活かし、季節の行事に家族で手作りの飾りつけを楽しむのが趣味。
Instagram:https://www.instagram.com/hoik_aya___/
保育士経験を活かし、季節の行事に家族で手作りの飾りつけを楽しむのが趣味。
Instagram:https://www.instagram.com/hoik_aya___/