【5歳児/11月】月案(月間指導計画)の書き方と文例
少しずつ小学校への進学を意識し始める5歳児。午睡をなくし、小学校の生活リズムに慣れていけるようにしたいですね。この記事では5歳児クラスの11月を対象とした月案(月間指導計画)の文例をご紹介します。
今月の保育目標
- 自分の体に関心を持ち、健康的な生活習慣を身につける
- さまざまま素材を使用し、遊びに必要なものを作ろる
- お友だちと共通の目標を持ち、協力する楽しさを味わう
先月の子どもの姿
- どんぐりや松ぼっくりなど、秋の自然物を使った遊びに夢中になっている
- トラブルがあったときは、お友だち同士で話し合おうとする
今月の行事
- お誕生日会
- 発育測定
- 避難訓練
- お芋ほり
- 作品展
- 七五三
- 保育園対抗サッカー大会
保護者支援
- お芋ほり遠足や作品展について早めに知らせ、協力を仰ぐ
- 子どもたちが自分のことを自分でできるよう見守ってもらう
養護(生命)
ねらい
- 朝夕の寒さや、活動後の暑さに合わせて衣服を調整できるようにする
- 室内で遊ぶときのルールを確認し、危険な遊びを未然に防ぐ
環境/構成
- 室内の温度や湿度をこまめに調整する
- 走ってよい場所を何度も確認する
子どもの姿
- 活動後に汗をかくと衣服を脱ぎ、自分で調節しようとする
- 保育室内で戦いごっこをするなど、危険な場面が見られる
援助/配慮
- 体調の変化があれば、自分で保育者に伝えられるよう促す
- 保育室で暴れたときの危険個所をみんなで確認する
養護(情緒)
ねらい
- お友だちと共通の目標を持ち、協力することで充実感を得る
- 保護者や地域の人など、さまざまな人に見守られていることを知る
環境/構成
- 作品展や避難訓練など、さまざまなシーンで仲間意識を感じられるようにする
- 住んでいる地域の地図を見たり、近隣地域に散歩に出かけたりする
子どもの姿
- お友だちと励まし合い、目標に向かって努力しようとする
- たくさんの大人に見守られて育っていることを知る
援助/配慮
- がんばったことを自信につなげられるよう、声かけをおこなう
- 子どもたちの自己肯定感が高まるように関わる
教育(健康)
ねらい
- 逆上がりや縄跳びなど、体を動かす楽しさを味わう
- 自分の体に関心を持ち、健康的な生活習慣を身につける
環境/構成
- 体育遊びの時間を多く設け、さまざまな競技にチャレンジできるようにする
- 小学校進学に向けて、午睡の時間をなくしていく
子どもの姿
- 苦手意識を持っている子どもは、やる前から「できない」と諦める
- 午睡がなくなり、家庭で早寝・早起きができるようになる
援助/配慮
- 苦手意識を持っている子どもには、個別に対応できるようにする
- まだ午睡が必要な子どもには、落ち着いて過ごせる空間を用意する
教育(人間関係)
ねらい
- サッカー大会に向け、お友だちと力を合わせる楽しさを味わう
- お友だちと協力しながら、遊びを発展させる
環境/構成
- 勝ち負けにこだわらず、楽しく盛り上がれるような雰囲気を作る
- 流行している遊びをよく観察し、必要なものを揃える
子どもの姿
- 「がんばれ」「ドンマイ!」など、声援を送り合う
- お友だち同士で相談しながら、保育園にあるもので遊びを発展させていく
援助/配慮
- サッカーを通して、仲間と協力する楽しさを味わえるようにする
- 意見がぶつかったときは、どのように折り合いをつけるか見守る
教育(環境)
ねらい
- お芋ほり遠足を通して、秋の自然や旬の食材に親しみを持つ
- 七五三の意味を知り、健康に過ごせてる喜びを感じる
環境/構成
- お芋の大きさや重さを感じられるようにする
- 七五三の千歳飴をテーマに製作を楽しめるようにする
子どもの姿
- 土のついたお芋を見て、普段食べているお芋との違いに気づく
- 健やかな成長を祈る親心を知る
援助/配慮
- 収穫したお芋を使ったクッキングを楽しめるようにする
- 製作した作品は早めに持ち帰れるようにする
教育(言葉)
ねらい
- 生活や遊びのなかで、文字や数字に興味を持つ
- 長い物語を数日に分けて読み聞かせ、物語の続きを想像できるようにする
環境/構成
- 数を数えたり、書いてある文字を読んだりする機会を設ける
- 一日に読むページを決めて読み進める
子どもの姿
- 遊びながら数を数えることで、楽しく学べている
- 物語の続きを想像し、お友だちとの会話が広がる
援助/配慮
- 自由に文字を書いて遊べる機会を設ける
- 物語の続きに期待を持てるようにする
教育(表現)
ねらい
- 作品展に向けてクラス製作に取り組み、自分なりの表現を楽しむ
- 遊びに必要なものを工夫して作る
環境/構成
- 将来の夢をテーマに、自分のなりたい姿を紙粘土で表現する
- 廃材や画用紙など、いつでも自由に使えるよう備える
子どもの姿
- 自分の将来の姿を想像し、お友だちと伝え合いながら製作を楽しむ
- お店屋さんごっこなどに必要なものを廃材で作る
援助/配慮
- イメージを形にできずに悩んでいる子どもがいたら、必要に応じて声をかける
- はさみやカッターナイフの使用は、保育者の目の届く場所でおこなう
食育
- お芋ほり遠足で収穫したさつまいもを使って、簡単なクッキングを楽しむ
- 自分の体に興味を持ち、給食を残さず食べようとする
- 姿勢を正し、食器に手を添えて食べられるようにする
健康/安全
- 朝晩の冷え込みには、エアコンを使用するなど快適に過ごせるようにする
- 跳び箱や縄跳びなど、さまざまな全身運動にチャレンジする
- 午睡の時間をなくすことで起こる、生活リズムの変化に留意する
保育者の評価
- 作品展では、自分の将来の姿を自由に表現できていた
- 冬に向けて換気や消毒を徹底し、感染症対策をおこなった
- 天候にも恵まれ、戸外遊びの時間を多く確保できた
子どもの評価
- お友だちと遊んでいるうちに午睡がないことにも慣れ、お迎えの時間まで元気に過ごせている
- 作品展を通して、将来について考えられた
- 廃材を使った工作が流行して創作意欲が刺激されているため、環境構成を大切にしたい
気になる子どもへの対応
- お友だちを傷つけるような言葉遣いの多い子どもがいる場合は、クラス全体に向けて「チクチク言葉」「ふわふわ言葉」の使い方について知らせる
- 朝から元気のない子どもには、睡眠時間や朝食の現状を確認し、個別に対応できるようにする
小学校教育との接続
- 数や量の概念を持てるよう、給食の配膳などを子どもといっしょにおこなう
- 小学校の生活リズムを意識して、午睡の時間をなくしていく
- 困ったことがあれば、自分の言葉で保育者に伝えられるように促す
【5歳児/11月】おすすめの保育活動
おすすめの活動
- 自然物や廃材を使った「作品展に向けた製作」
- 七五三に向けた「千歳飴袋の製作」
- 全身運動の「縄跳び」
おすすめの歌や手遊び
- やきいもグーチーパー
- 山の音楽家
- ポンポコたぬき
- シンデレラのスープ
- もみじ
- たぬきのたぬきうた
- 小ぎつね
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保育ライター
保育士・幼稚園教諭資格を持つ2児の母。保育士歴10年、現在はライターとして活動中。
保育士経験を活かし、季節の行事に家族で手作りの飾りつけを楽しむのが趣味。
Instagram:https://www.instagram.com/hoik_aya___/
保育士経験を活かし、季節の行事に家族で手作りの飾りつけを楽しむのが趣味。
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