【0歳児/10月】月案(月間指導計画)の書き方と文例

【0歳児/10月】月案(月間指導計画)の書き方と文例

心地よい気候が続き、戸外遊びが活発になってくる0歳児。歩行が安定した子は、手をつなぎながらお散歩を楽しめるようにしたいですね。

この記事では0歳児クラスの10月を対象とした月案(月間指導計画)の文例をご紹介します。

今月の保育目標

  • 天気がいい日はお散歩に行き、歩行を楽しむ
  • 戸外遊びのなかで秋の自然に触れる
  • 室温に留意し、快適に過ごせるようにする

先月の子どもの姿

  • 朝晩の気温差から体調を崩す子どもが多く見られた
  • 探索活動が盛んになり、つかまり立ちからの転倒など危険がある

今月の行事

  • お誕生日会
  • 発育測定
  • 避難訓練
  • ハロウィンパーティー

保護者支援

  • 戸外遊びの様子を伝え、動きやすい衣服を用意してもらう
  • 離乳食の進捗状況を共有し、連続した対応を取れるようにする

養護(生命)

ねらい

  • 適宜エアコンを使用しながら、快適に過ごせるようにする
  • 室内の環境を整え、子どもの転倒やケガを防ぐ

環境/構成

  • 20~23℃を目安に、気温が低い日はエアコンを使用する
  • 遊んでいないおもちゃはこまめに片づけ、床をキレイにしておく

子どもの姿

  • 鼻が詰まり、十分に午睡できない姿が見られる
  • つかまり立ちのときに足元が見えず、おもちゃを踏んで転倒する

援助/配慮

  • 子どもの体調に合わせて衣服を調節できるようにする
  • 歩行が安定しない子どもから目を離さないようにする

養護(情緒)

ねらい

  • 保育者やお友だちとの密な関わりにより、安定して過ごせるようにする
  • 欲求を受け止め、気持ちが伝わる安心感を得られるようにする

環境/構成

  • ゆっくり腰を落とし、一人ひとりと触れ合う時間を確保する
  • 子どもの側を離れているときも目を合わせ、表情から快・不快を読み取る

子どもの姿

  • お友だちと数人で、保育者の膝に乗りながら安心した表情を見せる
  • 伝えたいことがあるときは、保育者に手を伸ばすような仕草を見せる

援助/配慮

  • 子どもから離れるときは、その理由をわかりやすい言葉で伝える
  • 身振りや言葉など、伝えようとする仕草を見逃さず丁寧に応えていく

教育(健康)

ねらい

  • 個々に必要な睡眠量を確保し、気持ちよく過ごせるようにする
  • ハイハイや伝い歩きなど、のびのびと動き回れるようにする

環境/構成

  • 睡眠量や眠たくなるタイミングを記録し、個々のリズムを把握する
  • ホールなど、広くて安全な空間で過ごす時間を設ける

子どもの姿

  • 午前中にしっかり体を動かすと、まとまった時間眠れる
  • 興味のある方向へ移動しながら、探索活動を楽しむ

援助/配慮

  • 睡眠時間を調整するため、家庭での様子をヒアリングする
  • 子どもの意欲を認め、転倒やケガがないようそばで見守る

教育(人間関係)

ねらい

  • お友だちとのやりとりにより、他者の存在を意識する
  • 「バイバイ」「どうぞ」など、簡単なやりとりを楽しむ

環境/構成

  • 「〇〇ちゃんは何を持っているのかな?」など、視線がお友だちに向くような関わりを意識する
  • おもちゃを使って「ちょうだい」「ありがとう」のやりとりを繰り返す

子どもの姿

  • お友だちにおもちゃを取られ、大声で泣く姿が見られる
  • お友だちや保育者におもちゃを渡し、満足そう表情を見せる

援助/配慮

  • 気持ちを代弁し、気持ちが落ち着くように援助する
  • うれしい気持ちを言葉にして伝える

教育(環境)

ねらい

  • 戸外活動のなかで秋の自然に触れる
  • テラスに出たり、窓を開けたりして秋の風を感じる

環境/構成

  • 広場にシートを敷いてピクニックを楽しむ
  • 寝転んだり腹ばいになったりできるよう、テラスの環境を整える

子どもの姿

  • 揺れる葉っぱを指差したり、落ち葉を掴もうとしたりする
  • 心地よい風をあびながら、機嫌よく過ごす

援助/配慮

  • 砂や木の実などの誤飲に注意する
  • 戸外に出るときは、個々の体調をしっかり確認しておく

教育(言葉)

ねらい

  • 身振りをつけながら言葉を伝え、意味を理解できるようにする
  • 一語文の続きを代弁し、語彙力を刺激できるようにする

環境/構成

  • 保育者の表情や身振りが見えるよう、子どもと視線を合わせる
  • 子どもの一語文を聞き逃さないよう、なるべく側で関わるようにする

子どもの姿

  • 「どうぞ」「ありがとう」など、保育者とおもちゃの渡し合いを楽しむ
  • 見たものを「あった」「きた」などの一語文で知らせようとする

援助/配慮

  • 関わりを持ちたいという欲求を満たせるように関わる
  • 伝わりやすいよう、はっきりした声でゆっくり話すよう意識する

教育(表現)

ねらい

  • 「どんぐりころころ」の手遊びを楽しむ
  • バンザイなど保育者の動きを真似する楽しさを味わ

環境/構成

  • 身振りを加えながら、歌に親しみを持てるようにする
  • 真似しやすいように保育者が大きな動作で見本を見せる

子どもの姿

  • 手遊びの時間を喜び、体を揺らしたり手を動かしたりする
  • 保育者の真似をしながら、誇らしげな表情を見せる

援助/配慮

  • 秋の絵本を読み聞かせながら、どんぐりの存在を知らせる
  • できたことを褒め、模倣を楽しめるようにする

食育

  • 食べ物を自分で掴みたい気持ちを認め、意欲的に食事できるようにする
  • 保育園での食事やおやつの量が合っているか、家庭での様子も確認する
  • 「カミカミ」「モグモグ」と声をかけながら、よく噛んで食べる習慣をつけられるようにする

健康/安全

  • 小走りできる子どもも増えてくるため、転倒などの危険がないよう安全に留意する
  • 口に入れたおもちゃはこまめに取り換え、清潔を保てるようにする
  • 戸外遊びはカート移動だけでなく、安全な場所で歩行も楽しめるようにする

保育者の評価

  • 暖かい日が続き、戸外遊びや外気浴など秋の自然を感じる活動ができた
  • 探索活動が盛んなため、保育室ではなくホールでの活動時間を増やした
  • 睡眠リズムがバラバラで熟睡できない子どもが多いため、午睡は部屋を分けるなどの工夫が必要と感じた

子どもの評価

  • つかまり立ちが安定している子どもが増え、立ったままおむつを交換している
  • 朝の受け入れからお迎えまで、ほとんど泣かずに過ごせる子どもが増えた
  • 手遊びや絵本に興味を持つ子どもが多いため、新しい絵本をどんどん取り入れたい

気になる子どもへの対応

  • 人見知りがひどい子どもには、落ち着くまで特定の保育者が関わるようにして、側を離れるときはすぐに戻ることを伝える
  • 常に抱っこを求めてくる子どもには余裕を持って応え、とくに入眠時は安心して眠れるように抱っこで対応できるようにする

【0歳児/10月】おすすめの保育活動

おすすめの活動

  • 石や葉っぱを使った「自然物遊び」
  • 指差しや言葉を促す「園外散歩」
  • 興味・関心を惹きつける「大型絵本」

おすすめの歌や手遊び

  • どんぐりころころ
  • 大きな栗の木の下で
  • やきいもグーチーパー
  • 松ぼっくり
  • げんこつ山のたぬきさん
  • おべんとうばこのうた
  • ひげじいさん

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保育ライター
保育士・幼稚園教諭資格を持つ2児の母。保育士歴10年、現在はライターとして活動中。
保育士経験を活かし、季節の行事に家族で手作りの飾りつけを楽しむのが趣味。
Instagram:https://www.instagram.com/hoik_aya___/
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