【保育士のトラブル】個人情報の「うっかり漏洩」に要注意
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日々、子どもたちを見守り、その家族の支援までを担う保育士。仕事柄、たくさんの個人情報を知ることになるだけに、それらを大切に扱う意識が欠かせません。今回は、保育士にありがちな「うっかり漏洩」の実例を見ながら、個人情報保護のキホンを押さえましょう!
1.個人情報を守るのは保育士の重要な義務!
子どもの名前や住所はもちろん、健康に関することや各家庭の経済状況まで、保育園で扱う情報にはデリケートなものが多く含まれています。これらは正当な理由なく第三者に公開してはならず、児童福祉法第18条では、守秘義務違反を犯した場合、保育士の登録が取り消されるなどの措置が取られるとされています。この守秘義務は、保育士でなくなったあとも遵守する必要があります。
さらに、個人情報保護法が2017年に改正され、取り扱う個人情報数によらず、ほぼすべての事業者が同法の適用対象となっています。保育園も例外ではなく、皆さんの職場でも個人情報保護方針(プライバシーポリシー)が定められているはず。自分が働いている園ではどのようなルールで個人情報を扱っているのか、保育士個人もしっかり認識しておく必要があります。
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2.あなたもやっていない?「うっかり漏洩」に要注意!
ちょっとしたことのつもりが重大な個人情報の漏洩につながってしまった……というケースは少なくありません。よくある「うっかり漏洩」の例をチェックしておきましょう。
【CHECK!】その対応、うっかり漏洩かもしれません!
■個別に書かれた保育料支払いの書類を、手違いで違う保護者に渡してしまった。
⇒お金に関する情報は、最も厳重な取り扱いが求められるものの一つ。手渡しする際はもちろん、メールやFAXなどで送る際にも、誤りのないよう十分な注意が必要です。
■園から自宅に帰る際、電車の中で子どもの名前や写真が掲載されたお便りを確認。
⇒電車に乗っていて、他人の見ている書類やスマホの画面などが目に入ってしまったことはありませんか? 個人が特定できる情報を不特定多数の目にさらすことは絶対にNGです!
■子どものアレルギーについて記載された書類が、クラスのテーブルに置きっぱなし。
⇒アレルギーなどの健康に関する情報は、非常にデリケートなもの。クラスのテーブルに置きっぱなしにしていると、子どもや保護者などが意図せず目にしてしまう可能性があります。
■職場のスタッフ同士でカフェに行き、子どもの実名を出しながら悩み相談をした。
⇒たとえあだ名だったとしても、関係者が聞いていれば誰のことか分かってしまうことも。仕事の悩み相談は、十分にプライバシーが確保できる場所で行いましょう。
■園内で撮影した自撮り写真を、仕事の苦労話とともにSNSに投稿した。
⇒自分だけを写したつもりでも、画面の中に子どもや掲示物が入っていることがあるため要注意。仕事に関する話をインターネット上に公開することも情報漏洩につながりやすく、基本的には避けたほうが無難です。
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3.個人情報を守るために保育士が心がけたいこと
保育士として個人情報を守るためには、次のような原則を理解し、行動に移すことが大切です。
【個人情報保護3つのポイント】
・仕事を通して知った情報はすべて個人情報!関係ないところで口外しない。
・個人情報が含まれる書類やデータは、原則的に園外に持ち出さない。
・SNSへの投稿は要注意。子どもが特定できるような情報は発信しない。
一度漏れてしまえば取り返しがつかないこともある個人情報。日ごろから意識を高く持ち、「うっかり漏洩」を防ぐことを心がけていきましょう!
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