2023年保育士試験(後期) 実技の試験内容|日程・科目・合格率
2023年(令和5年)度の保育士試験(後期)の実技試験が12月10日(日)に迫っています。受験者のみなさんは練習や対策に励んでいる頃でしょうか。
当日の持ち物は受験票のほか、科目に応じて楽譜や鉛筆、腕時計などが必要になります。各自で試験時間が異なるため、待ち時間対策もしておくと安心です。
今までの努力を発揮して、悔いの残らない試験になるよう頑張ってください。
このタイミングで改めて、実技試験の内容を確認しておきましょう。
保育士試験の実技の科目と配点
実技の試験科目は以下の通りです。ここから2分野を選択します。 3分野とも50点満点で、6割である30点が合格ラインです。2分野とも30点以上を取らなければなりません。
①音楽に関する技術 ②造形に関する技術 ③言語に関する技術 | すべて50点満点 |
保育士試験の実技の内容
音楽に関する技術
幼児に歌って聴かせることを想定して、課題曲の両方を弾き歌いする試験です。保育士として必要な歌、伴奏の技術、リズムなど、総合的に豊かな表現ができる力が求められます。
課題曲
1.『幸せなら手をたたこう』(作詞:木村利人 アメリカ民謡)
2.『やぎさんゆうびん』(作詞:まど・みちお 作曲:團伊玖磨)
※楽譜はこちらからダウンロードできます
当日の持ち物
・楽譜(紙のみ) ※必要な場合
・楽器 ※ピアノ以外の楽器を使用する場合
造形に関する技術
保育の一場面を絵画で表現する試験です。45分の試験時間内に、A4判の解答用紙に絵を描きます。保育の状況をイメージした造形表現(情景・人物の描写や色使いなど)ができる力が求められます。
課題
表現に関する問題文と条件を試験の当日に提示する。
当日示される問題文で設定された一場面を、条件を満たして表現すること。
当日の持ち物
・鉛筆またはシャープペンシル(HB~2B)
・色鉛筆(12~24色程度)
・消しゴム
・腕時計
言語に関する技術
3歳児クラスの子どもに「3分間のお話」をすることを想定し、子どもが集中して聴けるようなお話を行う試験です。保育士として必要な基本的な声の出し方、表現上の技術、幼児に対する話し方ができる力が求められます。
課題
1.「ももたろう」(日本の昔話)
2.「3びきのこぶた 」(イギリスの昔話)
3.「おおきなかぶ」(ロシアの昔話)
4.「3びきのやぎのがらがらどん」(ノルウェーの昔話)
保育士試験の実技の試験会場
試験会場への交通アクセスは、『受験票』に記載されています。各都道府県に試験会場がありますが、筆記試験と異なる場合があるため注意しましょう。
※都道府県別の試験会場はこちらから確認できます。
保育士試験の実技の合格率
保育士試験の合格率は20%前後を推移しており、難易度が高いといわれています。最新の2022年(令和4年)度の合格率は29.9%です。
年度 | 受験申請者数 | 合格者数 | 合格率 |
2022年 | 79,378 | 23,758 | 29.9% |
2021年 | 83,175 | 16,600 | 19.9% |
2020年 | 44,914 | 10,890 | 24.2% |
2019年 | 77,076 | 18,330 | 23.7% |
ただし、2005~2014年の統計によると、実技試験のみの合格率は80%前後で推移しています。筆記試験と比べて合格率は高いようです。
なお、実技試験の合格発表ですが、2024年1月12日(金)~1月19日(金)に合格通知書が送付されます。オンラインで受験申請した方はマイページに結果が公開されます。
≫実技試験(後期)の詳細は一般社団法人全国保育士養成協議会のHPで見ることができます。
https://www.hoyokyo.or.jp/exam/guidance/practicalexam2.html