【埼玉県】幼稚園教諭の求人情報|保育士との給与比較も
東京のベッドタウンとして栄える埼玉県は、「パパ・ママ応援ショップ優待カード」の普及など、子育て支援に積極的な自治体です。
出典:埼玉県「すごいぞ!埼玉」
そのような背景をふまえ、埼玉県で幼稚園教諭を目指す人は、埼玉県における幼稚園教諭の需要や年収が気になるでしょう。
ここでは埼玉県の幼稚園教諭求人について、埼玉県の保育・幼児教育の実情から、埼玉県で働く幼稚園教諭の平均給与、埼玉県内の求人状況までを解説します。幼稚園教諭の仕事内容や向いている人などの基本情報にも触れるため、ぜひ参考にしてください。
1.幼稚園教諭の仕事内容とは?
幼稚園教諭の仕事は、満3歳以上の幼児の能力や社会性の発達を促す教育を行うことです。いわゆる「先生」としての役割を担い、教育のためのカリキュラム作成も作成します。一方で、保育園で働く保育士の仕事は、日中の育児が難しい保護者の代わりに0~3歳未満の乳幼児も含む子どもを預かり、食事や遊びのサポート行うことです。
幼稚園で子どもを預かる時間は一般的に1日4時間であり、園児の送迎はバスが中心であるため保護者とのコミュニケーションは少ないでしょう。
1-1.埼玉県における保育・幼稚園業界の実情
令和2年時点の埼玉県には518の幼稚園があり、そのうち国公立は46・私立は472です。また、認定こども園(幼保連携型認定こども園)は110あります。幼稚園は前年に比べ減少している一方で、認定こども園は増加傾向です。
出典:埼玉県「令和2年度学校基本調査 調査結果の概要」
なお、認定こども園では、幼稚園教諭免許状と保育士資格の両方を持つ人が活躍しています。埼玉県では、認定こども園への移行を支援するため、幼稚園教諭免許状と保育士資格のいずれかを持つ人に対してもう一方の資格取得を推進する特例制度が実施されています。2つの資格を持つことで活躍の場が広がるでしょう。
出典:埼玉県「幼稚園教諭免許状を有する者における保育士資格取得特例制度について」
また、埼玉県では待機児童がいまだゼロではなく、特に都市部の保育施設・人員が大幅に不足しており、保育士・幼稚園教諭共に需要が高い環境です。さらに、幼児教育に関して県が独自のプログラムを指針として打ち出しているため、充実した教育環境づくりを実現しやすいと考えられます。
出典:埼玉県「幼児教育(幼稚園・保育園・認定こども園等)」
2.【埼玉県】幼稚園教諭の平均給与
下表は、埼玉県と全国の保育士と幼稚園教諭の平均年収を比較した表です。
| 保育士の平均年収 | 幼稚園教諭の平均年収 |
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埼玉県 | 約364万円 | 約394万円 |
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全国 | 約374万円 | 約383万円 |
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出典:厚生労働省「令和2年賃金構造基本統計調査」
埼玉県の保育士の平均年収は全国を下回る一方、幼稚園教諭の平均年収は全国を上回ります。マイナビ保育士に掲載された、埼玉県の幼稚園教諭求人の中にも、年収350万円を超える求人が多く見られ、賞与を5ヶ月分支給するケースもあります。
また、新卒採用の場合、四大卒と短大卒・専門卒で給与が異なることもあります。マイナビ保育士に掲載された埼玉県の求人においては、大卒のほうが10万円ほど基本月給が高い傾向です。もちろん、学歴を問わず一律の給与を提示する幼稚園も少なくありません。さらに、ピアノのスキルを必須とする幼稚園や経験者を優遇する幼稚園もあるため応募条件を確認しておきましょう。
基本給以外にも、通勤手当・住宅手当などの手当もチェックすることが大切です。マイナビ保育士が扱う求人の中には、免許手当・担任手当・バス添乗手当・行事手当など、幼稚園教諭ならではの手当が充実した求人もあります。
3.【埼玉県】幼稚園教諭の求人状況
下表は埼玉県における保育士の有効求人倍率と、保育士・幼稚園教諭の求人数です。なお、求人数は、マイナビ保育士に掲載された情報にもとづいています。
保育士の有効求人倍率(※1) | 2.72倍(2021年4月時点) |
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保育士の求人数(※2) | 1,631件(2021年8月時点) |
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幼稚園教諭の求人数(※2) | 68件(2021年8月時点) |
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※1出典:厚生労働省「令和2年及び令和3年における保育士の各都道府県別有効求人倍率等の比較」
※2出典:マイナビ保育士
埼玉県の有効求人倍率は2.72倍となっており、近隣の東京都や神奈川県を上回ります。また、マイナビ保育士では1,631件もの保育士求人が掲載されており、保育系人材の需要の高さが伺えます。ただし、幼稚園教諭の求人数は68件と少ない傾向であるため、競争率が高い可能性があるでしょう。
また、埼玉県における幼稚園教諭求人の8割近くの雇用形態が正社員であり、高収入で手当や福利厚生が充実した幼稚園も多く見られます。条件のよい求人は募集がすぐに終了する可能性があるため、こまめに求人情報をチェックし、希望に合う求人があればすぐに応募することがおすすめです。
3-1.幼稚園で働くことが向いている人の特徴は?
幼稚園は教育機関という位置づけであることから、保育所と異なり、土日休みである上、夏休みなどの長期休暇が設けられています。年間休日が120日を超える求人も多いため、ワークライフバランスを考慮したい人や、プライベートを充実させたい人に向いています。
ただし、幼稚園教諭1人あたりが受け持つ子どもの上限数は35人までと、保育園よりも多いことから、注意力や体力がより必要とされます。子ども一人ひとりの成長を確認しながら、教育計画を立案・実行する必要があるため、「先生」としての仕事にやりがいを感じる人におすすめです。
まとめ
埼玉県は、県庁所在地のさいたま市を中心に待機児童数が多い自治体です。そのため、保育施設の拡充や、保育人材の確保に力が入れられており、保育士・幼稚園教諭の需要はより高まることが予想されます。
埼玉県の幼稚園教諭の年収は全国平均を上回っており、賞与が5ヶ月分を超える求人も見られます。ただし、求人数は保育式求人よりも少ないため、手当が充実した幼稚園など、人気の高い求人にはなるべく早く応募することがおすすめです。求人検索・応募にはぜひ「マイナビ保育士」をご利用ください。
※当記事は2021年8月現在の情報をもとに作成しています