【埼玉県】学童保育で働く保育士の求人情報|豊富な求人数が魅力!
令和3年4月現在、埼玉県における待機児童数は388人で、3年連続現象傾向にあります。しかし、女性の社会進出推進に伴う学童保育の需要が増加しており、埼玉県では学童保育受け入れ人数の増加と職員の確保が喫緊の課題となっています。
出典:埼玉県「埼玉県保育所等の待機児童数について」
出典:埼玉県「令和3年度当初予算案における主要な施策」
当記事では、埼玉県における保育業界・学童保育の実情や、埼玉県の学童保育で働く保育士の平均給与、求人状況について紹介します。学童保育で働くことが向いている人の特徴も解説するため、学童保育への就職・転職を検討している人は参考にしてください。
1.学童保育とは?
学童保育(放課後児童クラブ)とは、日中の仕事で保護者が家にいない家庭の小学生を対象に、適切な遊び場や生活の場を与え、児童の健全な育成を図ることを目的とした事業です。正式名称は、放課後児童健全育成事業と言います。
出典:厚生労働省「令和2年(2020年)放課後児童健全育成事業(放課後児童クラブ)の実施状況」
学童保育の保育士は、子どもたちの安全を確保しながら、宿題の見守り・サポートをしたり、さまざまな遊びを計画・実行したりして児童と向き合うことが主な仕事内容です。小学校の授業がある日は13~19時、学校休業日は8~19時に開園している事業所が多いため、時期によって勤務時間が変わります。
1-1.埼玉県における保育業界・学童保育の実情
埼玉県は、未就学児の待機児童数よりも、学童保育の待機児童数のほうが多い自治体です。令和2年度において、埼玉県に住む未就学児の待機児童は1,083人、学童保育を利用できなかった小学生は1,665人となっています。
出典:埼玉県「埼玉県保育所等の待機児童数について」
出典:埼玉県「放課後児童クラブの設備及び運営の状況調査結果について」
共働き世帯の子どもが学童保育を利用できないと、子どもは親が働きに出ている間、独りで過ごさなければなりません。子どもが心配な親は仕事をセーブすることになり、働き盛り世代の労働力が減少します。その結果もたらされる事態は、生産性の低下です。
現状を打破するため、埼玉県は令和3年度、学童保育の充実を図る目的で約63.7億円の予算を計上し、施設数増加に向けた取り組みを推進しています。保育所の待機児童対策を行うための予算は、約14.1億円です。予算額に大きな差があることから、学童保育の体制整備をより重要視している県の姿勢が読み取れます。
出典:埼玉県「令和3年度予算」
令和2年度における埼玉県の市町村別学童保育待機児童数は、越谷市(371人)、所沢市(227人)、さいたま市(208人)の順番で多くなっています。待機児童数が多い市町村では、優先的に学童保育施設の整備が進む可能性が濃厚です。その結果、学童保育で働く人材採用の活発化が見込まれます。
出典:埼玉県「放課後児童クラブの設備及び運営の状況調査結果について」
2.【埼玉県】学童保育で働く保育士の平均給与
埼玉県及び全国における保育士全体の平均年収と、学童保育で働く保育士の平均年収は次の通りです。なお、学童保育で働く保育士の平均年収は、2021年8月時点における学童保育の求人情報から算出しています。
| 保育士の平均年収 | 学童保育で働く保育士の平均年収 |
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埼玉県 | 約364万円 | 約333万~377万円 |
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全国 | 約374万円 | - |
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出典:厚生労働省「令和2年賃金構造基本統計調査」
埼玉県の学童保育求人は、法人によって給料などの条件に差があることが特徴です。未経験OKの求人は年収250万円前後の記載が大半ですが、中には年収288万~420万円と記載している法人も存在します。また、施設長候補といった役職者を求める求人は、年収400万~450万円程度の収入アップも期待できるでしょう。
学童保育の仕事に関連する資格として、放課後児童支援員が挙げられます。放課後児童支援員の資格を取得するメリットは、給料アップにつながることです。行政は、2017年から「放課後児童支援員キャリアアップ処遇改善事業」を実施しており、放課後児童支援員に対する段階的な賃金改善を行っています。
出典:厚生労働省「「放課後児童健全育成事業」の実施について」
保育士の資格を持っている人は、数日間の研修を受けることで放課後児童支援員の資格取得が可能です。採用時に給与面で優遇される可能性もあるため、学童保育で働きたいと思う人は研修の受講を検討するとよいでしょう。
3.【埼玉県】学童保育で働く保育士の求人状況
埼玉県における保育士の有効求人倍率と、保育士及び学童保育の求人数はそれぞれ次のとおりです。
保育士の有効求人倍率(※1) | 2.72倍(2021年4月時点) |
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保育士の求人数(※2) | 1,631件(2021年8月時点) |
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学童保育の求人数(※2) | 30件(2021年8月時点) |
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※1出典:厚生労働省「令和2年及び令和3年における保育士の各都道府県別有効求人倍率等の比較」
※2出典:マイナビ保育士
埼玉県における保育士の有効求人倍率は全国平均の2.04倍を上回っており、より多くの保育士が求められていると言えます。学童保育の求人数は30件で、割合は保育士求人全体の1.8%です。
埼玉県の学童保育の求人を見ると、勤務地はさいたま市が12件と最も多く、続いて越谷市・戸田市が5件と続いています。求人内容を見ると、駅から徒歩圏内にある施設と自動車通勤可能な施設の両方で募集があり、通勤手段を選びやすいことがポイントです。正社員以外にアルバイトやパート職員の募集も複数あるため、短時間勤務を希望する人も働けます。
3-1.学童保育で働くことが向いている人の特徴は?
学童保育のスタッフは、子ども達と一緒に遊んだり、宿題の見守り・サポートをしたりして過ごします。長期休暇中などは長時間外遊びをすることもあるため、体力に自信のある人が適任です。勉強を教えることが得意な人も学童保育に向いていると言えます。
また、授業のある日は子どもが施設に来るまでの時間を事務作業に充てられることに加え、子どもは自分で帰宅するため親の迎えを待つ必要がありません。学童保育の仕事は残業が少ない傾向にあるため、プライベートの時間を大切にしたい人にも最適です。
まとめ
学童保育の保育士は、安全を確保しつつ宿題の見守り・サポートをしたり、さまざまな遊びを計画・実行したりして子どもたちと向き合うことが主な仕事です。学童保育の待機児童数が多い埼玉県は、多額の予算を計上し施設数を増やす取り組みを推進しています。
埼玉県の学童保育求人は、法人によって給料に差があることや、通勤手段を選びやすいことなどが特徴です。体力に自信がある人、勉強を教えることが得意な人、プライベートの時間を大切にしたい人は学童保育での勤務に向いていると言えます。
求人を探す際はマイナビ保育士を活用し、自分にとって魅力的な職場を見つけてください。
※当記事は2021年8月現在の情報をもとに作成しています