【神奈川県】企業内保育所で働く保育士の求人情報|給料相場も紹介
神奈川県は東京都に隣接し、名湯を楽しめる箱根や歴史ある寺社仏閣が豊富な鎌倉など有名な観光名所の多い県です。「神奈川県子ども・子育て支援推進条例」を制定し、幼児教育・保育の無償化を実施するなど、子育てや保育の環境改善に力を入れている県といえるでしょう。
1.企業内保育所とは?
企業内保育所とは、各企業が自社の従業員に利用させることを目的に、社内や近隣に設置した託児施設のことです。事業所内保育所(認可)と企業主導型保育所(認可外)の2種類があります。
企業主導型保育所は、受け入れる子どもの対象年齢や人数に制限がないこと、職員の全員が保育士でなくても運営可能であることなどが特徴です。
保育士の仕事内容は通常の保育所とあまり変わらないものの、大きなイベントがないなど業務負担が少ない傾向にあります。
1-1.神奈川県における保育業界・企業内保育所の実情
令和3年4月1日現在の神奈川県内における待機児童数は306人です。待機児童数は3年連続で減少し、平成14年以来、最少を更新しています。一方で、就学前児童の保育所利用申込率は3年連続で上昇し、令和3年4月1日現在42%です。待機児童数と利用申込率の状況を見ると、保育所の整備が着実に進んでおり、保育士需要が高くなっていることがわかります。
出典:神奈川県「保育所等利用待機児童数の状況について」
保育所の増加に伴い不足が目立つ保育士確保のため、神奈川県で受けられる主な就業応援制度が、「保育士修学資金」と「保育士就職準備金」です。
出典:神奈川県社会福祉協議会「保育士修学資金のご案内」
出典:神奈川県社会福祉協議会「保育士就職準備金のご案内
保育士修学資金を活用すると、保育士資格取得後、神奈川県の保育所で働くことを条件に、保育士養成学校の学費や生活費の貸付を受けられます。保育士資格を保有し現在保育所に勤めていない場合、神奈川県の保育所に勤務することなどを条件に貸付を受けられるものが保育士就職準備金です。
神奈川県の企業内保育所に関する求人は、横浜市や川崎市などの都心部で多くなっています。企業内保育所が社内や企業の近隣に設置される性質上、企業の多い都心部で保育士の求人も多くなるためです。
複数の選択肢から勤務先を選びたい人は、都心部の求人を確認することをおすすめします。
2.【神奈川県】企業内保育所で働く保育士の平均給与
保育士の平均年収と、企業内保育所で働く保育士の平均年収は、次のとおりです。
なお、神奈川県の企業内保育所で働く保育士の平均年収は、マイナビ保育士掲載の求人情報を参考に算出しました。その他の数値は、厚生労働省「令和2年賃金構造基本統計調査」を参考にした数値です。
| 保育士の平均年収 | 企業内保育所で働く保育士の平均年収 |
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神奈川県 | 約403万円 | 約286万~412万円 |
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全国 | 約374万円 | - |
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出典:厚生労働省「令和2年賃金構造基本統計調査」
神奈川県の保育士の平均年収は約403万円と、全国平均の約374万円よりも約29万円高く、保育士として高収入を得たい場合にはおすすめの勤務地といえます。
実際の企業内保育所の求人状況を見ると、勤務先や経験年数、残業時間など諸条件によって差はあるものの、特に横浜市などの都心部で高くなる傾向です。また、大手企業の求人には平均年収を大きく上回るものもあります。
また、残業手当や資格手当、役職手当、経験加算などの支給が加わることによって年収を増やすことが可能です。収入を増やしたい場合は、手当が充実した求人や加算がある求人も確認するとよいでしょう。
3.【神奈川県】企業内保育所で働く保育士の求人状況
神奈川県の保育士の求人状況は、神奈川県の保育所で勤務することを検討するうえで、重要なポイントです。厚生労働省のデータに基づく神奈川県の保育士の有効求人倍率と、マイナビ保育士の求人状況を参考にした2021年8月時点の求人数は下記のとおりです。
保育士の有効求人倍率(※1) | 2.11倍(2021年4月時点) |
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保育士の求人数(※2) | 2,512件(2021年8月時点) |
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企業内保育所の求人数(※2) | 58件(2021年8月時点) |
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※1出典:厚生労働省「令和2年及び令和3年における保育士の各都道府県別有効求人倍率等の比較」
※2出典:マイナビ保育士
神奈川県の有効求人倍率は2.11倍と、1人あたり2件以上の求人があることがわかります。有効求人倍率の全国平均は2.04倍であり、全国的に見て神奈川県は保育士の求人が多いといえるでしょう。
マイナビ保育士で掲載件数を見ると、神奈川県の企業内保育所の求人数は、正社員・派遣・パートなど合わせて58件です。うち24件が横浜市、川崎市8件、藤沢市4件と都心部に求人が集中しています。
企業内保育所の求人を探す場合は、神奈川県の都心部で探すと選択肢を増やせるでしょう。
3-1.企業内保育所で働くことが向いている人の特徴は?
企業内保育所で働くことが向いている人の特徴として、次の2つが挙げられます。
子どもたちや保護者と落ち着いて向き合いたい人は、企業内保育所での勤務に向いています。企業内保育所は定員が少ないところが多い傾向です。そのため、向き合う子どもや保護者も少なく、落ち着いた職場環境の中で関係を築くことができます。
また、無理なく仕事を続けたい人にも、企業内保育所で働くことが向いています。イベントが少なく、土日祝休みの勤務形態が多い企業内保育所では、保育士やスタッフの負担も少なめです。残業や持ち帰り業務も少ない傾向にあるため、無理せず働きたい人におすすめです。
まとめ
企業内保育所は、従業員に利用させることを目的に各企業が設置する保育所です。小規模で土日が休みなどの特徴があり、比較的無理なく働ける魅力があります。神奈川県では、横浜市や川崎市などの都心部で求人数が多く、年収が高い募集を見つけることも可能です。
神奈川県で企業内保育所の求人を探すなら、種類豊富な求人情報から希望に合わせて簡単に検索できるマイナビ保育士をご活用ください。人気の求人特集も提供しているため、ぜひ参考にしてください。
※当記事は2021年8月現在の情報をもとに作成しています