【東京都】学童保育で働く保育士の求人情報|豊富な求人数が魅力!
東京都は、日本のなかで人口が最も多く、若者世帯から高齢者世帯までさまざまな人が暮らしています。2015年度における東京都の共働き世帯の割合は61.5%であり、学童施設を利用する世帯が多い状況です。
出典:東京都「『東京の子供と家庭』の結果平成29年度東京都福祉保健基礎調査」
この記事では、東京都における学童保育の求人情報について、保育の実情を踏まえて解説します。平均給与や求人の特徴も取り上げるため、東京都の学童保育で働きたいと考えている人はぜひ参考にしてください。
1.学童保育とは?
学童保育は、放課後や土日・祝日、夏休みなどの長期休暇に子どもを預かる施設であり、主に共働き世帯が利用します。「保育」という言葉が使われていますが、学童保育を利用する児童は小学校低学年が中心です。
なお、学童保育の正式名称は「放課後児童健全育成事業」であり、別称として「放課後児童クラブ」ともいわれます。学童保育での仕事内容は、「子どもたちの来所・退所支援」「宿題や自由時間の支援」「施設の清掃」などです。一般的な保育士とは異なり、行事の企画・運営に関する仕事はほとんどありません。
1-1.東京都における保育業界・学童保育の実情
「東京の福祉保健2021分野別取組」では、保育サービスの充実に向けた取り組みを推進しています。「子ども主体の保育普及促進事業」「保育所等における要支援児童等対応推進事業」などが、保育サービスの充実に向けた取り組みの一例です。
出典:東京都福祉保健局「東京の福祉保健2021分野別取組」
東京都には、2020年7月時点で1,907か所の学童保育施設があります。115,270人の児童が登録しているものの、待機児童数は3,262人にのぼっており、学童保育施設の需要は高い状況です。
2020年7月時点の学童保育施設数をエリア別に見ると、最も多い八王子市で136施設、次いで足立区で104施設、練馬区で103施設となっています。ただし、施設数はエリアによって差が大きいため、学童保育施設数が多いエリアから求人情報を探すことがおすすめです。
出典:東京都「放課後児童健全育成事業(学童クラブ事業)実施状況(令和2年7月1日)
2.【東京都】学童保育で働く保育士の平均給与
下記は、東京都における保育士の平均年収と、学童保育で働く保育士の平均年収をまとめた表です。なお、学童保育で働く保育士の平均年収は、マイナビ保育士から算出しています。
| 保育士の平均年収 | 学童保育で働く保育士の平均年収 |
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東京都 | 約398万円 | 約290万~450万円 |
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全国 | 約374万円 | - |
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出典:厚生労働省「令和2年賃金構造基本統計調査」
東京都内の学童保育で働く保育士の平均年収は、約290万~450万円であり、施設によっては保育士全体の平均年収である約398万円を上回ります。学童保育は、民間企業もしくはNPO法人が運営しており、民間企業が運営する施設のほうが年収は高い傾向です。
東京都における学童保育の保育士求人の特徴は、経験者歓迎の求人が多いことです。保育士資格・教員免許の所有者は資格手当が期待できるため、年収が上がりやすくなります。
なお、学童保育の仕事に就く際は、一般的な保育所のように保育士資格の有無は問われません。
3.【東京都】学童保育で働く保育士の求人状況
下記は、東京都における保育士の有効求人倍率、保育士の求人数および学童保育の求人数をまとめた表です。
保育士の有効求人倍率(※1) | 2.70倍(2021年4月時点) |
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保育士の求人数(※2) | 5,381件(2021年8月時点) |
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学童保育の求人数(※2) | 260件(2021年8月時点) |
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※1出典:厚生労働省「令和2年及び令和3年における保育士の各都道府県別有効求人倍率等の比較」
※2出典:マイナビ保育士
東京都における保育士の有効求人倍率は2.70倍と高く、1人の求職者に対して約3件の求人がある状況です。学童保育の求人数は260件と豊富であり、就職先の選択肢は広いといえます。学童保育の求人数は、23区内であれば大田区・足立区・練馬区、市部は八王子市に多くあります。待遇面を比較したい場合は、4エリアの求人情報を中心に探すことがおすすめです。
また、東京都には住宅手当もしくは社員寮を完備している学童保育の求人もあります。住宅手当や社員寮がある施設に勤めることができれば、固定費を抑えながら働けるでしょう。給与面だけでなく福利厚生にも注目しながら、学童保育の求人を探すことが大切です。
3-1.学童保育で働くことが向いている人の特徴は?
学童保育では、子どもたちと一緒に身体を動かしたり運動を教えたりするため、体力が必要です。また、アクティブな遊びを好む子どもが多く、園児を相手にするよりもハードな運動が求められます。
学童保育施設には多種多様な子どもがいるため、喧嘩などのトラブルは日常的です。ストレスを感じても、辛抱強くトラブルの問題解決に努める能力も必要となります。放課後・夏休みなどは宿題をさせる機会があり、勉強をわかりやすく教えるスキルも重要です。
まとめ
学童保育とは、放課後や休日・祝日に子どもを預かる施設であり、主な対象児童は小学校低学年です。施設内で過ごす子どもたちに、運動や勉強、生活のサポートを行うことが主な仕事となります。東京都には学童保育施設の待機児童が3,262人いるため、学童保育で働く人材の需要は高い状況です。
2021年8月時点で「マイナビ保育士」に掲載されている東京都の学童保育の求人数は260件です。大田区・足立区・練馬区・八王子市に学童保育の求人が多いため、4エリアを中心に探してみましょう。
※当記事は2021年8月現在の情報をもとに作成しています