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放課後等デイサービスは、児童福祉法の規定に基づき支援が必要な障害児(小学生~高校生)に対して、生活能力を向上させるための訓練などを提供する施設です。身体機能に障害があったり、発達が遅れたりしている子どもに対して支援・教育を行うため、介護職の活躍フィールドと思われがちですが、放課後等デイサービスは保育士も活躍できます。

放課後等デイサービスで働く保育士の仕事内容や給料相場は、一般的な保育園で働く保育士と大きく異なる部分があるため、就職・転職前にきちんと情報を把握しておきましょう。

今回は、放課後等デイサービスで働く保育士の仕事内容から給料相場、さらに働くメリット・デメリットや地域別の求人情報まで詳しく解説します。

放課後等デイサービスで働く保育士の給料相場

放課後等デイサービスは、発達機能に特性のある6歳~18歳までの子どもに対して、生活能力向上のための訓練・指導などで支援を行う施設です。一般的な保育園で働く保育士は、小学校就学前の乳幼児の保育を行いますが、放課後等デイサービスで働く保育士は幅広い年齢の子どもと関わります。また長期期間中以外は、学校での授業が終わった放課後からサービス開始となり、保育園とは勤務時間も大きく異なる点が特徴です。

全国・全職種の保育士の給料相場と比較した、放課後デイサービスで働く保育士の給料相場は下記の通りです。

■保育士の給料相場(年収)

給料相場(年収)
放課後デイサービスで働く保育士の給料相場(全国:※1) 約350万~380万円
保育士の平均給料(全国・全職種:※2) 約374万円

(※1 出典:マイナビ保育士/ https://hoiku.mynavi.jp/
(※2 出典:厚生労働省「令和2年賃金構造基本統計調査」/ https://www.mhlw.go.jp/toukei/itiran/roudou/chingin/kouzou/z2020/index.html

放課後等デイサービスで働く保育士の給料相場は、全国・全職種の保育士とさほど大きく変わらない額となっています。児童発達支援管理責任者または管理者などの募集の場合は400万円以上の年収を得られることもあり、保育士資格のほかにも現場で役立つ資格や専門スキルがあれば非常に稼ぎやすくなると言えるでしょう。

放課後等デイサービスで働く保育士の仕事内容と勤務するメリット・デメリット

前述の通り、放課後等デイサービスで働く保育士は一般的な保育園で働く保育士と仕事内容は大きく異なります。これまで一般的な保育士の活躍フィールドで働いていた方が転職先として放課後等デイサービスを選択するのであれば、仕事内容と働くメリット・デメリットを事前に把握しておかなければなりません。

放課後等デイサービスで働く保育士の主な仕事内容は、学びや遊びのサポートのほか、日常生活のサポート・生活能力を向上させるための訓練などがあります。また介護職など他スタッフとの連携も重要です。さらに施設によっては、送迎を行うこともあるでしょう。

放課後等デイサービスで働くメリット・デメリットは、下記の通りです。

■放課後等デイサービスで働くメリット

  • 幅広い年齢の子ども一人ひとりとじっくり向き合える
  • 保育以外のスキル・経験も習得できる
  • 福祉系資格の知識を多方面で活かすことができる
  • やりがいを感じやすい
  • 今後の転職の際も有利となりやすい

放課後等デイサービスは、一般的な保育園のようにただ子どもを預けて学びや遊びのサポートをするだけではありません。日々、作業療法士や機能訓練担当職員など他業種スタッフと連携をとりながら、利用者の生活をサポートし、かつ指導もする必要があります。福祉系のスキルも自ずと身につくため、幅広い経験ができて、かつ今後の転職にも有利となる点は大きなメリットと言えるでしょう。

■放課後等デイサービスで働くデメリット

  • 保育士資格の知識だけでは活躍できない
  • 他スタッフとの連携が必要となる

放課後等デイサービスは、保育士のほか福祉的な知識を持って働かなければなりません。他業種のスタッフとの連携はもちろん、一人ひとりの異なる子どもたちに柔軟に接する必要があり、業務の難易度がやや高いと言えます。その反面、やりがいは大きく感じられるでしょう。

上記の内容を踏まえ、放課後等デイサービスで働くことが向いている保育士は、「保育士の知識だけでなく幅広い知識やスキルを習得したい方」「保育だけでなく支援が必要な子どもたちのサポートがしたい方」が挙げられます。

【放課後等デイサービス】地域別の求人数と給料相場

貯金箱

自分の希望や理想に適した職場を見つけるためには、勤務地域による施設の傾向や給料相場をチェックすることが大切です。ここからは、全国別に放課後等デイサービスの求人数と平均年収を解説します。

(1)北海道・東北

北海道・東北地方の放課後等デイサービス求人は、全保育士求人の中でもごく一部のみとなっています。オープンして間もない施設も多く、このような施設の場合は人手不足の傾向にあるため給与面の条件が良い傾向です。経験者や保育士以外の資格保有者であれば、より高い年収を目指せます。

■北海道・東北地方の求人数・給料相場

求人数 給料相場(年収)
放課後等デイサービスで働く保育士(※1) 10件 約270万~300万円
全職種の保育士(※2) 805件 約301万~382万円

(※1 出典:マイナビ保育士/ https://hoiku.mynavi.jp/
(※2 出典:厚生労働省「令和2年賃金構造基本統計調査」/ https://www.mhlw.go.jp/toukei/itiran/roudou/chingin/kouzou/z2020/index.html

(2)関東

関東地方の放課後等デイサービス求人は、全職種の保育士求人の給料相場と大きく変わりません。施設によっては全職種の保育士求人以上に高い給与が設定されているケースもあり、持っているスキルや経験に応じて適切な給料を得られるでしょう。東京都周辺は特に求人数が多く、設定給与も高い傾向です。

■関東地方の求人数・給料相場

求人数 給料相場(年収)
放課後等デイサービスで働く保育士(※1) 214件 約320万~400万円
全職種の保育士(※2) 11,436件 約325万~435万円

(※1 出典:マイナビ保育士/ https://hoiku.mynavi.jp/
(※2 出典:厚生労働省「令和2年賃金構造基本統計調査」/ https://www.mhlw.go.jp/toukei/itiran/roudou/chingin/kouzou/z2020/index.html

(3)信越・北陸

信越・北陸地方の放課後等デイサービス求人も、全職種の保育士求人と大差ない給与が設定されている傾向です。保育士以外の資格保有者であれば、平均を超えることもあります。研修制度や福利厚生の整った施設からの求人も多くあり、働きやすさにも優れています。

■信越・北陸地方の求人数・給料相場

求人数 給料相場(年収)
放課後等デイサービスで働く保育士(※1) 36件 約310万~350万円
全職種の保育士(※2) 337件 約323万~367万円

(※1 出典:マイナビ保育士/ https://hoiku.mynavi.jp/
(※2 出典:厚生労働省「令和2年賃金構造基本統計調査」/ https://www.mhlw.go.jp/toukei/itiran/roudou/chingin/kouzou/z2020/index.html

(4)東海

東海地方の放課後等デイサービス求人は、設定年収の幅が広い傾向にあります。児童指導員任用資格も取得している保育士であれば、キャリアアップがよりしやすく、施設によっては年収約500万円を目指せます。有資格者の場合は資格手当の出る求人も多くあります。

■東海地方の求人数・給料相場

求人数 給料相場(年収)
放課後等デイサービスで働く保育士(※1) 209件 約310万~380万円
全職種の保育士(※2) 2,119件 約355万~404万円

(※1 出典:マイナビ保育士/ https://hoiku.mynavi.jp/
(※2 出典:厚生労働省「令和2年賃金構造基本統計調査」/ https://www.mhlw.go.jp/toukei/itiran/roudou/chingin/kouzou/z2020/index.html

(5)関西

関西地方の放課後等デイサービス求人では、全職種の保育士求人の平均よりも高い給料が設定されている施設が多くありました。特に大阪エリアでは多くの施設があることから、人手不足を防ぐため福利厚生が充実しているところも多く、働きやすさに優れています。

■関西地方の求人数・給料相場

求人数 給料相場(年収)
放課後等デイサービスで働く保育士(※1) 293件 約330万~390万円
全職種の保育士(※2) 3,785件 約321万~400万円

(※1 出典:マイナビ保育士/ https://hoiku.mynavi.jp/
(※2 出典:厚生労働省「令和2年賃金構造基本統計調査」/ https://www.mhlw.go.jp/toukei/itiran/roudou/chingin/kouzou/z2020/index.html

(6)中国・四国

中国・四国地方の放課後等デイサービス求人は、他都道府県と比較して給料相場が低い傾向にあります。しかし、マイカー通勤が可能な施設が多かったり、資格取得サポートも行っている施設があったりするなど、働きやすさは非常に優れていると言えるでしょう。

■中国・四国地方の求人数・給料相場

求人数 給料相場(年収)
放課後等デイサービスで働く保育士(※1) 51件 約280万~320万円
全職種の保育士(※2) 651件 約320万~369万円

(※1 出典:マイナビ保育士/ https://hoiku.mynavi.jp/
(※2 出典:厚生労働省「令和2年賃金構造基本統計調査」/ https://www.mhlw.go.jp/toukei/itiran/roudou/chingin/kouzou/z2020/index.html

(7)九州・沖縄

九州・沖縄地方の放課後等デイサービス求人の給料は、全職種の保育士求人における平均給与と遜色ないことがわかります。保有資格によっては年収約400万円以上を目指せる施設もあり、多くの求人が集中している福岡県では福利厚生の整った施設も多い傾向です。

■九州・沖縄地方の求人数・給料相場

求人数 給料相場(年収)
放課後等デイサービスで働く保育士(※1) 82件 約300万~350万円
全職種の保育士(※2) 920件 約328万~380万円

(※1 出典:マイナビ保育士/ https://hoiku.mynavi.jp/
(※2 出典:厚生労働省「令和2年賃金構造基本統計調査」/ https://www.mhlw.go.jp/toukei/itiran/roudou/chingin/kouzou/z2020/index.html

放課後等デイサービスで働く場合に取得しておきたい資格3選

放課後等デイサービスは、子どもの学び・遊びをサポートできる保育士も欠かせません。しかし、単純な保育士としての資格・知識しか持っていなければ、就職・転職はできても着実なキャリアアップや高年収は期待できないでしょう。

放課後等デイサービスで保育士が働くなら取得しておきたい資格は、下記の3つです。

  • 児童発達支援管理責任者
  • 介護福祉士
  • 介護職員初任者研修

これらの資格は就職・転職において必須ではないものの、あれば確実に有利となります。保育面でのスキルだけでなく介護・支援面や支援管理のできる知識も持っていることで、よりマルチに活躍することができるでしょう。

まとめ

放課後等デイサービスは、「支援が必要な発達機能に特性のある6歳~18歳までの子ども」を対象に、生活能力向上のための訓練・指導などで支援を行う施設です。保育士の知識だけでなく幅広い知識やスキルを習得したい保育士や、保育だけでなく支援が必要な子どもたちのサポートがしたい保育士に向いている職場と言えます。

放課後等デイサービスで働く保育士の仕事内容や給料相場は、一般的な保育園で働く保育士と大きく異なるため、就職・転職前の情報把握は必須と言えるでしょう。

ここまでの内容を参考に、放課後等デイサービスで働きたいという保育士は、全国の保育士求人を掲載する求人サイト「マイナビ保育士」がおすすめです。専属のキャリアアドバイザーが、ぴったりの求人紹介から履歴書の添削サービスまで、転職に関する充実したサポートをいたします。

※当記事は2021年9月現在の情報をもとに作成しています

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