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保育園によって運営時間は異なりますが、保育園の勤務形態は一般的に、早番・中番・遅番の3種類に分けられます。早番は保育園で一番早く出勤し、一日の保育園運営が円滑に進むための準備をする、保育園にとって重要な役割を担う勤務形態です。

当記事では、保育園の早番の勤務時間や仕事内容について解説します。保育士として早番で働きたい方は、早番で働くメリットとデメリットを知って、早番が自分に合った働き方であるかを判断する際にお役立てください。

保育園での「早番」とは?

保育園の早番とは、保育園で最も早い時間に出勤し、お昼すぎ〜夕方頃まで働く勤務形態です。保育園は一般的に、朝の6時〜7時に開園し、夜の19時〜20時に閉園します。およそ13時間~14時間の保育を行う保育施設では、早番・中番・遅番の交代制のシフトを採用しているケースが多い傾向にあります。

社員は交代制で早番・中番・遅番を担当し、パートまたはアルバイトは固定シフトで雇用する保育園も少なくありません。

ここでは、保育園における早番の勤務時間や、早番の仕事内容について紹介します。

早番の勤務時間は?

保育園の早番の勤務時間は園により異なるものの、一般的に7時〜16時に設定されています。正社員は1日8時間勤務が原則なので、早番・中番・遅番のシフト制で働くのが基本です。

夜間も開いている保育園の場合は、深夜勤務のシフトも組まれています。勤務先の勤務人数や開園時間によって組まれるシフトは異なるので、就職を希望している保育園がある場合は、勤務時間を事前に確認するとよいでしょう。

早番の仕事内容を紹介

早番で働く場合、子どもたちが登園する際の対応に加えて、子どもたちが気持ちよく1日を過ごせるように、さまざまな仕事をこなす必要があります。

ここでは、早番の仕事内容と、各業務を行う際の注意点・ポイントなどを詳しくご紹介します。保育園で早番に興味のある方は、まずは早番の仕事内容を理解しましょう。

子どもを受け入れる準備

早番の場合、登園する子どもを受け入れる準備をする必要があります。そのため、中番・遅番とは違い、開園時間よりも早い時間に出勤しなければなりません。子どもを受け入れる準備とは、下記のような作業を指します。

    ・保育園の開錠をする
    ・カーテンを開け換気と掃除機をかける
    ・電気やエアコンをつけ空調を整える

上記の他にも、調乳室の電気ポットの準備や園内の遊具の安全チェックをする園も多く、子どもが安心して過ごせる空間づくりに取り組んでいます。

早番が遅刻をした場合、保育園の開錠よりも先に子どもが登園する事態が発生するため注意が必要です。早番は保育士2人、または保育士と子育て支援員研修の修了者の2人以上が配置されていますが、保育園を開錠する当番になった場合は必ず早めに出勤しましょう。

(出典:厚生労働省「保育所における保育士配置の特例(平成28年4月施行)の実施状況調査について(平成28年10月1日)」/ https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000146658.html

子どもの受け入れと保護者対応

登園する子どもを受け入れるのも早番の仕事です。受け入れの際には子どもの体調や機嫌を観察し、検温や保護者の方へのヒアリングを行います。
また、子どもの受け入れ時に、保護者の方と離れたくない子どもも少なくありません。優しく声掛けをしながら抱っこや散歩などをして、子どもの気持ちの切り替えを促します。中には保護者の方を見送った後も気持ちが切り替えられない子どももいるため、1対1で子どもの気持ちに寄り添う時間を設けましょう。

保育園の中には、「早朝保育」を行っている園もあります。早朝保育とは延長保育の1つで、通常保育時間の前に登園する子どもに対する保育を指します。早朝保育は朝早い時間に行うので、激しい運動は避け、パズルやお絵描きといった屋内での遊びがおすすめです。

早番は登園する子どもが多い一方で、保育士の人数が手薄で慌ただしいことが多いです。しかし、登園時の子どもと保護者の方との関わりを通じて、信頼関係を構築できるというメリットもあります。

担任への引き継ぎ

登園時に保護者の方から、子どもの家庭での様子や体調などについて聞いた場合は、担任へ引き継ぎます。保護者の方から担任宛ての引き継ぎ事項を伝えられた際は、忘れないようにきちんとメモをとりましょう。

重要な引き継ぎの場合は、他の保育士にも情報を共有することをおすすめします。余裕をもって仕事をするには、職員同士の連携が必要です。信頼関係の構築を含め、職員同士のコミュニケーションと情報共有を大切にしましょう。

保育士が早番で働くメリット・デメリット

保育園の勤務形態には早番・中番・遅番があり、それぞれメリットとデメリットが存在します。早番で働きたい場合は、事前に早番にはどのような利点や欠点があるかを把握しておきましょう。

ここでは、保育士が早番で働くメリット・デメリットを2つずつご紹介します。

早番のメリット

早番は残業が発生しにくく退勤後の時間もとりやすいので、私生活とのバランスをうまくとりながら働くことが可能です。

ここでは、保育士が早番で働いたときのメリットを紹介します。

早番で働くメリット ・残業が発生しにくい
早番で仕事が残っている際は、中番や遅番勤務の保育士に事務作業などを引き継いでもらえるので、残業が発生しにくいです。引き継ぎや連絡事項は誰が見ても分かるように、子どもの様子や業務の進捗を細かくメモに残しましょう。
・私生活の時間を確保できる
早番は、お昼または夕方に退勤するため、退勤後に自由な時間が多くとれるのも魅力です。家族と関わる時間にしたり、家事の時間にしたりなど、退勤後に予定を立てやすいメリットがあります。また、早番は朝早く出勤したぶん帰宅時間も早いため、生活リズムを整えやすく、健康面でもよい影響を受けるでしょう。

早番のデメリット

ここでは、保育士が早番勤務を行った際に考えられるデメリットを紹介します。

早番で働くデメリット ・朝の迎え入れが忙しい
早番は中番や遅番に比べて保育士の人数が少ない中で、開園前の準備と登園する子どもの受け入れ作業をするため、忙しい傾向にあります。子どもの登園時間では、子どもたちの体調確認や、保護者の方から先生への連絡事項がないかを聞く必要があり、息をつく間もなく動かなければなりません。
・早起きが体力的に厳しい場合がある
早番は当然、早い時間に起きる必要があります。たとえば、朝7時から子どもを受け入れる保育園の場合、子どもの受け入れ準備に30分はかかるため、6時30分には職場に到着しなければなりません。起床時間は出勤準備にかかる時間や勤務地から住んでいる場所までの距離によって異なるものの、早起きが苦手な方に早番は向かないでしょう。

早番は仕事量が多く、体力面で大変だと感じる方も少なくありません。朝は施設長や責任者が不在なことも多いので、問題が発生した際は施設長や責任者の代わりに、冷静かつ迅速な対応を求められます。早番では時間に追われて仕事をこなす場面が多いため、同じ時間帯に出勤する保育士と協力して業務を進めることが大切です。

まとめ

保育園の早番とは、保育園で一番早い時間に出勤し、保育園の開錠や掃除、子どもの登園受け入れなど、朝の保育園運営に関わる業務を行う勤務形態のことです。

一般的に7時〜16時での勤務が多く、退勤後に自由な時間が多くとれることがメリットです。一方で朝が早く、人手が少ない中で多くの業務をこなす必要があり、早番は朝の弱い方や体力に不安のある方には難しいかもしれません。

早番では同じ時間帯に出勤する保育士との連携や、緊急時も冷静に対応する力が求められます。仕事中は円滑に業務が回るように、早番の出勤者同士でコミュニケーションを密にとりながら業務を進めるとよいでしょう。

※当記事は2022年9月時点の情報をもとに作成しています