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近年、注目されている働き方の1つが「週休3日制」です。まだ導入している企業は多くありませんが、多様な働き方が推進されていることから、週休3日制を採用している保育園もあります。週休2日よりも仕事と家庭の両立が図りやすくなるため、週休3日制を設けている保育園に転職を考えている方もいるでしょう。

しかし、週休3日で働く際にはいくつか注意点があります。「思っていたのと違う」と後悔しないよう、週休3日となった場合の働き方や、週休3日制のメリット・デメリットを、当記事で確認しておきましょう。

保育士は正社員として週休3日で働ける?

近年、週休3日制はプライベートの充実や仕事のモチベーション向上に効果があるとして、一部の企業・業界で取り入れられています。保育士の方も、雇用形態は正社員で週休3日(週4日勤務)で働くことは可能です。保育園によって形は異なりますが、給与や賞与などの待遇面は通常の正社員や契約社員と変わらず、週4日・1日10時間の勤務となるのが一般的です。

ただし、必ずしも連続で3日間の休みが取れるわけではありません。各園でシフトの組み方は異なるため、休みの日は園と相談して決める必要があります。これから転職や就職活動を行う保育士の方は、週休3日制を選択した場合のメリット・デメリットを理解し、働き方を考えることが重要です。

週休3日の具体的な働き方

週休3日の働き方は、大きく以下の3タイプに分かれます。

【週あたりの労働時間と給与を維持】

    休みは週3日になりますが、1日あたりの労働時間が増える働き方です。週5日勤務の労働時間を、週4日勤務に分配します。たとえば、1日10時間×4日=週40時間の労働時間となり、給与も変わりません。

【週あたりの労働時間と給与を削減】

    労働時間が減少する分、給与も減額される働き方です。たとえば、週休2日制で週40時間働いていたのを週休3日制で週32時間に減らす場合、給与は約20%減額されます。

【週あたりの労働時間だけを削減】

    週休3日制でも1日の労働時間と給与水準を維持する働き方です。週あたりの労働時間は減る中で、週休2日制と同等の仕事内容や成果が求められます。

(出典:働き方・休み方改善ポータルサイト「選択的週休3日制導入事例の紹介」/ https://work-holiday.mhlw.go.jp/case/index.php?action_kouhyou_caseadvanced_fourdayworkweek=true

週休3日でもどの働き方を選ぶかによって労働時間は変わります。以下は、それぞれのシフトのイメージです。

【週あたりの労働時間と給与を維持】 【週あたりの労働時間と給与を削減】
【週あたりの労働時間だけを削減】
8時~19時 8時~17時
8時~19時 8時~17時
8時~19時 8時~17時
8時~19時 8時~17時

週休3日制を取り入れている保育施設に多いのは、週あたりの労働時間と給与を維持する働き方です。ただし、各保育園によって運用方法が異なるため、事前にしっかり確認して、自分に合った働き方を選びましょう。

週休3日で働く保育士の仕事がおすすめの方

週休3日の職場は、プライベートを充実させたい方、家庭や趣味の時間を大切にしたい方、学び続けたいと思っている方に向いています。平日に研修やセミナーに参加するなど、自己啓発の機会を増やすことが可能です。子どもが小学校に通っている場合は、学校行事に合わせて休みを取りやすくなるため、家族との時間を大切にできます。

また、ワーク・ライフ・バランスを重視する方にも週休3日制はおすすめです。仕事とプライベートの時間をバランスよく配分すると、精神的にも身体的にも健康を保ちやすくなります。充実した生活を送りながら、長期的に安定して働けるでしょう。

保育士が週休3日で働くメリット・デメリット

週休3日という働き方には、メリットとデメリットの両方があります。それぞれの側面を理解した上で、自分に合う働き方を見つけることが大切です。以下では、保育士が週休3日で働くメリットとデメリットをそれぞれ紹介します。

メリット

週休3日勤務を選ぶとプライベートと仕事の両立がしやすくなるなど、以下のようなメリットがあります。

(1)プライベートと仕事の両立がしやすい

    休みが週に3日あると自由に使える時間が増え、育児や介護、趣味の時間を確保できます。保育に関する本を読んだり研修に参加したりするなど、スキルアップにも役立つでしょう。土日に加えて平日にも1日休めれば、銀行や郵便局などの用事を済ませやすくなります。

(2)体力が回復できる

    保育士は体力を要する職種です。特に行事の後は疲れが溜まることもあるでしょう。ゆったり休息を取る時間を確保できれば、心身ともにリフレッシュでき、子どもたちに集中できます。

(3)残業が減る

    1日の勤務時間が長いタイプの週休3日制であれば、勤務時間内に片づけや準備の時間を確保することが可能です。また、勤務日数が減るため、残業の機会そのものが減少します。

(4)メリハリをつけて働ける

    リフレッシュの時間が増えると気持ちを切り替えやすくなり、仕事へのモチベーションが高まります。書類作業などもスムーズに進めば、仕事の質が向上するでしょう。

(5)通勤時間が減る

    週の出勤日数が1日減る分、通勤時間を節約できます。これまでは通勤に使っていた時間を、別の活動に充てることが可能です。

(6)引き継ぎや共有が楽になる

    1日を通して勤務するシフトであれば、引き継ぎの回数が減り、伝達ミスなどを防げます。また、保育の全体像を把握しやすくなるため、子どもへの理解も深まるでしょう。

デメリット

週休3日勤務の場合は長時間労働による疲労を感じやすいなど、以下のようなデメリットがあります。

(1)1日の労働時間が長くなる

    週休3日でも週あたりの労働時間と給与を維持する場合、1日の労働時間は10時間に増えます。保育士の仕事は体力を要するため、体力に自信がない方や、長時間の勤務に慣れていない方には、身体的な厳しさを感じるかもしれません。
(2)勤務内容が変わる

    1日10時間勤務の場合、クラス担任業務だけでなく、事務仕事やシフト調整など、通常の8時間勤務とは異なる業務が追加されることもあります。労務関係などの業務内容が増えることによって、慣れるまでは精神的に疲弊することもあるでしょう。
(3)求人数が少ない

    週休3日制を導入している保育園はまだ少ないのが現状です。募集人数が限られている上に人気が高いため、希望する求人を見つけるのが難しい場合があります。新着情報をこまめにチェックして早めに応募しましょう。

週休3日で働ける保育士求人の探し方

週休3日で働ける保育士の求人は、保育士専門の求人サイトや保育園の公式ホームページから探すとよいでしょう。求人サイトによっては「週休3日制」と条件を絞り込んで求人票を探すことができます。特に東京や大阪などのエリアでは、週休3日制の求人が比較的多く見つかる傾向にあります。希望する勤務地を選び、詳細な条件を設定して検索すれば、効率的に求人情報を収集できるでしょう。

また、保育園の公式ホームページや求人票も重要な情報源です。公式ホームページに週休3日制の詳細な実施状況や職場の声などが掲載されていれば、勤務環境をイメージしやすくなります。求人票には、具体的な勤務条件や待遇が明記されているため、自分の希望と合致するかどうかを確認しましょう。さらに、面接の際には勤務時間や働き方のルール、週休3日制の対象者について質問するのも重要です。公式ホームページや求人票では分からない情報を直接確認すると、実際の職場環境や制度の運用状況を把握できます。

自分だけで週休3日制の保育園を探すのが難しい場合は、保育士専門の転職エージェントを利用する方法もあります。応募書類の作成や面接対策などのサポート・支援も行ってくれるため、転職活動の不安を軽減しながら、自分の希望に合う仕事をスムーズに探せるでしょう。

まとめ

保育園の中には週休3日制を導入している園もあり、正社員の保育士として働くことは可能です。ただし、「1日の労働時間を増やして給与を維持する」「労働時間も給与も減る」「1日の労働時間も給与も維持する」など、週休3日制と一口に言っても3パターンの働き方があります。

週休2日と比べて休日が1日増えるのは魅力的ですが、労働時間の長さや給与の変動を踏まえて、本当に自分に合うのか吟味することが大切です。週休3日制の保育園の求人に応募した際は、労働条件をよく確認するようにしましょう。

※当記事は2024年5月時点の情報をもとに作成しています