保育士の資格を活かしてできる仕事は、保育所・こども園など現場での仕事だけではありません。デスクワーク・事務系の仕事でも、保育士の資格や経験を活かして働けます。
この記事では、デスクワーク・事務系の仕事に興味のある方に向けて、保育士の資格を活かして働けるデスクワークについて紹介します。また、保育士がデスクワークの仕事を行うメリット・デメリットや、デスクワークの仕事に転職する場合のポイントについても取り上げるので、ぜひ参考にしてください。
目次
保育士の資格を活かして働けるデスクワーク・仕事内容
保育士の資格を活かせる場はさまざまで、保育所以外でもデスクワーカーとして活躍できる可能性は十分にあります。今回は、保育士の資格を活かして働けるデスクワーク4つと仕事内容について紹介するので、参考にしてください。
区町村の役所
市区町村の役所では、子育て支援課などで子どもに関わる仕事をすることも可能です。保育士の資格を活かしながら事務職として働けますが、一般事務志望として試験に合格する必要があるため注意してください。また、公務員は必ずしも希望通りの部署に配属されるとは限らず、配属されても数年で異動になるケースもあります。
市区町村の役場でデスクワークをする場合の仕事内容は、主に以下の通りです。
- 保育所の入所申し込み手続き
- 児童手当の支給手続き
- 保育所に関するクレーム対応
- 保護者からの相談対応
市区町村の役所では、子育てに関する悩みを抱えている方と行政との架け橋となる仕事ができるのが魅力となっています。保育士として現場で働く上ではどうすることもできなかった問題に取り組める点は、大きなやりがいにもつながるでしょう。
総合職保育士
総合職保育士とは、保育士として現場で働いた後、異なる職種へのキャリア転換を目指せる働き方のことです。勤務地や部署を定期的に変え、幅広い経験を積めるのが特徴で、近年は保育関連の施設を全国的に運営している企業を中心に注目されています。総合職保育士になれば、保育士としての仕事のほかに、運営に関する事務作業といったデスクワークも行う可能性が高いです。
総合職保育士のデスクワークの仕事内容は、主に以下の通りとなります。
- 人事採用
- イベントの企画・運営
- コンサルティング
総合職保育士として働けば、保育士としてのスキルだけではなく、ビジネスマナーも身に付けられます。保育士として現場で働きつつ、一般企業で働くことも視野に入れたい方に適した働き方と言えるでしょう。
事務系総合職
事務系総合職とは、保育の現場ではなく、はじめから企業の本部スタッフとしてデスクワークを行う働き方のことです。保育に関する企業には、以下のような種類があります。
- 保育所の運営企業
- 子ども関連の企業
- 保育士向けメディアの運営企業
いずれの企業でも、保育士としての経験があれば歓迎される可能性が高いでしょう。事務系総合職の仕事内容は事業内容や企業の規模によっても異なりますが、主に以下の内容に大別されます。
- 人事採用
- 営業
- 経理
- 労務
- 一般事務
- (保育所の運営企業の場合)運営管理
保育所の運営会社で事務系総合職になる場合は、保育士としての経験年数が数年あることが採用条件となるケースも少なくありません。また、総合職は求人募集の数が少ない傾向があり、勤務先を選べない可能性が高い点にも注意が必要です。
小児科の医療事務
保育業界以外に挑戦したい方は、小児科の医療事務を目指すのも1つの手です。小児科では子どもを診るので、保育士資格を持っている方が優遇されるケースもあります。小児科の医療事務は保育士ほど子どもと接する機会が多くないものの、事務職として働きつつ子どもと関わりたい方におすすめの仕事です。
小児科の医療事務の仕事内容は、主に以下の通りとなります。
- 窓口での受付
- 患者さんへの説明、応対
- 電話対応、PC作業などの一般事務
小児科の医療事務で子どもと主に関わるのは受付業務です。また、院内の壁面装飾など、保育士としての経験を活かせるシーンも少なくないでしょう。
保育士がデスクワークの仕事を行うメリット・デメリット
保育士がデスクワークの仕事を行うことにはさまざまなメリットがある一方、デメリットもいくつかあります。保育士がデスクワーカーを目指す際には、メリットとデメリットの両方を知った上で検討することが大切です。
メリット
保育士がデスクワークの仕事を行う場合、肉体的な疲労が軽減される点や、ワークライフバランスを実現させやすいといったメリットがあります。具体的なメリットと内容は以下の通りです。
(1)肉体的な疲労が少ない
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保育士の仕事は子どもたちと一緒に体を動かすことが多く、体力面での不安を抱えている方も少なくありません。一方、デスクワークは主に席に座って働くので、肉体的な負担が少なく、体力に自身がない方でも働きやすい傾向があります。
(2)ワークライフバランスを実現させやすい
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デスクワークは土日休みの場合が多く、仕事とプライベートとのバランスを取りやすいのが大きなメリットです。また、基本的に残業や休日出勤が少なく、個人情報を扱う仕事であれば持ち帰りを禁止されているケースも多いので、プライベートな時間を確保しやすい傾向があります。リモート業務に対応したデスクワークなら、通勤時間を削減できて自分の時間をより確保しやすくなるでしょう。
(3)収入アップが期待できる
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保育士に比べて、一般企業の事務職は年収がやや高い傾向があります。現在の職場よりも給料が高い一般企業のデスクワークに転職すれば、収入アップが期待できる点もメリットの1つです。
デメリット
保育士がデスクワークの仕事に就いた場合、やりがいが失われたり、体力的な疲れとは別の疲労に悩まされたりするといった可能性もあります。考えられる具体的なデメリットと内容は以下の通りです。
(1)仕事にやりがいが感じられない可能性がある
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保育士の仕事は大変ですが、子どもと触れ合いながらさまざまな経験ができ、日々の仕事の中にも刺激があります。一方、デスクワークはパソコン作業をはじめとするルーティンワークが多く、人によっては退屈だと感じる場合があるでしょう。
(2)デスクワークならではの疲労がある
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デスクワークは体力を温存させやすい反面、腰痛や肩こり、疲れ目といったデスクワークならではの疲労や症状に悩まされるケースもあります。
保育士からデスクワークの仕事に転職する場合のポイント3つ
保育士からデスクワークの仕事に転職する際には、以下の3つのポイントを押さえるとよいでしょう。
(1)保育士としての経験・知識をアピールする
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保育士と一口に言っても、仕事内容は多岐にわたります。保育士の仕事を通して得たさまざまな経験・知識の中から、転職先の企業で活かせるものを言葉にして積極的にアピールしましょう。
(2)前向きな気持ちを忘れずに転職活動を進める
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デスクワークは人気が高いため、書類選考や面接を受けても何社も落ち続けるケースがあります。しかし、苦戦しても前向きな気持ちを忘れずに、根気強く転職活動を続けることが成功の秘訣です。
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どのように転職活動を進めればよいのか分からない方や、転職活動がなかなかうまくいかないという方もいるでしょう。転職活動を効率的に進めたい場合、転職エージェントの活用がおすすめです。転職エージェントは、転職に関する相談ができるだけではなく、履歴書の作成や面接の練習といったサポートもしてくれます。通常の求人サイトには掲載されていない非公開求人をチェックできるケースもあるため、一度利用を検討してみてください。
まとめ
保育士の資格を持っている方は、保育所やこども園だけではなく、役所や一般企業などでデスクワークの仕事を行えます。デスクワークの仕事でも、保育士としての知識・経験を役立てて働くことが可能です。
デスクワークの仕事を保育士が行う場合は、メリットだけではなくデメリットもあります。「ワークライフバランスを実現しやすい」などのメリットがある一方で、「デスクワークならではの疲労がある」という点がデメリットです。これらのメリット・デメリットを比較しつつ、現場で働くかデスクワークで働くか検討しましょう。
※当記事は2024年5月時点の情報をもとに作成しています