保育園の面接に落ちたからと言って、自分が世間から必要とされていないと落ち込む必要はありません。面接で落ちる理由はさまざまで、志望動機や自己PRの内容を見直すだけで、採用担当者により自分の魅力が伝えられることもあります。まずは保育園の面接で重要視される部分を知って、落ちた理由となる部分を改善しましょう。
当記事では、保育園の面接で落ちる代表的な理由を5つ、また面接に受かるための対処法を解説します。どうすれば面接に受かる可能性を高められるのか、お悩みの方はぜひご一読ください。
目次
保育士の面接で落ちる理由5つ
面接に受かるには、清潔感のある格好で、履歴書や職務経歴書は不備のないものを用意することが大前提です。服装や応募書類に気を配っているにもかかわらず、保育園の面接を何度受けても落ちる場合は、ほかに問題があることが考えられます。
ここでは、面接に落ちる原因として考えられる理由について解説します。
志望動機が弱い、固まっていない
面接では、ほぼ必ず志望動機を問われます。保育園が志望動機を聞くのは、仕事への意欲がどの程度あるのかを判断できるためです。
志望動機の内容が弱い場合、面接では高い評価を得られません。志望動機が弱いとは、たとえば下記のようなケースです。
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・「子どもが好きだから」といった保育の仕事への理解が低い内容である
・ほかの保育園でも通じるような内容である
・給料がよい、休日が多いなど待遇がメインで選んでいる
志望動機ではどうして保育士の仕事を選んだのか、ほかの保育園ではなく、その園を希望する理由はなにかをしっかり説明する必要があります。自分が感じた、面接を受ける保育園ならではの魅力を整理しましょう。
たとえば、子どもの個性を尊重する保育園の面接では、下記のように伝えることで、採用担当者に説得力を感じてもらえます。
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子どもの個性を伸ばす、のびのびとした保育をしたいと考えています。貴園は個性を尊重する保育方針であることを知り、自分の理想とする保育観も同じであることから魅力を感じて志望しました。
保育園の求める条件に合わない
保育園の保育観や条件に合わないことも、面接が不採用となる原因の1つです。保育園ごとに掲げる目標や保育の理想像はさまざまです。もし、応募者と保育園の保育観があまりに違う場合は、採用担当者が「採用しても園に合わず、すぐに辞める可能性がある」と判断して採用されない可能性があります。
ただし、保育観は無理に保育園に合わせる必要はありません。自分の求める保育が実現できる園を探して応募しましょう。
希望する給与や休日などの勤務条件が応募条件に合っていない場合も、落とされる可能性は高くなります。特に、給与や休日に関しての質問が多いと、採用担当者にマイナスの影響を与えかねません。内定をもらった後でも勤務条件は確認・質問できるため、面接時の勤務条件に関する質問は最低限に抑えましょう。
表情が暗い、声が小さい
面接は緊張するものですが、あまりに表情が暗く笑顔がなければ、よい印象をもたれません。声が小さく自信がなさそうに話す場合も同様です。
保育士は子どもや保護者の方の前では、笑顔で元気に過ごすことが求められます。面接時から笑顔で、ハキハキとした話し方ができると「この方は、子どもの前でも明るく笑顔でいてくれそうだな」と採用担当の方に思っていただけるでしょう。
緊張して表情が暗くなる場合は、家族や友人に頼んで面接の練習をするのがおすすめです。
意欲が感じられない
仕事に対する意欲や志望する保育園で働きたいという熱意が感じられない場合も、面接不採用の原因となります。意欲や熱意がない方を採用しても、すぐに辞める可能性が高いと判断されるためです。
志望動機の内容が弱かったり待遇ばかり気にしていたりすると、仕事への意欲が採用担当者に伝わりません。面接を受ける前に志望する保育園の保育理念や方針についてよく調べ、どうしてその保育園で働きたいのかを整理し、熱意を持って伝えることが大切です。
質問への受け答えに不安がある
採用担当者からの質問に対してちぐはぐな回答をしたり、言葉足らずな説明しかできていなかったりする場合も、面接を通過するのは難しくなります。質問を最後まで聞かずに一方的に話すケースも同様です。
保育では子どもに分かりやすく説明しなければならない場面が多いです。保護者の方と接する機会も多くあります。的確なコミュニケーションが取れないと、業務に支障をきたす可能性があると判断されるでしょう。
面接では質問を集中して聞き、焦らず丁寧に答えることが大切です。面接でよくされる質問は決まっているので、事前に回答を準備するとよいでしょう。
面接突破への対処法を3つ紹介!
面接を突破するには、 落ちた理由を突き止め、次の面接に向けて適切な対策をとることが大事です。面接に向けての適切な対策を講じるには、まず採用担当者が面接で、応募者のどのような部分を見ているのかを知る必要があります。採用担当者の面接における判断基準を知ることで、面接への対策ができ、合格への可能性が高まるでしょう。
ここでは、面接突破に向けての対処法を3つ紹介します。
働く意欲はあるか
採用担当者は応募者に対して、志望する保育園で働きたいという意欲や熱意があるかどうかを見ています。そのため、面接に合格するには、やる気をアピールすることが欠かせません。
ただ「がんばります」「精一杯働きます」というだけでは意欲のアピールにはなりません。意欲を伝えるポイントは「保育園でどのように働き、今後どのような保育を実践したいのか」「保育園を志望先に選んだ理由は何か」を意識して伝えることです。
保育園のサイトを調べたり見学に訪れたりして、保育理念や保育観を確認します。保育園の魅力に感じた点や特徴をまとめるとよいでしょう。まとめた内容を踏まえ、自分がもし採用されたら、どのような保育ができるかを伝えることで説得力ある内容になり、意欲をアピ―ルできます。
人間性はよいか
保育士は子どもを保育する職業であるため、人間性や人柄のよさも重視されます。面接では、挨拶やお礼をし、正しい言葉遣いで話すなど礼儀正しくいることが大事です。面接中は背筋を伸ばして座り、採用担当者に対して笑顔で話すようにしましょう。
採用担当者の話をしっかりと聞き、内容に応じてうなずいたり相槌を打ったりすることも面接では大切なポイントです。採用担当者も話しやすくなり、自然と印象がよくなります。
緊張からうつむいて話したり、質問に答えることに必死になって、採用担当者の話をきちんと聞いていないといったことがないように注意しましょう。
知識や経験があるか
転職活動の面接では即戦力を求める傾向が高いため、保育士としての知識やスキル、経験があるかが重要となります。
保育士が必要な知識やスキルは、視野の広さや観察力、病気に対する知識など多岐にわたります。保育園で生かせる自分の長所や強みを採用担当者に伝えましょう。長所や強みを伝える際は、裏付けとなるエピソードを併せて伝えるのがおすすめです。
たとえば、視野が広いことを採用担当者にアピールしたい場合は、下記のように伝えると面接官に説得力を感じさせられます。
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保育士にとって職員間のチームワークはとても重要であると感じています。そのため、前職ではどのような行動をすれば、円滑に業務が進むかを常に考えていました。担任保育士の補助役であったため、「気が利く」と言っていただけることが多かったです。
貴園でも早く業務に慣れ、職員同士のチームワークを大切にしながら保育をしたいと考えております。
保育園の面接でよく聞かれる質問
保育士の面接では、以下の質問がよく聞かれます。それぞれどのように答えるか考えておくと面接で慌てずに済みます。
自己紹介と志望動機 |
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自己紹介と志望動機とは異なります。自己紹介では名前を述べ、今までの経歴を簡潔に伝えましょう。志望動機は、「志望する保育園の魅力や共感したポイント」「採用されたらどのような保育を実践したいか」の2点を意識してまとめるのがおすすめです。 |
自分の長所と短所 |
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自身の長所や短所もよく聞かれる質問です。どちらも、保育士の仕事に結びつけて回答するようにしましょう。
長所は「このような強みがあり、保育に生かせる」という方向でまとめます。短所は正直に述べた上で、改善するために心がけていることを説明しましょう。 |
スキルや経験、特技 |
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保育の現場で役立つスキルや経験、特技を伝えます。ただ「このような強みがある」だけでなく、強みが生きたエピソードも併せて伝えることが重要です。 |
「何か質問ありますか」などの逆質問 |
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面接の最後に、採用担当者から「何か質問はありますか」と聞かれることがあります。 保育園について調べる中で疑問に思ったことや、仕事、スキルに対する質問をするとよいでしょう。たとえば、「1日の仕事の流れについて教えてください」「貴園が特に重視されているスキルはなんでしょうか」などです。 |
なお、逆質問では、できる限り「特にありません」と答えるのはやめましょう。保育園に対して興味がなさそうといった悪い印象を与えかねません。
新卒の採用面接の場合は、「学生時代に特に力を入れたこと」「保育士になろうと思った理由」などの質問も頻出します。簡潔に説明できるように、回答をまとめておきましょう。
まとめ
保育園の面接に落ちる理由には、志望動機が固まっていなかったり、保育園の求める条件に合わなかったり、表情が暗く採用後の勤務に不安を感じられたりなどが挙げられます。面接を突破するには、笑顔で礼儀正しく採用担当者と話し、自分のエピソードを交えながら仕事への意欲を伝えることが重要です。
面接で聞かれる質問はある程度決まっているため、事前に答える内容をまとめましょう。どうしても面接時に緊張をしてしまう方は、家族や友だちに協力してもらい、面接練習をするのがおすすめです。
※当記事は2022年9月時点の情報をもとに作成しています
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