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「子育てが落ち着いたので、ここからがっつり働いていきたい」「自分の力を試すために、転職して新しい保育園で働いてみたい」などの理由から、40代の保育士が転職を考えることは珍しくありません。
保育士が不足している現在、40代でも求人は十分にあります。むしろ、経験のある40代であれば、即戦力としての活躍が期待されることでしょう。この記事では、40代保育士の転職について、徹底解説していきます。転職に不安を感じている人は、ぜひご覧ください。
この記事の執筆者
山本 あやか(保育士)
保育士・幼稚園教諭資格を持つ2児の母。保育士歴10年、現在はライターとして活動中。保育士経験を活かし、季節の行事に家族で手作りの飾りつけを楽しむのが趣味。
Instagram:@hoik_aya___
目次
40代保育士の求人はある?
令和7年1月における保育士の有効求人倍率は3.78倍となっており、人手を欲しがっている保育園がとても多いことがわかります。40代でも保育士が求められる、そのほかの理由は以下のとおりです。
保育士としての勤務経験
40代の転職で最も重視されるのは、保育士としての勤務経験です。なかには、前の保育園で主任保育士を経験したという人もいるでしょう。そうした経験があると、即戦力としての活躍が期待できるため採用率が高まります。
子育てで身につけたスキル
子育てを経験した保育士であれば、その経験や知識も高く評価されます。保育園に子どもを通わせる「保護者の思い」を理解できる点でも、期待が大きくなるでしょう。そのため、ブランクがあるからといって、転職を躊躇する必要はありません。
高いコミュニケーション能力
40代ともなれば保育士としてだけでなく、さまざまな人生経験を積み重ねています。そうしたなかで培ったコミュニケーション能力は、年下の保育士や上司とうまく関わったり、保護者と良好な信頼関係を築いたりするときに、大いに役立つでしょう。
転職前に40代保育士が振り返っておくこと

ここからは、転職を成功させるために、40代保育士が振り返っておきたいポイントを紹介します。転職活動を始める前に、チェックしてみましょう!
今までの保育士歴
子育て期間のブランクがあったり、転職を繰り返していたりすると、「自分なんて」と後ろ向きな気持ちになってしまうかもしれません。自信を持って転職活動を進められるように、今までの保育士歴を振り返ってみましょう。
- 保育士として働いた年数
- 働いたことのある施設形態
- 担当したことのあるクラス
- 任されていた大きな仕事
クラス担任を持っていた経験があれば即戦力と見なされ、採用率がアップする可能性があります。転職を繰り返した経験は、「保育園ごとの違いに柔軟に対応できる」と前向きにとらえましょう。
自信を持っているスキル
「保育士として働くために、どのようなスキルを持っているか」を棚卸ししておくことも大切です。自分が持っているスキルと保育園側のニーズがマッチすれば、無理なく働き続けられます。
- ピアノ
- 英語
- 体操
- 遊び
- パソコン
製作物を作るのが早い、絶対音感があるなど、自信を持っているスキルは大々的にアピールしていきましょう。
転職を決意した理由
なぜ転職を決意したのかがあいまいだと、面接の際に「すぐに辞めるかもしれない」という不安を抱かせる恐れがあります。そうならないためにも、転職理由を振り返り、言語化しておいてください。
- 体力や健康面への不安
- 中間管理職としての葛藤
- ライフステージの変化
- 人間関係の悩み
- 価値観の変化
転職することで何を変えたいのか、何をかなえたいのかを明確にすることで、転職の失敗を防げます。面接で聞かれることも多いので、しっかり準備しておきましょう。
新たな保育園に望むこと
転職先に対してどのようなことを望むのか、自分の思いを振り返っておくことも大切です。「もう40代だから」と遠慮する必要はありません。長く無理なく働き続けられるように、希望はしっかり出しておきたいですね。
- 保育方針
- 規模
- 通勤時間
- 勤務時間
- 給料
- 福利厚生
- 残業や持ち帰り仕事の有無
- 職員の定着率
- 有給取得率
次の職場では、転職理由となった問題を解消できるように、自分だけのチェックリストを作っておくのもおすすめです。
40代保育士の給与事情

40代の保育士は、それぞれ働き方や勤続年数が異なります。そのため、給与にも以下のような差が生じます。
【40代の勤続年数別】保育士の平均給料 ※( )内は年間賞与その他特別給与額
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40〜44歳 |
45〜49歳 |
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0年 |
約22.9万円 (約33.2万円) |
約25.5万円 (17.9万円) |
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1〜4年 |
約25.1万円 (44.7万円) |
約26.0万円 (49.9万円) |
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5〜9年 |
約26.4万円 (61.0万円) |
約24.0万円 (53.6万円) |
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10〜14年 |
約26.0万円 (64.7万円) |
約28.0万円 (64.9万円) |
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15年以上 |
約28.9万円 (96.4万円) |
約30.4万円 (106.6万円) |
40代の保育士は初任給こそ低いものの、勤務を継続することで着実に昇給する傾向にあります。50代まで働き続けることで、賞与も大きく増えることが期待できるでしょう。なお、これまでにほかの保育園で長く勤めていた場合は、転職時の給料算出に経験年数を加味してもらえることもあります。
出典:e-Stat「令和6年賃金構造基本統計調査 /職種(小分類)、年齢階級、経験年数階級別所定内給与額及び年間賞与その他特別給与額(産業計)」
あらためて考える保育士の働き方

40代で転職活動を始めるとき、あらためて考えておきたいのが保育士としての雇用形態です。
正社員
特徴
フルタイムで働く正社員は、早番・遅番や担任業務への対応も求められます。その分、安定とやりがいが大きくなるでしょう。これまでの経験を生かせるのはうれしいポイントですが、ブランクが長い人の場合、ICTシステムや新しい制度などへの適応力が求められます。
メリット
- クラス担任としてやりがいのある仕事ができる
- 40代からでも十分な保育経験を積める
- 安定した収入や手厚い福利厚生が期待できる
デメリット
- 体力面の負担が大きく疲労がたまりやすい
- フルタイムのため家庭との両立が難しい
- 給与が経験や責任に見合わない場合がある
契約社員
特徴
契約社員として働く保育士は、あらかじめ雇用期間が定められています。雇用形態はフルタイムが中心ですが、早番・遅番を免除してもらい、固定勤務で働けることも少なくありません。正社員と比べて給与やボーナスは少なく、待遇面には多少差が生じます。
メリット
- ブランク明けでも採用されやすい
- 1年ごとに契約が更新されることもある
- 正社員と比べて責任が比較的軽く、業務に追われにくい
デメリット
- 契約更新がない場合は、収入が途絶えるリスクがある
- 長期的なキャリア形成が難しい
- 待遇は違うものの、正社員と同じ業務を任される場合がある
派遣社員
特徴
派遣社員として働く保育士は、保育園と直接雇用契約を結ぶのではなく、派遣会社に雇われる形で働きます。契約期間や条件を相談しながら決められるため、自身の希望に合った働き方をかなえやすいでしょう。
メリット
- 時給が高めに設定されていることが多い
- 残業や行事負担が少なく、体力的な負担を感じにくい
- ブランクや悩みがあっても、派遣会社からのサポートを受けられる
デメリット
- 契約の更新がない場合は、収入が途絶えるリスクがある
- 業務に制限があり、職場に深く関われない
- 安定性やキャリアの継続性に欠ける
パート
特徴
パートとして働く保育士は、午前・午後のみなど、自身の予定に合わせたシフト調整が可能です。給与面での不安はありますが、扶養内で働く人も多く、再就職や復職にもぴったりの働き方といえます。
メリット
- 勤務時間が短く、プライベートと両立しやすい
- 残業や行事負担が少なく、体力的な負担を感じにくい
- 補助的な立場のため、人間関係のトラブルが少ない
デメリット
- ボーナスや昇給がほとんどなく、収入面で不安がある
- 園都合でシフトが変更になることも多く、収入が安定しにくい
- 責任のある仕事を任されにくくやりがいを感じにくい
転職理由別! 40代保育士におすすめの転職先

ここからは、40代保育士におすすめの転職先をピックアップして紹介します。転職を考えた理由別にまとめておくので、参考にしてくださいね。
給与
40代からの転職で給与面を重視したい人は、「正社員として働くこと」や、「基本給の高さ」を意識することが大切です。
おすすめの転職先
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認定こども園 |
これまでの勤務経験を考慮して給料を算出してもらえれば、高収入が期待できる |
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企業内保育園 |
病院や企業の福利厚生として設置される保育園は、運営元に合わせて給与が決まるため、高水準なことが多い |
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夜勤ありの施設 |
乳児院や児童養護施設など夜勤のある保育園は、基本給と合わせて手当が加算されるため収入が高くなる |
体力
体力面での負担を軽減したい人は、「勤務時間の長さ」や「行事負担の大きさ」などを意識して選びましょう。
おすすめの転職先
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小規模保育園 |
乳児中心、あるいは園児数が少ない場合は、移動距離や行事準備も比較的少なく、体力的な負担を感じにくい |
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院内保育園 |
限られた空間のなかで保育を行うため、一般的な保育園と比べて保育や行事の負担が少ない |
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求人会社 |
デスクワークの大変さはあるものの、保育経験を生かせるうえに、体への負担がかかりにくい |
勤務時間
勤務時間にこだわりを持って転職活動を進めたい人は、「シフトの種類」や「有給休暇の取得率」などをチェックすることが大切です。
おすすめの転職先
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公立保育園 |
公立保育園であれば時短勤務や短時間勤務、残業なしなど各種制度が整っているため、無理なく働ける |
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放課後児童クラブ |
対象は小学生となるが、平日の出勤時間が午後になるので、プライベートと両立しやすい |
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ベビーシッター |
働きたい時間帯にマッチした仕事のみを受ければ、勤務時間に無理が生じにくい |
人間関係
転職に人間関係の不安を抱えている人は、「職員の人数・年齢層」や「定着率の高さ」もしっかり確認しましょう。
おすすめの転職先
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小規模保育園 |
アットホームな保育環境で、関わる保育士の数も限定されるため、派閥争いに悩まされる心配が少ない |
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オープニング園 |
新しい保育園の立ち上げメンバーになれば、人間関係が構築される前からスタートできる |
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保育ママ |
保育士同士のしがらみを受けず、自分の保育観を大切にしながらマイペースで働ける |
まとめ
保育士は需要の高い職業のため、40代からの転職でも大きな心配はありません。むしろ、今までの経験から、即戦力として期待されることが予想されます。
ただ、40代ともなれば、老後の資金を貯めるために収入面が気になったり、体力の衰えから体への負担を心配したりする人も多いでしょう。保育士資格があれば選択肢はたくさんあるので、自分に合った転職先を探せるよう、以下の記事も参考にしてみてくださいね。





